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米次期大統領選候補アンドリュー・ヤン、2027年までにトリウム溶融塩原子炉の実用化を望む

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
2020年の米大統領選に出馬を表明した民主党候補の一人、アンドリュー・ヤンは、政府にトリウム溶融塩原子炉(TMSR)に500億ドルの投資を求めている。曰く「核は完璧な解決策とはいえないものの、現時点ではは確実な解決策だ」とのこと。ヤンは原子力エネルギーをより安全に、よりクリーンに、そしてより安くするため、2027年までにTMSRの実用化を望んでいる。

TMSRは、液体の溶融塩にトリウムと核分裂性物質を混合した液体燃料を用いるもので、従来の原子力発電でどうしても発生する「核のごみ」となる放射性廃棄物が少なく、安全性も高いとされてきた。また廃棄物の半減期が数千年ではなく数十年であるというメリットもある。しかし、米国では冷戦の軍拡競争期に核兵器用のウランを濃縮する必要があったことから、TMSRへの投資は行われてこなかった。

TMSRには課題も多い。TMSRには腐食性の溶融塩に耐性のある材料が必要であること、トリウムが崩壊するにつれて生成される不要な元素(プロタクチニウム233など)を抽出する方法などが大きな技術的課題となっている。TMSRの実証に関しては、まだ多くの作業を行う必要があるとMIT原子炉研究所のLin-Wen Hu氏は話している。なお、TMSRに関しては、大量のトリウム鉱床を国内に持つ中国やインドの研究が先行しているとされている(WIREDGIGAZINESlashdot)。
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