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2020年8月 記事 / 日記 / コメント / タレコミ
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2020年8月8日のセキュリティタレコミ一覧(全8件)
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NASA

木星の雷、液体の水が存在できない高度で発生する

タレコミ by headless
headless 曰く、

木星の雷がアンモニア水の雲により、これまで考えられていたよりも高い高度で発生することがNASAの木星探査機Junoの観測で判明したそうだ(ニュースリリース)。

木星の雷はVoyagerのミッションで1979年に初めて観測されて以来、地球の雷と同様に水が固体・液体・気体の3つの状態で同時に存在可能な温度条件(0℃付近)で発生すると考えられてきた。このような条件を満たすのは、木星を覆う雲の頂から45~65 km下になる。しかし、雲頂近くでフライバイしたJunoは、水の雲が存在する高度よりも25 km高い位置で発生する小ぶりで「奥行きの短い稲妻」(shallow-lightning)の観測に成功する。

この高度の温度は-88℃以下であり、純粋な水が液体で存在することはできない。そのため、上昇気流で吹き上げられた水の結晶(氷)にアンモニアが溶け込んで融点を下げ、アンモニア水溶液の雲が形成されるとみられる。ここでは落ちていくアンモニア水の粒と上昇してくる氷の粒が衝突し、雲に電荷が蓄積されていくことになる。地球上にアンモニア水の雲は存在しないため、驚くべき発見だったという。この発見についての研究成果はNatureに8月5日付で掲載された(論文アブストラクト)。

しかし、Junoのマイクロ波放射計は木星のほとんどの場所で大気中にアンモニアが存在しないことを確認しており、存在量の多い場所が移動していることも確認されているという。アンモニアのたまっている場所がどこかにあると考えられていたが、アンモニア水の雨だけでは説明がつかない。これについてJournal of Geophysical Research: Planetsに8月5日付で掲載された論文では、「みぞれ状のアンモニア水を核として外側を厚い氷の層が覆う雹」(mushball)が形成されるという説を提唱している(論文アブストラクト)。

mushballの核は3分の2が水、3分の1がアンモニアで構成されており、上昇するに従い氷が付着していく。上昇気流で支えられないほど大きくなると落下をはじめ、高度低下に伴って温度が上昇することで核が蒸発する。アンモニアはさらに沈み込んでいくため、Junoのマイクロ波放射計で測定できなくなるというわけだ。

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Android

Android 11 Beta 3 リリース

タレコミ by headless
headless 曰く、

Googleは6日、Android 11 Beta 3をリリースした(Android Developers Blogの記事リリースノート)。

Android 11は6月のBeta 2でプラットフォーム安定版のマイルストーンに達しており、Beta 3は最新の修正と最適化を加えたリリース候補版となる。開発やテストだけでなく一般的な利用にも適した状態だという。Android 11の一般リリースも近付いていることから、開発者はアプリの互換性に問題ないことを確実にしておく時期となっている。Beta 3はPixel 2/2 XL/3/3 XL/3a/3a XL/4/4 XLで利用可能となっており、ベータプログラムにエンロールすればOTAで配信される。システムイメージも更新されている。先日発表されたPixel 4aにも近日対応予定とのこと。

これに伴い、Android 11におけるCOVID-19接触通知システム変更点が適用され、位置情報へのアクセスを許可しなくても利用できるようになった。もともと接触通知システムはデバイスの位置情報を使用せず、Bluetoothで近くのデバイスをスキャンするだけだが、Bluetoothのスキャンは位置情報の特定につながる可能性があることからユーザーの許可が必要となっている。そのため、位置情報へのアクセス許可なしにBluetoothのスキャンを実行できるのは接触通知システムを利用するアプリのみで、通常のアプリは引き続きユーザーの許可を得る必要がある。

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Facebook

Facebook Gamingアプリ、iOS版はインスタントゲームのプレイ機能を非搭載

タレコミ by headless
headless 曰く、

Android版リリースから4か月近く遅れ、iOS版の「Facebook Gaming」がAppleのApp Storeでリリースされた(Facebook GamingのツイートOn MSFTの記事The Vergeの記事Mac Rumorsの記事)。

Facebook Gamingの主要機能はゲームプレイライブストリームの視聴だが、Android版にはインスタントゲームのプレイ機能とコミュニケーション機能も搭載されている。しかし、Appleはインスタントゲームをアプリの主な目的だと主張し、バイナリに埋め込まれていないコードの配信を主な目的とするアプリを禁じたApp Store Reviewガイドラインの4.7を適用して公開を拒否したそうだ。

FacebookはAndroid版でライブストリーム視聴がアクティビティの最大95%を占めるとAppleに説明したが受け入れられず、数か月にわたって申請と却下が繰り返されたという。Appleは6月、ガイドライン違反の判定に対する不服申し立てだけでなくガイドラインの内容自体に対する異議申し立てを可能にするレビュープロセス変更を発表しているが、これを利用した申し立てへの回答はなかったとのこと。

FacebookとしてはAppleに対する申し立てを続けることも可能だが、これ以上ライブストリーマーとファンを待たせたくないためインスタントゲームなしでのリリースを決めたそうだ。FacebookにはAppleの審査を最大6か月程度待つ余裕もあるが、すべての開発者に余裕があるとは限らないとしてAppleを批判している。

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iOS

Apple曰く、すべてのアプリを個別に審査する必要があるため、クラウドからのゲーム配信は認められない

タレコミ by headless
headless 曰く、

MicrosoftはXboxゲームをクラウドから直接ストリーミングでプレイ可能にするProject xCloudの提供を計画しているが、iOS版はTestFlightでのプレビュー期限とともに終了し、Android版に注力する考えを示している(GeekWireの記事Neowinの記事On MSFTの記事The Vergeの記事)。

App Storeではクラウドからゲームを配信するサブスクリプション型のサービスが認められないことが3月に話題となっているが、クラウドからのゲーム配信はApp Store Reviewガイドラインの3.1.2(a)に抵触するようだ。3.1.2(a)ではサブスクリプション提供するゲームがApp Storeから直接ダウンロードされることを必須としている。Project xCloudで提供されるゲームはiOSアプリではないため、App Storeからダウンロード可能にはならない。その結果、Android版のプレビューアプリはGoogle Playでのインストール件数が100万回を超え100タイトル以上がプレイ可能になっているのに対し、iOS版はTestFlightの制限もあってテスターは10,000人にとどまり、プレイ可能なタイトルは「Halo: The Master Chief Collection」のみだったという。

AppleはBusiness Insiderに対し、アプリはすべて個別に審査する必要があり、クラウドから提供されるゲームではそれが不可能だと述べている。一方、Microsoftは、Appleがクラウドゲーミングおよびゲームサブスクリプションサービスの消費者への提供を拒む唯一の汎用プラットフォームだと批判。iOSプラットフォームでもサービスを提供する道を探っていくとも述べている(GeekWireの記事[2]The Vergeの記事[2])。

Project xCloudのAndroidデバイス向けクラウドゲームプレイサービスは、Xbox Game Pass Ultimateサブスクライバーを対象に米国などで9月15日からベータ版の提供が開始される。

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