
コンピューターウィルスの兵器化は戦争を変える 14
ストーリー by reo
産業構造が変わるだけだ 部門より
産業構造が変わるだけだ 部門より
taraiok 曰く、
「Stuxnet」は、コードの複雑さ、機能の高さで知られているマルウェアだ。New York Times は 6 月 1 日、実はこの Stuxnet は、ジョージ・W・ブッシュ大統領時代任期の後半に、米国とイスラエル政府がイランによる核兵器開発の進展を遅らせるため、開発したものだったと伝えた (The New York Times の記事、ITmedia エンタープライズの記事、本家 /. 記事より) 。
この計画はブッシュ政権からオバマ政権に引き継がれ、オバマ大統領が就任後まもなく、イランの核開発施設運用に使われているコンピュータに対する攻撃を命じた。しかし、本来はイランの核施設内のオフラインネットワークで機能するはずだった Stuxnet は、2010 年にイランの核施設から流出、インターネットを通じて世界に出回ってしまったとされている。
The New York Times はThe Opinion Pages の記事において、「制御できない兵器」というタイトルの記事を掲載した。これによると、Stuxnet の一件は、核兵器や化学兵器とは異なり、世界各国が規制の枠組み外にある「サイバー兵器」の新たな軍拡競争のきっかけになるだろう。Stuxnet のように一度使用されてしまうと、開発者の制御を離れ、無関係の一般利用者のネットワークを攻撃する可能性がある。そして、現代の (サイバー) 戦争は、ルビコン川を越えてもう後戻りできない未知の領域に来てしまっているのかもしれないと指摘している。
諜報戦略の一環でしょう (スコア:5, 参考になる)
「制御できない兵器」とは違うのでは。
「Stuxnet」を作るにあたって、シーメンス社にソフトの穴を聞いて、開発したという記事をどこかで読んだのですが、出典は見つかりませんでした。
偽情報を流して敵を混乱させるというのは、大昔からある戦略なので、それほど新規性はないと思います。
Re:諜報戦略の一環でしょう (スコア:1)
ピンポイント兵器だから施設内のオフラインネットワークから
流出することはないと考えていたら、インターネットを経由
して広まってしまった。(そして解析されて存在がバレた)
ということなので、「制御に失敗した兵器」なのでは。
今後もバグ等で、ターゲット以外に被害を与えてしまうような
事件が起こるのではないかと思います。