DNAを元にして食べて成長しそして死ぬという「生きた機械」の作成に成功
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
コーネル大学の科学者達は、DNAをベースにした有機ロボットとも言える存在の構築に成功した。この有機ロボットは、移動、エネルギー獲得のための資源の消費、成長と死、そして進化の能力を持つ。DNAは遺伝物質だが、形質転換や調整が可能な化合物でもある。
グループはヌクレオチドを元に、ナノスケールのバイオマテリアルを作成した。DNA分子は何度も増殖し、最終的には数ミリメートルの大きさに達した。その後、エネルギーと生合成に必須の構成要素を提供する特別な液体をマイクロ流体装置にいれて注入すると完成する。研究チームは、エネルギー獲得のために食べて代謝を行い、彼らが衰退しながら成長していく様子を観察した。この有機ロボットの移動原理は粘菌に近いものらしい。
研究者たちは現在、異なる刺激を認識できるようにし、行動をプログラミング可能にすることを目指している。研究チームのコーネル大学Dan Luo教授は、「私たちは、人工代謝を利用した新しい素材を開発しました。生物を作ったわけてはありませんが、今までにない生きた素材と言えます」と語っている(INTERESTING ENGINEERING、The Next Web、slashdot)。