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軍事

Wikileaks にイラク民間人へのヘリ攻撃動画をタレ込んだ人物、逮捕される 40

ストーリー by reo
ちまちま翻訳していきましょうか 部門より

米連邦当局はイラク民間人へのヘリ攻撃動画を Wikileaks に提供した軍の情報アナリストを逮捕した (Wired.com の記事より) 。

逮捕されたのはブラッドレイ・マニング技術兵 (22) 。彼は 4 月に Wikileaks で公開されたイラク民間人へのヘリ攻撃動画 (/.J 記事) だけでなく、他にも 3 つの軍機密情報を Wikileaks に提供し、26 万に上る機密外交情報から構成されたこれまでに報告されていない違反行為についてもタレ込んでいたらしい。

マニング氏は旧きハッカー気質の人間だったようでと Wired.com は述べているが、かつてハッカーとして鳴らしたエイドリアン・ラモ氏にマニング氏はコンタクトを取り、マニング氏の職場での個人的な事などを打ち明けた。そしてまもなく、マニング氏はラモ氏に自分が Wikileaks へビデオを提供した人物であると告白した。マニング氏が 26 万もの機密外交情報のリークについてラモ氏に語ると、ラモ氏は軍に連絡し、軍の犯罪捜査部と FBI と接触してマニング氏とのチャットログを提供し、逮捕に至ったという顛末のようだ。

なかなか長い記事なのだが、いろいろと興味深い顛末が書かれてある。ぜひご一読いただきたい。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by reo (4042) on 2010年06月07日 18時32分 (#1776104) 日記

    というわけで翻訳を投下。1/3 の 1。既に指摘 [srad.jp]されているように僕の英語能力は極めてアレなので校正修正コメントよろしく。続きは誰かよろしく。僕も挑戦中。論文執筆中だというのに。

    米連邦当局は、米国の機密にあたる戦闘映像や国務省にある数十万の機密記録を密告者サイトである Wikileaks に提供した事を吹聴していた軍の情報アナリストを逮捕した。

    メリーランド州ポトマック出身のブラッドレイ・マニング技術兵 (22) は、バグダッドの東 40 マイルに位置する FOB Hammer に駐留しており、そこで彼は 2 週間ほど前に軍の犯罪捜査部により逮捕された。家族によれば、彼は現在クウェートで拘留されており、まだ正式に告訴されたわけではないという。

    かつてハッカーとして鳴らしたとある人物からの情報によれば、その人物により先月下旬に当局にタレ込まれたとのこと。その人物とマニング氏のチャット履歴によれば、マニング氏は 4 月に Wikileaks に投稿されたヘリ攻撃ビデオをリークした事で賞賛を得たという。そのビデオには 2007 年に米軍のヘリコプターがバグダッド市内で無辜の市民数名を銃撃して殺傷した内容が映っていた。

    彼が言うには、他にも 3 つのネタを Wikileaks にリークしており、2009 年の悪名高きアフガニスタンでのグラニ空襲も彼のリークによるものであると Wikileaks もすでに認めている。また Wikileaks がセキュリティ上の驚異であると評価した軍事機密文書も 3 月に投稿され、26 万に上る機密外交情報から構成されたこれまでに報告されていない違反行為についてもタレ込んでいたらしい。

    「ある日唐突に全ての外交政策の機密文書が検索可能なフォーマットで一般に公開されている状態になっていたとしたら、ヒラリー・クリントンや世界中が数千人の外交官は心臓発作を起こすだろう。」と彼は述べていた。

    Wired.com は Wikileaks が想定される 26 万の外交機密文書を受け取ったかどうかは確認できていない。今まで、1 通の機密外交情報がサイトに晒されたことはあった。2 月に公開されたこの情報は、米国とアイスランドの外交官懇談を記述したものである。E-mail とボイスメールメッセージを Wikileaks の創設者である Julian Assange に日曜日に送ったのだが、まだこの記事がアップされた時点では返事がない。

    国務省は、今回の逮捕の件やリークされたとされる情報については関知していないという。FBI にマニング氏について尋ねたところ、その時点ではコメントする事がないと答えられた。

    軍のスポークスマンであるゲイリー・トールマンしは捜査については関知していないとしつつ、「もしあなたに機密情報にアクセスする権限があったとして、故意に、あるいは故意でないとしても、機密情報を誰か他の権限をもたない人であるとかその情報を知る必要のある人に提供したとするなら、それは条例や、潜在的には法律違反となるだろう。」と述べた。

    マニング氏の逮捕は、ここ数年にわたる一見すると敵対勢力からの驚異に対して鈍感そうな世界的な密告者ネットワークから獲得される屈辱的な文書と相まって、Wikileaks がいくつかの政府に対しての圧力を高める結果となった。Wikileaks の運用は複数の国々にまたがるサーバでホスティングされており、その文書投稿プロセスにおいては高いレベルでの暗号化が施されている。その情報ソースについてはセキュアな匿名性が提供されており、法的影響から守られた安全な隠れ場となっている。2006 年に Wikileaks が立ち上げられてから、Wikileaks 自信の行動により情報源を公表したことは、自発的にもそうでなくても一度もなかった。

    --
    Hiroki (REO) Kashiwazaki
    • by reo (4042) on 2010年06月07日 20時47分 (#1776178) 日記

      すんごい長い上に、自分でもイミフなところがありますので、皆様からの厳しい校正をお待ちしております。

      マニング氏が FBI と軍捜査官に目をつけられたのは、彼が元ハッカーのエイドリアン・ラモ氏と先月末にインスタントメッセージと E-mail でコンタクトを取った後のことである。ラモ氏はちょうど Wired.com の記事の題名に名前が上がっていたところだった。この元ハッカーとの交流のあと実にすぐに、マニング氏は Wikileaks へのビデオ提供者である事を告白した。

      「もしあなたが極秘情報ネットワークに 1 日 14 時間、一週間毎日、8 ヶ月以上アクセスできるような前代未聞のアクセス権限を得たら、何をしますか?」マニング氏はそう尋ねた。

      ラモ氏から提供されたチャットログを Wired.com が調べたところ、マニング氏は元ハッカーの中に自分と通じる物を感じたようである。マニング氏はラモ氏と個人的な問題について話し合った。マニング氏の上司との間に生じたトラブル、組織の中で孤立していること、そして彼が格下げされ、早期除隊される事になるだろうことを。

      マニング氏がラモ氏に 26 万もの機密外交情報をリークした事をうちあけた時、ラモ氏は軍にコンタクトをとり、カリフォルニアのカーマイケルにある彼の家の近くにあるスターバックスで軍の犯罪捜査部および FBI の捜査官と会った。そこで彼は捜査官にチャットのログのコピーを渡した。彼らの 2 度目の打ち合わせは 5/27 に行われ、オークランド出張所からやってきた FBI 捜査官はマニング氏がイラクで先日、軍の犯罪捜査部の捜査官により逮捕されたと告げた。

      ラモ氏は過去に Wikileaks に寄付をした事があり、マニング氏の事を暴露することについては大いに悩んだと語っている。ラモ氏は、自分の冒険について語りたがるハッカーらからコンタクトを受けることが頻繁にあるということだが、しかし彼自身は誰かに自分のハック行為を語ったことはないという。外交機密情報のリークについてはしかしながら、マニング氏の行動が米国の国際的なセキュリティに深刻な脅威をもたらすものだとラモ氏は確信した。

      「もし誰かの生死に関わらないような問題であれば、私はこんな事をしなかったでしょう」とラモ氏は語る。「彼は戦闘地域に居て、得られるだけの機密情報を集めて、それを空にばらまこうとしていました。」

      マニング氏がラモ氏に語ったところによると、彼は 2007 年に軍隊に入り、トップシークレット/SCI の機密情報を扱える権限を得た。詳細については彼の友人や家族によって裏付けられている。彼は軍の機密情報や政府組織ネットワークの中をくまなく 1 年以上探索し続け、このネットワークには「パブリックドメインに属することがふさわしく、ワシントン DC の暗い部屋にあるサーバーに蓄積されているべきものではないたぐいの……信じられないようなもの、恐ろしいもの」が含まれていたという。

      マニング氏はまず Wikileaks の Julian Assange にコンタクトを何度かとった。昨年 11 月末の事である。2001 年の同時多発テロの近傍 24 時間に交わされた 50 万件のポケットベルのメッセージに関する Wikileaks への投稿の後に、彼は「僕はその情報が NSA のデータベースから来ていることにすぐに気付きました。そして前に一歩踏み出すに足る心地よさを感じていました。」と彼はラモ氏に語っていた。彼は、Wikileaks における彼の役割を「ただのボランティアスタッフではなく、情報提供源」だと述べた。

      マニング氏は、2009 年の暮れに例のイラクのビデオを発見した時から数ヶ月のうちに、機密ネットワークへとシフトしていた。そのビデオは後に Wikileaks で「Collateral Murder」という題名で公開されたもので、2007 年に武装ヘリが成人男性の一群を攻撃した模様が映し出されたものである。そのうち何人か武装しており、ヘリの乗組員はゲリラ勢力であると思っていた。その現場にその後偶然通りがかり、救出しようとバンから引っ張り出そうとしていた二人のロイター社員と武装していないバグダッド市民がこの攻撃で殺された。被害者の二人の子供はバンの中にいて、ヘリの銃撃により重傷を負った。

      「最初にざっと見て、単にヘリに男達が打たれているものだと思った」とマニング氏はビデオに記している。「大したこともない、20 数名の (むにゃむにゃむにゃ) だろ ? しかしバンにある奇妙なものに私は気付いて、JAG の事務官のディレクトリに仕舞われている事実に気付いた。それで僕はそれを詳しく調べてみたんだ。」

      1 月に本土で休暇中を取っている間、マニング氏は親しい友人を訪ねてボストンまで行った。そして彼が詳細不明の慎重な扱いが求められる情報を手にしていることを告白し、その情報にはリークするだけの重要性があると語った。その友人、20 歳のタイラー・ワトキンス氏は「彼は正しいことをしたかったんだ」と語る。「きっと彼は何か必死にやろうとしていたんだ」。

      マニング氏は 2 月にそのビデオを Wikileaks に渡した、とラモ氏に語った。4 月 5 日に Wikileaks でそのビデオが公開され、トップ記事を飾った後、マニング氏はイラクからワトキンス氏に米国内での反応について尋ねた。

      ワトキンス氏は「彼は私に人々はどんな事を話している?……メディアは何か言っているか?と言おうとしていたんだと思う」と語る。「それが彼にとっての大きな関心事だった。彼がそれを行ったあと、それは何か変化を与えたのか?……彼は騒ぎを起こすためにそんなことをしたかったわけじゃなく……人々に (国への?) 説明責任を抱いて欲しくて、これを見てこんな事が二度と起こらない事を願っていた。」

      ワトキンス氏はマニング氏が Wikileaks に他に何を送ったのかを知らない。しかしマニング氏のラモ氏とのチャット記録によると、マニング氏は他の情報公開者から多数の称賛を集めていたという

      彼がリークしたと主張する 2 つ目のビデオは、2009 年の 5 月に行われたアフガニスタンにあるグラニ村への空襲であり、地元自治体は 100 人近くの死者—しかもそのほとんどが子供—が出たと報じている。昨年国防総省はこの事件に関するレポートを公開しており、しかし記者への攻撃のビデオを公開することについては拒否している。

      マニング氏とラモ氏のチャット記録によれば、彼がリークしたと言われるものは、オンラインであれオフラインであれ緩いセキュリティにより生み出されたものだ。

      マニング氏は 2 つの機密ネットワークに 2 台のセキュリティでまもられた別々のラップトップマシンからアクセスしていた。そのネットワークは SIPRNET、国防総省や国務省が使う Secret-level のネットワークであり、もう一つのネットワークは Joint Worldwide Intelligence Communications System という国防総省や国務省が使うトップシークレット/SCI レベルのネットワークである。

      彼が言うにはこれらのネットワークは、機密扱いでないネットワークとの間に隙間があるのだが、基本的な環境のおかげでデータをこっそり盗み出す事は容易であるという。

      「僕は『レディ・ガガ』とかなんとかラベルに書かれた CD-RW で音楽を聴きながら入室して、音楽データを消してからそのスペースに分割された圧縮ファイルを書き込もうとしました」と彼は書いている。「誰も何も疑わないし、疑おうともしないし、今後も誰も疑わない。」

      「アメリカ史上最大のデータ漏洩をこっそり行いながら、僕はレディ・ガガの『Telephone』を聞いて口ずさんでいました」と後に彼は語った。「脆弱なサーバ、脆弱なロギング、脆弱な物理セキュリティ、脆弱なカウンターインテリジェンス、怠慢な信号解析……最悪の事態ですよ」。

      マニング氏はラモ氏に、グラニ村のビデオは米中央軍のサーバ、centcom.smil.mil のディレクトリ下に、この事件を調査していた事務官によりアクセス可能な状態なまま放置されていたと語った。そのビデオは、彼が言うには、AES 256 暗号化された ZIP ファイルだったという。

      --
      Hiroki (REO) Kashiwazaki
      親コメント
      • He first contacted Wikileaks’ Julian Assange sometime around late November last year, he claimed, after Wikileaks posted 500,000 pager messages covering a 24-hour period surrounding the September 11, 2001 terror attacks. ”I immediately recognized that they were from an NSA database, and I felt comfortable enough to come forward,” he wrote to Lamo. He said his role with Wikileaks was “a source, not quite a volunteer.”
        (マニング氏はまず Wikileaks の Julian Assange にコンタクトを何度かとった。昨年 11 月末の事である。2001 年の同時多発テロの近傍 24 時間に交わされた 50 万件のポケットベルのメッセージに関する Wikileaks への投稿の後に、彼は「僕はその情報が NSA のデータベースから来ていることにすぐに気付きました。そして前に一歩踏み出すに足る心地よさを感じていました。」と彼はラモ氏に語っていた。彼は、 Wikileaks における彼の役割を「ただのボランティアスタッフではなく、情報提供源」だと述べた。)

        この段落に関してですが、まず

        sometime around late November last year,

        の sometime は「何度か」ではなく「頃」の意味だと思います。

        after Wikileaks posted 500,000 pager messages covering a 24-hour period surrounding the September 11, 2001 terror attacks.

        これは「9.11同時多発テロ」の日のポケベルメッセージがネットで公開 [itmedia.co.jp]のことですから、主体はWikileaksですね。現状だとマニング氏が投稿したようにも読めてしまいます。

        ”I immediately recognized that they were from an NSA database, and I felt comfortable enough to come forward,”

        これはポケベルメッセージの情報源がNSAデータベースだと認識したマニング氏が、それで気が楽になったということだと思われます。

        “a source, not quite a volunteer.”

        ここは「ただの」が逆に付いているんじゃないかと思うのですが……。

        まとめると、

        昨年 11 月末頃、マニング氏はまず Wikileaks の Julian Assange にコンタクトをとった。彼の言によると、Wikileaks が2001 年の同時多発テロの近傍 24 時間に交わされた 50 万件のポケットベルのメッセージを掲載した後のことである。「僕はその情報が NSA のデータベースから来ていることにすぐに気付きました。そして前に一歩踏み出せるほど気が楽になりました」と彼はラモ氏に語っていた。彼は、 Wikileaks における彼の役割を「ボランティアスタッフではなく、ただの情報提供源」だと述べた。

        のような感じかな、と。

        親コメント
      • by Anonymous Coward
        第1パラグラフ

        Very quickly in his exchange with the ex-hacker, Manning claimed to be the Wikileaks video leaker.

        の時系列は、in... なので交流中。

        この元ハッカーとの交流が始まるやいなや、マニング氏は Wikileaks へのビデオ提供者である事を告白した。

        くらいかな。

        第4パラグラフ

        At their second meeting with Lamo on May 27, FBI agents from the Oakland Field Office told the hacker that Manning had been arrested the day before in Iraq by Army CID investigators.

        ここは、逮捕されたのは「先日」ではなく「前日」すなわち(時差が考慮されているかはともかく)5月26日でしょう。

    • by reo (4042) on 2010年06月07日 21時38分 (#1776193) 日記

      ラスト。もう頭がごにょごにょです。乱文失礼。マニング氏の体を張った死亡フラグをご堪能ください。

      アメリカに住むマニング氏の叔母は、Wired.com が先週はじめてコンタクトを取った時、彼の逮捕について何も知らなかったという。Debra Van Alstyne は、彼女が最後にマニング氏に会ったのは 1 月の休暇の時で、そのときに彼は、2011 年の 10 月に 4 年間の軍役が終わったら大学に入るんだというプランについてあれこれ話したという。彼女は彼のことを聡明であると評し、外見的にはトラブルを起こしそうなタイプではないという。コンピュータへの天性の才能があり、世界政治に強い関心を抱いていたという。

      彼女は、彼がその後、連絡をよこさなくなった事を心配していたという。マニング氏は土曜日にコレクトコールで彼女に電話をかけてきた。彼は彼女に、大丈夫だ元気だと答え、でも何が起こっているかについては触れなかったという。それから彼女にマニング氏の Facebook のパスワードを教えて、彼の代わりにメッセージを投稿してくれるよう頼んだ。

      メッセージはこのような内容である。「君たちの中には僕が機密情報を公開した事で逮捕されたと聞き及んでいる人もいるだろう。CollateralMurder.com を見て欲しい。」

      軍の弁護人は Van Alstyne 氏に日曜日に電話し、マニング氏がクウェートで保護拘束されている事を告げた。「彼はケースファイルを見ていませんが、例のビデオに関する件であると彼は理解しているでしょう」と Van Alstyne 氏は語る。

      マニング氏の父親は日曜日に息子の逮捕を知らされてショックを受けた。

      「私は 5 年、軍隊にいました」とオクラホマ在住のブライアン・マニング氏は語った。「私は機密情報へのアクセス権を持っていましたし、それを漏らした事など 30 年来一度もありません。そして息子はいつでも非常に忠実に規則を守る子でした。彼の軍隊での訓練や仕事内の後のおしゃべりであっても、彼は全てのことを秘密にして、何一つしゃべろうとはしませんでした。」

      父は続けて「息子は、とても良い子です。何の問題も起こさなかった。クスリにも手を出さなかったし、アルコールにも、何にもです。」

      ラモ氏は、彼にはマニング氏のことを通報する以外の方法がなかったと感じたが、今では彼は兵士の状態や福祉について関心があると語っている。FBI はラモ氏に、マニング氏に刑が科せられるとして、どの程度の量刑になるかについて語らなかったという。

      捜査官はラモ氏にマニング氏に関する証言をするようお願いするかもしれないと語った。FBI は特にマニング氏がラモ氏に提供した「一見すると機密のような」軍事サイバーセキュリティに関する問題について特に興味を示しているようだとラモ氏は言う。

      マニング氏にとっては最も面白くない情報ではあろうが、彼のチャット記録のなかで彼をもっともわくわくさせたものは、外交機密情報のリークをしたらという仮定であった。彼は早期除隊の後にアメリカ本土に帰ってくることを待ち望んでいて、外野から、彼のリークによって米国の外交に関する秘密の歴史が世界中にばらされている様をながめていたかったのだ。

      「アメリカの post があるところにはどこでも、いずれ明らかになる外交スキャンダルがある」とマニング氏は書いた。「それが開かれた外交だ。CSV 形式の世界規模の無政府状態。世界的視野での Climategate 事件、息をのむような奥深さ。それは美しく、そして恐ろしい。」

      --
      Hiroki (REO) Kashiwazaki
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        "he’s now concerned about the soldier’s status and well-being." 定冠詞が付いているので、この "the soldier" はマニング氏のことですね。「マニング兵士の状態や境遇に関心がある」

        "an apparently-sensitive military cybersecurity matter" は、「一見すると機密のような―」だと、実際は機密ではなかったという含意になるので「一見して機密に見える―」でしょう。

    • > 敵対勢力からの驚異
      びっくりさせてどうすんですかwここは「脅威」と書くのが正しいんじゃないかな?

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      ささいな校正だけども。
      最後の行、
      >Wikileaks 自信の行動により情報源を公表したことは、自発的にもそうでなくても一度もなかった。

      自信→自身

      #指摘だけなのでAC
    • by Anonymous Coward

      and a previously unreported breach consisting of 260,000 classified U.S. diplomatic cables that Manning described as exposing “almost criminal political back dealings.

      ここは

      これまでに明らかになっていない、マニング曰く「ほとんど犯罪的な政治的裏取引」である26万通の秘密外交公電の漏洩

      くらいかなあ。

  • Wikileaksではなく4大ネットワークとか高級紙なら、「報道の自由vs軍事機密」でもう少しどうにかなったのかも。

    • いや。エイドリアン・ラモ氏に、俺がやったと告白したのが間違いだったということです。

      --
      ==========================================
      投稿処理前プレビュー確認後書込処理検証処理前反映可否確認処理後……
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      そりゃあ我慢できず第三者に言っちゃったのがまずいんでしょう
      • by Anonymous Coward
        まずいというか、致命的にアホだよな。こいつ。

        20年前大学生だった自分もアホだったと思うが、
        こんな風に一生を台無しにするような形でアホを
        世間にさらす機会が無かったのはラッキーだった。
        • by Anonymous Coward
          チベットで抗議活動したアホも死刑になりましたし、損得でなく良心に基づいて
          行動する人はアホと言われるのが今の世ですからねー。
          • by Anonymous Coward
            今に限ったこっちゃない。
            昔からそうだったし、これからもそうだと思うよ。
  • by Anonymous Coward on 2010年06月07日 18時07分 (#1776089)

    マニング氏は旧きハッカー気質の人間だったよう

    もし「it appears Manning sensed a kindred spirit in the ex-hacker」のラインのことだったら
    「マニングは元ハッカー(のLamo)に自分と通じるものを感じたようだ」という感じだけど…
    22歳でレディ・ガガの「Telephone」聞きながら手に入れた機密情報を処理して、
    ちょうどWiredの記事になってた元ハッカーにコンタクトして「あれ僕がやったんです」って
    なんか過剰にイマドキっぽい。。。22歳こわい。

    • by Anonymous Coward

      レディオ・ガガを聞きながら、だったらgood old fashioned school of lover boyですよね。

  • by Sukoya (33993) on 2010年06月07日 20時30分 (#1776169) 日記

    詳しい事は解らないが……
    崖っぷちの犯人がベラベラ犯行を語るのは、事実に基づいていたのか……

    まさに現実は小説よりも奇なりでありますな

    とりあえず、犯人が自殺するまえに付近に少年探偵が居ないか探すべき
    子供探偵や初老の刑事だとセーフだが、名探偵の孫だとマズイ!

  • アメリカのことだから (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2010年06月08日 22時33分 (#1776919)

    アメリカのことだからこれだけの人材を無駄にするわけが無い。
    逮捕、収監と見せかけて実は地下の秘密機関に転職って流れじゃないの?
    ハリウッド映画なら脱獄して謎の秘密組織にってパターンもあるか。

  • by Anonymous Coward on 2010年06月07日 17時17分 (#1776051)

    細かい事情はよくわかんないけど。
    あんたのおかげで、イラクのことがわかった。

    • Re:漢だね (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2010年06月07日 18時05分 (#1776087)

      イラクはいいんだが、残りの26万の機密文書がどうなるのかが気になる。wikileaksが全部公開するならアメリカは大ダメージだろうし、逆に、握りつぶすなら、今度はwikileaksが大ダメージだ。中国からの情報を歓迎しておいて、アメリカからの情報は隠蔽ってなったらもう誰も信用しないだろうしなぁ。

      親コメント
      • by shkval (7954) on 2010年06月08日 0時30分 (#1776328)

        アメリカが大ダメージ、ぐらいで済めばいいんですけど。
        それでもすさまじい額の税金が無駄になった事になります。それは誰のデメリット?
        警備体制が丸判りになればテロリストによる襲撃の格好の標的ですし。機密外交関係が含まれてるとの事ですが、情報提供者リストが含まれていた場合、彼らは直接的に危険に晒されるかと。国や地域によっては「裏切り者」「スパイ」として問答無用で処刑じゃないんですかね。

        それでも公開するんでしょうか。
        報道の自由とか、そんなレベルを超えてると思います。

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          例えるならば、オープンソースのセキュリティソフトは信頼性が無いのでしょうか。
          オープンソースを想定していない警備体制から、オープンソースな警備体制へ転換するいい機会と捉えても良いのではないでしょうか。
        • by Anonymous Coward
          むしろ真実を知る為の費用を考えるべきじゃない?
          wikileaksによって明らかになったことを新聞やテレビに調査させ報道させるには仮に可能だったとしてもそれこそすさまじい額の費用が必要になる。
          真実を知らされなければ民主主義には意味がない、民主主義を守る為の膨大な経費を節約できたと考えるべきじゃないかな。
          • Re:漢だね (スコア:1, 参考になる)

            by Anonymous Coward on 2010年06月08日 10時14分 (#1776429)

            事実と真実の違い,民主主義と言論の自由の関係は横において話すと

            >真実を知らされなければ民主主義には意味がない

            この命題からして誤り.
            社会は全ての真実を知っている状態と何も知らない状態しかないのではない.
            全ての社会はその中間のどこかに存在していて,程度問題でしかないことは自明.
            そして軍事機密は民主的な手続きによって少なくとも一定期間非公開であることが求められた情報である.
            すなわち,民主主義それ自体が真実を即時的には知らしめないことを求めることもあり得る,どころか
            全ての「民主主義」が「真実の非公開」を要求しているし,そうでなければ民主主義自体も成立しない.
            なぜなら民主主義の破壊者・反対者に一方的に有利な非対称ゲームになるだけだから.

            民主主義が言論の自由とその判断の元となる情報を必要とするとしても,選挙で代表者を選ぶために
            必要な重要な情報が十分行き渡っていることまでであり,決して「全ての情報」ではない.
            それを求めるのは民主主義の破壊者のすることである.

            が,政府が国民の判断に重要な情報を隠蔽しているとした場合,法を破ってもその情報を得たり公開したり
            する自由は民主主義国の国民には存在している.そしてそれが社会の利益であることが十分に認識される
            のであれば,罰を受けることさえない場合もある.
            これが理念としての報道の自由であり,言論の自由が民主主義の本質と言われる理由である.

            親コメント
            • by Anonymous Coward
              > 民主的な手続きによって少なくとも一定期間非公開であることが求められた情報である
              民間人を射殺した国の民主的な手続きによって求められた情報なんだよね。
              選ばれた国の人間だけによる民主的な手続きは民主とは言わないんじゃないの。
          • by Anonymous Coward

            その「費用」に他人の生命財産が含まれるかも知れないが、それでも良いか、という話では。

  • ラモ? (スコア:0, オフトピック)

    by 127.0.0.1 (33105) on 2010年06月07日 18時02分 (#1776084) 日記
    と聞いて思いだすのは中島らも。
  • by Anonymous Coward on 2010年06月08日 6時44分 (#1776370)
    軍人が軍の機密を漏らすなんて
    民間人が違法行為を働くよりよっぽど悪いと思うんだが、
    なんか/.Jの論調はこの犯罪者に同情的だな。
    • Re:軍人が (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2010年06月08日 10時25分 (#1776437)

      文民統制から離脱した軍隊のすることは、軍事機密の漏洩よりさらに悪いです。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        でも物語では美化される傾向もあったり。
        さらば宇宙戦艦ヤマトとか、アキラとか(古い例ばかりでごめん)

        #腐敗した文民統制と、腐敗してない軍事独裁のどっちがいいか、ってな話だよね。

    • Re:軍人が (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2010年06月08日 13時23分 (#1776581)

      軍事機密に軍自体の犯罪も含まれているわけだから、単純な守秘義務違反では片付かない話だなぁ。軍人が軍に忠誠を誓うのは軍自体が国家に忠実であることが大前提だから。

      軍人レベルではロイターの記者を撃つのは愛国的行為になったとしても、政府の役人がそれを認めるかどうかは別の問題だし、さらに政府の役人を任命する有権者がどう判断するのかもわからない。ロイター側は実際に撃たれているって発表しているわけだから、はぐらかす「機密」が有用なのは作戦上とかじゃなくて、ぶっちゃけ、兵士の出世に響くか否かの問題ってだけで、更に言えば「士気をどう保つか」ってことに要約される。その程度のことを「機密」にしてしまうんだったら、こういう跳ね返りが出るのは避けられないんじゃないだろうか。

      実際、アメリカ軍がアメリカ国民に恥じない行動を取っていたら、もっと別の評価になってたと思うよ。

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    • by Anonymous Coward
      軍とて国民の税金でオマンマを食わせてもらっている立場である以上、絶対ということはないからね。
      米軍も予算削減の嵐で大変なわけだし。
    • by Anonymous Coward
      つ内なる道徳法則
      • by Anonymous Coward
        一般的な意味での「道徳」なんてものは、
        戦争を遂行するにあたっては妨げにしかなりません。
        軍人が持つべき道徳は、規則や上官の命令への
        絶対服従ではないでしょうか。
        • by monaoh (12125) on 2010年06月08日 10時09分 (#1776424)
          /.Jの論調についてなんだから、僕らの道徳観の話であって、 軍人が持つべき道徳は全然関係ないですよ。
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        • by Anonymous Coward
          とスラドのニート様は偉そうに語るのであった。
          現場の人間には良心もある人間がいたって事で 他国の話なら美談じゃないか
        • by Anonymous Coward

          しかし、「道徳」こそが戦争をする根拠、方便でもありましょう。

  • by Anonymous Coward on 2010年06月08日 17時28分 (#1776704)
    米の軍事機密情報ってのは犯罪の隠ぺいが主だったんですね?
    どれくらいの比率なんでしょうか?
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