ICチップ搭載クレカでも不正利用は止められない
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
米国では2015年からEMV規格のICチップ搭載のクレジットカードが提供され、クレジットカードの不正利用は終わるものと考えられていた。しかし、調査会社Gemini Advisoryによれば、この1年間で6000万件以上のクレジットカード盗難が発生、盗まれたクレジットカードのうち93%がICチップを載せたカードだった。そのうち4580万件のレコードがカード盗聴やPOS違反により侵害されたという。侵害されたカードの90%である4160万件がEMV規格に対応したものだった。
EMV規格では、カード上のICチップと販売者のPOS端末間の通信は暗号化されるため、本来ならば犯罪は減るはずだったが、多くの加盟店がシステムを適切に構成できていない。犯罪者は専用ネットワークをハッキングしたり、スキマーデバイスをインストールすることにより、カード情報をキャプチャすることに成功している。レポートによると、大手企業はEMVシステムの実装を強化し始めたという。一方で中小企業は対策が遅れることが多く、犯罪者は今後、中小企業をターゲットにしていくことだろうとしている(FORTUNE、Slashdot)。
ICチップ搭載クレカでも不正利用は止められない More ログイン