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2017年11月15日のセキュリティ記事一覧(全2件)
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セキュリティ

ウイルス対策プログラムの検疫機能を悪用してローカルでの権限昇格を可能にする攻撃 12

ストーリー by hylom
たびたび狙われるセキュリティソフト 部門より
headless曰く、

ウイルス対策プログラムの「検疫」機能を悪用し、ローカルでの権限昇格を可能にする攻撃手法「#AVGater」について、オーストリアのITセキュリティプロフェッショナルで考案者のFlorian Bogner氏が解説している(#bogner.shArs Technica)。

攻撃の仕組みは管理者権限でサービスを実行するターゲットアプリケーションのDLLと同名の攻撃用DLLを検疫から復元する際に、ディレクトリジャンクションを利用して正規のDLLを置き換えるというものだ。攻撃の流れとしては、ターゲットのインストールフォルダーと同名のフォルダーに攻撃用DLLを格納しておき、ウイルス対策プログラムに検出させて検疫に送る。このフォルダーをターゲットのインストールフォルダーのディレクトリジャンクションと置き換え、攻撃用DLLを復元すればターゲットのDLLが置き換えられる。あとはシステムを再起動すればサービスが起動して攻撃用DLLを読み込み、「DllMain」が管理者権限で実行されることになる。

ウイルス対策プログラムが検疫からファイルを復元する処理はSYSTEM権限で実行されるため、標準ユーザーでも特権の必要な場所にファイルを書き込むことが可能になる。Emsisoft Anti-MalwareMalwarebytes 3(いずれも既に対策済み)を使用した実験では、ウイルス対策プログラム自体の「version.dll」を攻撃用DLLに置き換えてコードを実行することに成功したという。Kaspersky(こちらも対策済み)の場合はクラッシュして実行できなかったようだが、別のサービスのDLLは置き換え可能だったとのこと。

Bogner氏が問題をAVベンダーへ報告したのは昨年のことで、既にディレクトリジャンクションへの復元をブロックするなどの対策が進められているようだ。記事では上述の3社のほか、Trend MicroとCheck Point(ZoneAlarm)、IKARUS Security Softwareが対策済みベンダーとして挙げられている。今回の研究結果は10日にオーストリアで開催されたIT-SECX 2017で発表されている。

なお、Windows 10(バージョン1709)のWindows Defenderでは復元時にUACのダイアログボックスが表示され、ディレクトリジャンクションへの復元もできなかった。何年も前の古いバージョンのAVGでもディレクトリジャンクションへの復元ができないなど、復元時の動作はウイルス対策プログラムごとに異なるようだ。

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インターネット

産総研が開発した「AISTパスワード認証方式」などが国際標準化される 31

ストーリー by hylom
使いやすい実装はあるのかな 部門より

産業技術総合研究所(産総研、AIST)が開発した「AISTパスワード認証方式」および「AIST匿名パスワード認証方式」が国際標準化された(産総研の発表PC Watch)。

「AISTパスワード認証方式」はパスワードだけで認証を行える技術で、ISO/IEC 11770-4:2017として標準化された。また、「AIST匿名パスワード認証方式」はユーザーを特定せずに特定の権限や属性を有していることを認証できる技術で、「ISO/IEC 20009-4:2017」として標準化された。

AISTパスワード認証方式は、既存の認証方式と比べて少ない計算量で認証を実現できるのが特徴。また、AIST匿名パスワード認証方式は容易に匿名で権限の認証ができるため、プライバシーの確保などに有用だという。

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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

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