中国最高裁の記録が消される。SNSによる告白が拡散され党委員会が介入する事態に

あるAnonymous Coward 曰く、

中国の最高人民法院（最高裁）トップの周強・院長が、陝西省の炭鉱開発の利権をめぐる訴訟に不正介入し、民事裁判の記録が消されたという疑惑が浮上しているそうだ。この疑惑は、最高法院で訴訟を担当した王林清裁判官が昨年12月以降、インターネット上に自撮り動画を投稿する形で告発を行った。この告発は人気司会者である崔永元氏のSNSを通じて拡散され、多くの人に知られるようになったという。崔永元氏は、俳優ファンビンビンさんの脱税疑惑を暴露したことでも知られ、内部告発者の「駆け込み寺」として知られるそうだ。

王氏の告白によると、周氏が省政府に有利になるよう変更を指示、加えて王氏が保管していた裁判記録が盗まれ、執務室の監視カメラ二台もなぜか故障していた。消えた記録には、法院の上司の指示や関係当局の意見が書かれた部分があり、意図的に持ち出された可能性があると指摘している。その結果、習近平指導部が調査に乗り出している。現地では周院長が近く更迭されるという観測が広がっているようだ（朝日新聞、時事通信、東京新聞）。