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暗号

レーザーカオスによる高速物理乱数生成 24

ストーリー by hylom
次は小型化ですね、 部門より

oddmake 曰く

内田淳史工学博士(現・埼玉大学准教授)は、拓殖大学電子システム工学科の研究者らおよびNTTコミュニケーション科学基礎研究所のPeter Davisとともに半導体レーザーにおけるカオス現象の研究を行い、2台の半導体レーザー発振装置から従来の物理乱数発生装置をはるかに上回る1.7Gbpsの世界最高の発生レートで乱数を生成できることを示し、Nature Photonicsに発表した(asahi.com記事abstract)。

ところで内田淳史准教授の研究テーマとその意気込みについては本人の研究内容紹介ページ
埼玉県経営者協会の会報埼経協ニュースへの投稿(PDF)でも知ることができる。今回の研究も感銘を受けるが、これ以上の成果が出てくるのかと、この分野にはなかなか期待してしまう。

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  • by Anonymous Coward on 2008年11月25日 16時19分 (#1461602)
    asahi.comを読むと物理現象に依存した非決定論的な乱数のようにも見えるし、研究内容を読むと暗号にも使えるような決定論的な乱数のようにも見えるし。どっちなんだろう?それともどちらでも作れるってことなのかな?
    • by Anonymous Coward on 2008年11月25日 17時43分 (#1461647)
      物理現象に則って副次的に得られる乱数が全く予測できないのであれば、その乱数自体は非決定論に基づいた数値群になります。
      そのような乱数であっても、生成された値をファイルなどに記録して、保存された一連の形になれば、それは決定された数値群になります。
      ようするに今後新たに作られる乱数は解らなくても、過去に作られた乱数は解るわけです。
      そして、暗号に用いるのは後者です。
      つまり、あくまでも生成される乱数自体は非決定であり、暗号に用いる際に「あえて決定してしまう」ことで活用するということです。
      親コメント
  • by USH (8040) on 2008年11月26日 1時20分 (#1461919) 日記
    ハードで生成する乱数って、乱数性はどれくらい保証されるもんなんでしょうか?

    しろうと考えで、ちょっとしたハードのずれで、やたら偏りのある
    乱数とかでてしまう気がするのですが、なにかうまい補償回路のような
    方法があるのでしょうか。

    以前、量子論的現象を使った乱数発生ハードの話があり、
    聴いた当初は、確かに原理的に完全な乱数が保証される気はしたけれど、
    そもそも統計的ではなく個別の現象として
    量子論的効果を安定して出せるデバイスを安定して製造できるものなのか、
    疑問に思ったことがあるので。
    (実はそこに再び不確定性の罠があるとか)
    • by Anonymous Coward
      > ハードで生成する乱数って、乱数性はどれくらい保証されるもんなんでしょうか?

      下手な考え休むに似たり。

      asahi.com> 商務省・国家標準技術局(NIST)から認定も受けた。
      • by USH (8040) on 2008年11月27日 14時01分 (#1462818) 日記

        asahi.com> 商務省・国家標準技術局(NIST)から認定も受けた。

        原理やアルゴリズムとして、これらの認定が受けられるのは判ります。
        でも、安定して所定の性能を出せるデバイスを製造するところまで含めた
        認定なんでしょうか?

        アルゴリズムであれば、それを実行する計算デバイスが所定の性能を持っていれば、そのアルゴリズムが乱数の数学的性質を保証できるでしょう。
        計算デバイスの性能は、MIPS とか FLOPS である程度規定できそうですし、
        ハード的なトラブルは別途チェックできそうな気がします。

        一方、ハード込みの場合、そのハードの性能も規定されていないと、
        本当に乱数になっているのか、検証が難しそうなんですが、
        どうなんでしょう。特に、ハードにトラブルが生じているのかどうか、
        出てくるものが乱数なだけに、どうやってチェックするのか、
        興味深いところ。

        この記事の技術を否定するつもりはなくて、
        レーザという扱いやすい技術を使って乱数を発生できる、というのは非常に
        興味深いし、将来性も感じます。でも、例えばこれを使った暗号化回路が安定し
        た性能を出しているかどうかを、チェックできるのか、という点が気になる。
        例えば、光軸がずれるから揺らしちゃダメ、とか、どういう制約がありそう
        なのか、判るとうれしいなぁ。

        # と、行ってみるだけ言って、調べない私
        親コメント
  • 「これ以上の成果」 (スコア:0, フレームのもと)

    by Anonymous Coward on 2008年11月25日 15時52分 (#1461587)
    研究内容紹介ページの「カオス占い [takushoku-u.ac.jp]」のことですね、わかります。

    # 血液型占いよりは信用できそうだ
  • by Anonymous Coward on 2008年11月25日 21時55分 (#1461802)
    乱数かどうか確かめようがないじゃないか

    あとでゆっくり調べればいいのか
  • by Anonymous Coward on 2008年11月26日 0時38分 (#1461901)
    ”現・”を付ける必要はあるんですか?
typodupeerror

クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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