米海軍兵学校、天測航法の授業を復活 72
ストーリー by headless
予備 部門より
予備 部門より
米海軍兵学校では20年近く前に天測航法の授業をやめていたのだが、今年から復活させたそうだ(Capital Gazetteの記事、
The Washington Postの記事)。
海軍兵学校では100年以上前から天測航法を教えていたが、GPSが登場したことで時代遅れとされ、一部のレッスンを除き1990年代に廃止されている。しかし、GPSが使用できない場合の代替手段がないため、サイバーセキュリティーの観点から天測航法の授業を復活させることになったとのこと。現在のところ天測航法の授業は3時間のみで、実際に六分儀を使えるようにはならないとみられる。ただし、今後は基礎的な理論から実践的な内容に拡大していく計画のようだ。
米海軍でも2006年に天測航法の訓練をやめているが、2011年には航海士向けの訓練を復活させており、来秋にも入隊者全員に拡大する計画だという。沿岸警備隊士官学校では天測航法の専門コースを10年ほど前に廃止しているが、引き続き一部の授業で教えている。また、現在も天測航法を教えているマーチャントマリンアカデミーでは、教官が海軍兵学校のプログラム再構築に協力したとのこと。
サイバーセキュリティーの観点から古い技術を復活させる例としては、ロシアがタイプライターを導入しており、ドイツでも導入を検討していると報じられている。また、英国ではGPSのバックアップとして地上ベースの電波航法システム「LORAN」を改良した「eLORAN」の運用を昨年から開始している。
海軍兵学校では100年以上前から天測航法を教えていたが、GPSが登場したことで時代遅れとされ、一部のレッスンを除き1990年代に廃止されている。しかし、GPSが使用できない場合の代替手段がないため、サイバーセキュリティーの観点から天測航法の授業を復活させることになったとのこと。現在のところ天測航法の授業は3時間のみで、実際に六分儀を使えるようにはならないとみられる。ただし、今後は基礎的な理論から実践的な内容に拡大していく計画のようだ。
米海軍でも2006年に天測航法の訓練をやめているが、2011年には航海士向けの訓練を復活させており、来秋にも入隊者全員に拡大する計画だという。沿岸警備隊士官学校では天測航法の専門コースを10年ほど前に廃止しているが、引き続き一部の授業で教えている。また、現在も天測航法を教えているマーチャントマリンアカデミーでは、教官が海軍兵学校のプログラム再構築に協力したとのこと。
サイバーセキュリティーの観点から古い技術を復活させる例としては、ロシアがタイプライターを導入しており、ドイツでも導入を検討していると報じられている。また、英国ではGPSのバックアップとして地上ベースの電波航法システム「LORAN」を改良した「eLORAN」の運用を昨年から開始している。
デブリが増えそう (スコア:3, 参考になる)
全面戦争になったときに、真っ先に始まるのが相手の軍事衛星の無力化って事なんでしょうね。
Re: (スコア:0)
全面戦争でデブリがどうのこうの悠長なこと考える人いないでしょう。
Re:デブリが増えそう (スコア:4, すばらしい洞察)
地雷と同じで、困るのは戦後でしょう。
戦後も長い間その場に止まり続けるし、撤去には莫大な金と時間がかかるから。
Re:デブリが増えそう (スコア:1)
ケスラー・シンドロームだっけ。
そうなっちゃうと地球上の人類と宇宙が物理的に隔絶されてしまうんすかね。
そういうSFめいた小説かマンガがあった気がするけど思い出せない。
Re: (スコア:0)
アメリカとロシアくらいは、デブリを増やさない破壊方法を考えて実用化する余裕がありそうだ
#「ちょいと軌道を変えて大気圏に突入させてやればいい」と簡単に言う作品をいつか読んだことがある
#手段としてはクラッキングして偽指令を出して軌道変更させるというものだったが、まあ所詮ラノベですからちょちょいのちょいで
Re:デブリが増えそう (スコア:1)
谷甲州の"蒼穹の軌道爆撃隊"に、衛星を落とす兵器が物語の主役として出てます。
# デブリなしで綺麗に落とす兵器です。
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re: (スコア:0)
そんなこと考える余裕があるの状況に大きな差があるときだけ。
負けたら戦後は存在しない。
Re:デブリが増えそう (スコア:1)
Re: (スコア:0)
全面戦争でデブリを「悠長なこと」などと侮る方がよっぽど悠長なオツムでしょう
タイプライターで報告書 (スコア:1)
敵は海賊 [wikipedia.org]の海賊課では機械式のタイプライターで報告書を作成でしたね。時代が追い付いてきたか。
自分がやれと言われたらとってもいやだけど。
Re:タイプライターで報告書 (スコア:1)
Jubilee
Re:タイプライターで報告書 (スコア:1)
#おぁ、宇宙海賊が降臨!ラジェンドラを呼ばないと。
AIや他のなにかのハッキングに左右されない「実態を持った情報」でフォーマルなものなのでしょうねぇ。神林世界では。
そういえば、ワープロのプログラムが記述したていのストーリーもあったような。
Re:タイプライターで報告書 (スコア:1)
マンガ(1980年代前半のぶ~けに掲載していた笈川かおるのどれかの作品)で、
米合衆国の作家がタイプで著作する理由は学校でおいたをしたとき
「わたしはいたずらをしてみんなを困らせました」(意訳)とレポート用紙数枚に
わたって延々と書きとりさせられたとか
全然別のソース不明のききかじりだけどフランス語で人称・時制ほか活用
させられていたずらの反省文を書かせられたみたいな黒歴史由来で手書きを
とても嫌いになるという話を思い出した。
Re:タイプライターで報告書 (スコア:1)
学生の頃に電動じゃないタイプライターを使ったことが有りますが、指の力をかなり使うのでものすごく疲れました。
失敗を修正するのもめんどくさかったので、集中してて目の周りの神経もかなり疲れたし。
あれを毎日何時間も打つのが仕事だった人達が昔はいたはずだけど、とても真似はできないと思った次第。
クレギオンシリーズ (スコア:1)
そういえば、点検のときに六分儀が必要だったりしたなあ...
# 宇宙での使い方はわからぬ、そして惑星上でもわからぬ
M-FalconSky (暑いか寒い)
Re:クレギオンシリーズ (スコア:1)
六分儀でググったら、こんなページを発見。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN8/sv/teach/sokryo/sokryo_vacation.html [mlit.go.jp]
六分儀の使い方を漫画で解説してます……六分儀の作り方も載ってたり……
# 惑星上での使い方は判るけど、宇宙での使い方は不明です……
# ほんとに何の角度を測ってたんだろ?恒星の角度を六分儀で測っても無駄だから(精度不足で意味が無い)惑星の位置を測ってたのかしらん?
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:クレギオンシリーズ (スコア:2)
宇宙船の姿勢と、惑星軌道上なら経度が分かるのでは…
Re:クレギオンシリーズ (スコア:1)
http://www.sky.hi-ho.ne.jp/aki-kan/C7_10.htm [hi-ho.ne.jp]
>航宙船の窓から六分儀で星々の位置を観測し
ちょっとソースがアレですが、まだ他にも色々と
宇宙で六分儀を使った作品があった記憶が…
ホーンプロアーやボライゾーなどのロイヤルネイビー小説
世代なので、その辺のSF作品の短編系だったとは思いますが…
"castigat ridendo mores" "Saxum volutum non obducitur musco"
Re:クレギオンシリーズ (スコア:1)
恒星間での超光速だと、そもそも基準となる星(恒星)を、どうやって探すのか?から始める必要があると思うのです。
星座の星々は地球から「割と近い星」なので、1万光年も離れると"星座"の形どころか暗くて見えない星すら……
ざ~っと全天観測して、天の川の見え方から銀河系の中心からの大雑把な位置を得て、次に、明るめの星で、どの象限にいるかを判定するのかしら?
銀河系の8箇所くらいの「星座早見盤」があれば探せる?それとも、もっと必要?
星のスペクトルを詳細に分析したカタログも必要?(スペクトル観測は日数が掛かるから無理かな?)
# 考えるほど短時間での人力照合が無理に思えてきた……
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Re:クレギオンシリーズ (スコア:1)
マザーファッカー号ではヨガの達人の航法士が"そら"で暗算してましたね。
#そういう設定の銀河番外地/高千穂春著
Re:クレギオンシリーズ (スコア:1)
逆襲のシャアでは、アムロが月、地球、カペラ、ベガ、太陽から現在位置を割り出してましたね。
SF的には、宇宙船を船と呼んだりする例えの流れで、「宇宙空間用の、肉眼で天測する機器」を「六分儀」と呼んでるってのがありそうです。
Re:クレギオンシリーズ (スコア:2)
アポロ計画でApollo GNCSの一部としてSextant [ion.org]、つまりスペース六分儀が既に使われてます(もうちょっと良い写真 [si.edu])。
人工衛星では六分儀ではなくスタートラッカと呼ばれる固定カメラを積んで必要なら機体の方を回すことが普通ですが、天測航法は普通に使われますね。
ここで一言 (スコア:1)
月は出ているか?
Re: (スコア:0)
タクシーの運ちゃんが道に迷ったときに言われる言葉でしたっけ
近いうちに (スコア:0)
やっぱり、アメリカ軍は近いうちにガンマ線バーストか太陽が空前のコロナ質量放出が起きて、
GPSが使えなくなることを知っているんだ!!
ΩΩ Ω ナンダッテー
Re:近いうちに (スコア:1)
ミノフスキー粒子かもしれないぞ
Re: (スコア:0)
たぶん米中衝突で一時的に商用向けGPS止めるつもりかもしれない。
ワープロ機 (スコア:0)
我が国もウイルス対策のため、色んな意味で、ワープロ機が復活して欲しい。
今時なら、表計算とプレゼンソフトも乗っけて。
いや、マジで切り札になると思うんだが。
Re:ワープロ機 (スコア:1)
>我が国もウイルス対策のため、色んな意味で、ワープロ機が復活して欲しい。
そうなっちゃったらいっそ紙と鉛筆でがんばろう。
印刷はガリ版刷りで。
Re: (スコア:0)
俺ん家には「ルポ」が2台有るぞ。
表計算もついとる。ウワッハッハ・・・
Re: (スコア:0)
すでに業務がExcelに依存してしまっているから無理無駄無茶。
Re: (スコア:0)
昔、Excelにcsv吐かせてDOS変換で書院に読ませてたけど
エラーが出ると元のファイルに入ってる余計なデータ消すのがめんどかった
アクセスが吐くのは素直によんでくれるんけど
Re: (スコア:0)
そこは和文タイプライターじゃね?
Re: (スコア:0)
デバイスは接続前に徹底的にチェックをかける、スタンドアロンのPCでいいんじゃないか?
Re: (スコア:0)
うん、専用機だろうとなんだろうと、攻撃する旨味があるなら、その機械用のウィルスは作られるし。
システムがマイナーだと、(「正義」サイドの人にとって未知の)脆弱性が残ってる可能性は大きいし。
多分、かつての専用機を引っ張り出して来ても、そこらのよくあるOSSでがっちがちに固めたPCよりセキュリティ的に強くはならない。
Re:ワープロ機 (スコア:1)
タイプライターにもキーロガーは仕掛けられる [gigazine.net]ようですしね。
Re: (スコア:0)
そろばんと計算尺、ガリ版に鉄筆で
対応することになりました。
Re: (スコア:0)
最先端の計算尺内蔵時計としてブライトリングの売れ行きが上がるわけだな?
Re: (スコア:0)
ワープロでも探せば穴ぐらい見つかりそうだ
しかも高機能になればなるほど穴も多くなるだろうし
ネヴィル・マスケリン (スコア:0)
先生、時計が使えなくなった時のために月距法も復活させるべきだと思います!
こんなこともあろうかと (スコア:0)
技術が進歩しすぎると却って、「こんなこともあろうかと……」の台詞と共に登場するのが
謎のハイテク機械でなくなり、懐古趣味の品になるのですかね。
むしろ (スコア:0)
高感度カメラで星空を撮影して、カメラの角度や時刻と組み合わせて現在位置を計算するアプリとかで対応できちゃいそうな気がする。
GPS代替機器を配るより教育の方が安上がりってことかなあ。
Re:むしろ (スコア:1)
仕事で山に入りますが、よっぽど道が分かってるところ以外では地形図とコンパスを持参するようにしています。「だいち」のおかげで地形図の基礎データは明治の陸軍迅速測量ではなくなって「あれ、こんな谷ないぞ」みたいなこともなくなりました。あとは気圧高度計があれば読図でたいがいのことは分かります。
低山じゃあまり使いません(使えません)が、高山帯とか山頂とかではクロスベアリングとか普通に役に立ちます。GPSの機器故障や電池切れへの備えとして、衛星測地による地形図とコンパスは有効でしょう。特に単独~少人数部隊での行動があり得る陸軍の兵隊には。海軍だと船中のGPSがダウンするのはジャミング電波流されたときくらいですが、それも無視できないでしょうから。
Jubilee
Re:戦後70年のニュースで (スコア:3)
星空の観測の起源は別にして、事実として
かつてあの美しい星空が戦争の道具に使われていました!
というのは正しいと思います。
戦争の道具に限ったことではないでしょうが、当時は国を挙げて戦争をしていたわけですから。
Re: (スコア:0)
星空に「美しい」以上の価値が無い人たちなんでしょう。
Re: (スコア:0)
ふつー、星空の観測は農業・暦・航海・占いあたりとセットで説明されてますよ。
引用されてる文もかなりアレですが、戦争に使われるようになったのはエジプトでナイル氾濫の予兆に使われてから数千年後じゃないでしょうか?
Re:戦後70年のニュースで (スコア:1)
イニシエより星辰を読み解く占星術師や陰陽師たちによる凄惨なる闇の戦いの歴史を知らぬとは幸せな輩よ。
#ラノベとかに出てきそうな台詞を書いてみた。読んだこと無いけど。
Re: (スコア:0)
元のニュースは
「夜、戦闘機の搭乗員が自分の位置を把握するのに星空を使ってました」
という話だったんです。
聞いてしばらく呆然としました。
私は、星の観察は「航海術のため」が最初だと思うんですよ。
夜の海では、自分の位置を知るためにほかに手段がありませんから。
他方、季節は肌感覚と太陽の位置で大体わかるし。
それで、必要に応じて「暦→農業→占い」と進展したのかなと。
# 夜空を見ると「宇宙だ!」と思う子供だったので
# 実は「星がきれいだ」と思ったことがない
Re:戦後70年のニュースで (スコア:1)
たぶん、元コメのニュアンスが伝わってないと思う。
「こんなに美しい夜空なのに、あろうことか70年前の日本はこれを軍事に悪用したのですけしからん」という主張だったのですよ。
何千年も前から軍事にもそれ以外にもガッツリ使っとるわ、と私もツッコミました。
Re: (スコア:0)