パスワードを忘れた? アカウント作成
12884017 story
EFF

EFF、Microsoftがユーザーの選択とプライバシーを無視していると批判 70

ストーリー by headless
要求 部門より
Electronic Frontier Foundationは17日、Windows 10に関連してMicrosoftがユーザーの選択とプライバシーを露骨に無視していることを批判するブログ記事を掲載した(Deeplinks Blogの記事Neowinの記事BetaNewsの記事The Registerの記事)。

「ユーザーの選択を無視」というのは、7月29日に終了したWindows 10の無償アップグレードキャンペーンに関するものだ。Microsoftは更新プログラムとして「Windows 10を入手」アプリをWindows 7/8.1に提供し、Windows 10への無償アップグレード1年以上にわたって勧め続けた。このほかにも、アップグレード推奨にはさまざま方法が使われている。 2月にはWindows 10へのアップグレードが「推奨される更新プログラム」となり、Windows Updateを実行すると設定によっては自動的にアップグレードが開始されるようになった。5月には強制アップグレードが開始され、中央アフリカで密猟者から攻撃されているレンジャーに指示を出せなくなるというトラブルも発生した。

(続く...)

「ユーザーのプライバシーを無視」というのは、Micosoftへのユーザー情報の送信に関するものだ。Windows 10の推奨設定ではMicrosoftへの情報送信オプションが有効になっており、Cortanaもいろいろな情報をMicrosoftに送信する。ほとんどのオプションは設定で無効化できるが、すべてのオプションを無効にしても情報送信を完全に停止させることはできない。 「診断データと使用状況データ」の収集オプションでは、収集するデータの少ない順に「セキュリティ」「基本」「拡張」「完全」の4つのレベルが用意されている。しかし、Microsoftでは「セキュリティ」を選択するとWindows Updateが使用できないと説明しており、コンシューマー向けエディション(Home/Pro)で「セキュリティ」を選択できないようになっている。これについては「基本」でも過剰なデータが送られるとして、フランスのデータ保護当局がMicrosoftに是正を求めている

EFFでは過去のバージョンのOSと比べてWindows 10のセキュリティが大幅に向上していることを認めつつ、プライバシーとセキュリティのどちらを選ぶかをユーザーが決められるようになっていないことを残念だと述べている。Microsoftに対しては、ユーザーが確実にオプトアウトできるようにすることや、セキュリティアップデートをOSのアップグレードと分離すること、ユーザーの選択とプライバシーに対する期待を裏切らないことなどを求めている。

なお、Change.orgではこれらの問題の調査をEFFに求める署名運動が行われており、6,000人以上が署名している。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

Stableって古いって意味だっけ? -- Debian初級

読み込み中...