
中国軍指示で日本製セキュリティーソフトを購入しようとした元留学生に逮捕状 114
ストーリー by nagazou
指示 部門より
指示 部門より
中国籍の元留学生男性が偽名でウイルス対策ソフト購入しようとしたとして、警視庁が逮捕状を取ったそうだ。警視庁が逮捕状を取ったのは、元留学生の王建彬容疑者。同容疑者は、非実在の日本企業の名前を名乗り、日本製の企業向けセキュリティ対策ソフトを不正に購入しようとした模様。なお同容疑者はすでに中国に帰国済みとのこと(読売新聞、産経新聞、TBS NEWS)。
読売新聞によると、中国人民解放軍のサイバー攻撃部隊「61419部隊」に所属する妻が「国に貢献しなさい」「国が守ってくれる」などとSNSやメールなどを通じて指示を出していたそうだ。企業向けのセキュリティ対策ソフトを研究し、日本企業のシステムの脆弱性を把握することが目的だとされている。
追記 by headless: 容疑は詐欺未遂とのこと。
読売新聞によると、中国人民解放軍のサイバー攻撃部隊「61419部隊」に所属する妻が「国に貢献しなさい」「国が守ってくれる」などとSNSやメールなどを通じて指示を出していたそうだ。企業向けのセキュリティ対策ソフトを研究し、日本企業のシステムの脆弱性を把握することが目的だとされている。
追記 by headless: 容疑は詐欺未遂とのこと。
発端は、5月に発見された中国軍の活動。 (スコア:5, 興味深い)
本件は5月に、セキュリティ企業(Insikt Group)によって、中国軍が各国大手アンチウイルスソフトを購入しようとした調達書類を発見されたことが発端と思われます。
5月の記事:中国PLA Unit 61419 が海外アンチウイルスソフトを調達。エクスプロイト開発が目的か。 [recordedfuture.com]
調達対象のソフトウェア(抜粋)
・Kaspersky Endpoint Security for Business Select
・McAfee Total Protection
・Dr. Web Enterprise Security Suite
・Symantec Endpoint Protection Subscription
・Trend Micro Worry-Free Services Advanced [trendmicro.com]←警視庁が逮捕状を取った件はこいつですかね。
・Sophos Intercept X
・BitDefender Total Security
次の目的ではないか、と推測されてます。
・検出を回避する能力をテストするため
・公表されていなかった脆弱性を見つけるため
超余談:中国政府は2014年から海外アンチウイルスソフトの使用を禁じていて、中国内の5社(Qihoo 360 Technology・Venustech・CAJinchen・Beijing Jiangmin・Rising)からの調達しか認めてないらしい。
Re:発端は、5月に発見された中国軍の活動。 (スコア:2)
なるほど、ありえそう。
最近もこういうストーリーありましたし。
中国政府がアリババクラウドを処罰、log4jの脆弱性を政府より先にOSSコミュニティに報告したため
2021年12月24日 スラド [opensource.srad.jp]