中国の検閲に対抗するためAirDropで情報を拡散する香港デモ参加者

あるAnonymous Coward 曰く、

日本国内のニュースでも報じられている香港の「逃亡犯条例」改正案抗議デモ。ただし、中国ではおなじみの大規模検閲システム「グレート・ファイアウォール（金盾）」が存在しているため、デモによる情報は中国本土に届けられていない部分も多い。実際、検閲によって香港についての歌さえも消されてしまう状態が続いていた。このため、金盾を回避する手段として「AirDrop」を使い始めているという。

AirDropはApple機器専用の機能だが、メリットとしては、BluetoothやWi-Fiを介して写真やビデオを送信できること。また、あらかじめAirDropの受け入れ設定を「すべての人」に設定していると、その人に対して近くにいる誰もが送り、コンテンツを共有できるようになる。

共有される内容としては、デモに関するものだけでなく、QRコードをつけているものもある。QRコードの先はAlipayやWeChat Payといった支払いアプリとなっており、一見するとお金がただでゲットできるっぽい見た目のQRコード。しかし、実際のリンク先には抗議行動の情報が記載されているといった工夫がされている模様（Quartz、GIGAZINE、Slashdot）。