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電力

出力は変わるがヘルツフリーなエントリークラスの電子レンジ

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
イオンのプライベートブランド「トップバリュ」に、光るタイマー電子レンジ17L HC-MR0117という商品がある。タイマー設定した時間が点滅したり、調理後に食品を取り出さないと1分毎に電子音が鳴るなどの特長はあるが、オーブン機能や液晶表示などはなく単機能電子レンジと呼ばれるジャンルの製品だ。価格も5,980円(消費税別)と安価なクラスに属する。

この製品の興味深いところは、電源周波数によって出力(消費電力)が異なる点である。出力切換は「強 500W(50Hz) / 650W(60Hz)」・「弱 400W」・「解凍 200W」の3段階から選べる。強 500W(50Hz)動作時の消費電力は950W、強 650W(60Hz)動作時の消費電力は1300Wだ。
「強」設定では、電源周波数によって出力が異なるのだ。おそらく「弱」と「解凍」は間欠運転で、動作と休止の時間割合を変化させているのだろう。

50Hzと60Hzに対応した電化製品(スイッチなどによる変更で対応できる場合を含み、部品交換などが必要な場合は含まない)は 「ヘルツフリー」と呼ばれ、電源周波数が異なるエリアに引っ越しても使えるといったメリットがある。メーカーや販売店からすると、2種類の製品を用意しなくてよいといったメリットがある。ネット通販ではヘルツフリーでない商品ページに確認を促す注意や誤注文の返品は受け付けないと記載されているところもあり、それなりにトラブルもあるのかもしれない。

ミドルレンジ以上の電子レンジはヘルツフリーが一般的だ。一方、ローエンドの製品は[50Hz専用(東日本)]・[60Hz専用(西日本)]と品番が異なっていることが多い(価格.com 単機能電子レンジ 価格の安い順)。電子レンジにおいてヘルツフリーの製品は、若干製造コストが高いと考えられる。いずれにせよ、ほとんどの電子レンジは電源周波数、あるいは同一シリーズの50Hz専用・60Hz専用モデルの違いによって出力(消費電力)に違いはない。出力は変わるがヘルツフリーであるHC-MR0117のような製品は、今後増えるのだろうか。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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