太陽系外から飛来の小惑星、表面に有機物の層があることが判明
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
10月に発見された葉巻形の天体「オウムアムア」は別の恒星系から飛来し、太陽系内で特定された史上初の恒星間天体。オウムアムアは過去に到来した彗星などとは異なり、9月に太陽に接近通過した際、彗星のように溶けた氷と塵(ちり)の「尾」を放出していなかった。このことから、オウムアムアが氷の表面を持たず、実際は主に金属と岩石で構成される小惑星ではないかという見方もあるようだ。
天文学者チームが18日に発表した研究結果では、彗星の特徴を持つとする説を排除できないとしている。分光器の測定データでオウムアムアは有機物に富む物質の厚さ50センチの層で覆われていて、この層が太陽の熱による内部の氷の蒸発を防いだ可能性があることが明らかになった。このことから、内部が氷で構成されている可能性を排除できないとしている。
英クイーンズ大学ベルファスト校の天文学者で、論文の共同執筆者であるアラン・フィッツシモンズ氏はこの層を「星間空間を飛行する彗星の表面には、炭素を豊富に含んだ黒っぽい物質が形成されます。オウムアムアの表面を覆う物質も、おそらくはこれと同じもの」と推測している(AFP、ナショナルジオグラフィックス)。
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