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軍事

空自も導入予定の米空軍次期給油機KC-46A Pegasus、開発難航で計画リストラの可能性が浮上

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
US Air Forceの次期主力給油機「KC-46A Pegasus」に関して、開発が難航し、開発スケジュール遅延が生じていることを受けて、米国防総省もしくは議会において計画の抜本的な見直し(リストラ)が行われる可能性が生じてきたことが専門誌「Aviation Week」の記事により明らかとなった。
KC-46Aで生じた問題とは、Boeingは、中型旅客機のB767を改造することで空中給油機にする計画を立てたが、計画が進むにつれ、B767の基本構造では、構造的には、空中給油機にはできないことが判明。そのために、構造上の大幅な強化を余儀なくされたこと。また、サプライチェーンの問題により、主翼に装備するタイプのCobham社の空中給油ドローグ(Wing Aerial Refueling Pods)の納入が大幅に遅れる状況となっていること。更に、飛行試験によりC-17などの大型機に対して給油を行う際に、給油機と給油を受ける側の航空機との間で「Bow Wave Effect」と呼ばれる一種の乱気流が生じ、給油ブームに想定以上の負荷が生じることが判ったというものとなる。
これらの問題を解決するためにBoeingでは、受注総額44億ドルに対して、既に15億ドルもの予算超過が生じる事態となっている。

Wikipedia(日本語版)によると、
ボーイングは老朽化が進むKC-135やKC-10を代替する空中給油機としてKC-767の改良型であるKC-767ATをアメリカ国防総省に提案、100機をリース契約で調達する案を提示した。しかし、汚職問題によりこれは白紙化されエアバス/ノースロップ・グラマンが提案するKC-30Tとの競争入札となった。結果KC-30Tが選定され、KC-767ATは脱落した。これに対し、ボーイングは会計監査院(GAO)に対してKC-30T採用に関する異議を申し立て、結果機種選定はやり直されることとなった。最終的にノースロップ・グラマンが入札を見送ると発表、国防総省はKC-767をKC-46Aの名称で採用することが決定された。
とあるし、空自の採用もそれを受けての話だから、エアバスから見ると「案の定」だろうな。

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