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2017年5月31日のセキュリティ記事一覧(全2件)
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インターネット

NTPクライアントへの攻撃などを防ぐため、要求パケットに含めるデータを最小限にすることが提案される 4

ストーリー by hylom
解決できるか 部門より
headless曰く、

IETFのNetwork Working GroupがNTPクライアントのフィンガープリンティングや偽の応答パケットを使った攻撃を防ぐため、NTPクライアントからNTPサーバーに送られる要求パケットに含めるデータを最小限にすることを提案している(ドラフトRegister)。

RFC5905で規定されているNTPパケットは、ヘッダーのフィールドがすべてのモードで共通となっている。サーバーからクライアントへの応答パケット(モード4)などでは正確で信頼性の高い時刻同期を行うために欠かせないが、クライアントからの要求パケット(モード3)では多くのフィールドが不要なのだという。サーバー側の実装でも、こういった要求パケットの不要なフィールドの確認が必須とされたことはないとのこと。

ドラフトではヘッダー先頭の「leap(LI)」「version(VN)」「mode」を含むオクテットを0x23とし、「xmt(transmit timestamp)」にランダムな値のセットを推奨する。「poll」にセットする値は実際のポーリング間隔または0のいずれかで、「precision」には0x20をセットすることが推奨される。このほかのフィールドについては、0をセットするよう推奨している。

0をセットすることが推奨されるフィールドのうち、「org(origin timestamp)と「rec(receive timestamp)」は特に情報漏洩の可能性があるものだという。これらのフィールドはそれぞれ、直近のサーバーの応答からxmtと「dst(destination timestamp)」をコピーするよう指定されている。そのため、クライアントが別のネットワークに移動した場合、両方のネットワークを観察すると古いIPアドレスと新しいIPアドレスが同じシステムで使われていることがわかってしまう。「poll」の値がオプションになっているのは、ポーリング間隔を観察することで確認可能なためだとしている。

xmtのランダム化が推奨される理由としては、クライアントの要求パケットのxmtをサーバー側で応答パケットのorgにセットして確認に使用しているため、実際のタイムスタンプをセットすると偽の応答パケットにだまされる可能性があるからだという。現在もxmtの下位ビットではランダム化が行われているが、これらのビットをランダム化した偽パケットを大量に送ることで攻撃が成立する可能性もある。

13296578 story
Windows

米国人によるMicrosoft製品の購入意思、WannaCryptの影響は小さいとの調査結果 36

ストーリー by hylom
どうにもしようがないですし 部門より
headless曰く、

米調査会社Morning Consultが実施した調査によると、WannaCryptの問題を受けて米国人の半数以上がMicrosoftのハードウェア製品を使用することに懸念を示す一方、Microsoft製品の購買意思には大きな影響を与えないという結果が出たそうだ(Morning Consult調査結果: PDFNeowinSoftpedia)。

調査は5月18日~22日にオンラインで米国の成人2,148名を対象に実施されたもので、年齢や人種/民族、性別、学歴、地域について人口比に近づくよう重み付けがされている。

MicrosoftのOSを狙った世界規模のサイバー攻撃についてどれぐらい見聞きしたかという設問では、多数見聞き(28%)、いくらか見聞き(40%)の合計は68%。あまり見聞きしなかった人は18%、まったく見聞きしなかった人も15%いるようだ。

サイバー攻撃により、古いWindowsを実行する20万台のコンピューターがランサムウェアの被害を受けたことを踏まえ、将来Microsoftのハードウェア製品を使用することに懸念を感じるかという設問では、非常に懸念(24%)、いくらか懸念(33%)と懸念している人が57%を占める。あまり懸念しない(22%)と全く懸念しない(8%)の合計は30%。わからない/意見なしが13%となっている。

一方、今回の事件が将来のMicrosoft製品の購買意思に変化をもたらしたかどうかという設問では、変化なしという回答が39%を占める。これに対し、購買意思が増したという回答は19%(非常に: 8%、いくらか: 11%)、購買意思が減ったという回答は25%(いくらか: 16%、非常に: 9%)となり、わからない/意見なしも17%を占める。なぜ懸念に関する設問がハードウェア限定になっているのかについては説明されていない。

なお、今回の調査でセキュリティソフトウェアをインストールしている人は68%、更新プログラムが提供され次第適用する人は54%、ユニークなパスワードを5個以上使っているという人は36%だったとのことだ。

ちなみに、セキュリティ企業Carbon Blackが米国の成人5,000名を対象に実施した調査によれば、57%がWannaCryptで初めてランサムウェアというものを知り、およそ70%がランサムウェアの被害を受けた金融・医療・小売店の利用をやめることを考えると回答している。

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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