パスワードを忘れた? アカウント作成
13891680 submission
医療

米国で販売されているボトル入りウォーター、FDAの基準値を超えるヒ素を含むものもあるという調査結果

タレコミ by headless
headless 曰く、
Consumer Reports(CR)が米国で販売されているボトル入りウォーター製品130ブランド以上を調査したところ、11ブランドで検出可能レベルのヒ素が含まれており、中には米食品医薬品局(FDA)の基準値を上回るものもあったそうだ(Consumer Reportsの記事)。

FDAの基準ではボトル入りウォーターのヒ素含有量は1リットル当たり0.010 mg(10 ppb)以下となっているが、CRでは3 ppbへの引き下げを主張しており、6ブランドが3 ppbまたはそれ以上だったという。CRの調査は各ブランドが公表している検査結果によるものだが、3ブランドについては独自にテストを実施している。

テストが行われたのは「Starkey」(Whole Foods)と「Peñafiel」(Keurig Dr Pepper)、アルメニアでボトル詰めされた直輸入品「Jermuk」の3ブランド。いずれも過去にFDAの基準値を超えたことのあるブランドだ。Jermukのヒ素含有量は平均1.31 ppbと低かったものの、Starkeyは基準値ぎりぎりで、1サンプルでは10.1 ppbだったという。一方、Peñafielのサンプルはすべて10 ppbを超え、平均18.1 ppbと大きく基準値を上回ったとのこと。Keurig Dr PepperではCRの問い合わせを受けて調査を行い、17 ppb程度のヒ素が検出されたとして生産を一時中止したそうだ。

米国では長らく飲み水のヒ素の基準値が50 ppb以下となっていたが、重金属による健康被害への懸念が高まったことを受けて2001年に環境保護庁(EPA)が見直しを行った。当初は3 ppbも実現可能なことが示唆されていたものの、最終的に健康リスクの低下と費用のバランスに配慮した10 ppbに落ち着いたとのこと。ボトル入りウォーターの基準値はこれを受けて2006年に定められたもので、米国では水道水・ボトル入りウォーターともにヒ素の基準値は10 ppb以下となっている。ただし州によっては、より厳しい基準を水道水にのみ設けていることもあるようだ。

日本の水道水質基準では水道水のヒ素基準値が10 ppb以下となっており、食品衛生法によるミネラルウォーター類の基準値は昨年の規格基準改正により50 ppb以下から10ppb以下へ引き下げられた。なお、ミネラルウォーター類以外の清涼飲料水ではヒ素が検出されてはならないこととなっている。
この議論は、 ログインユーザだけとして作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

読み込み中...