pongchang 曰く、
米国のニュース誌「タイム(TIME)」が選ぶ「The 50 Best Inventions of 2018(=2018年の発明品ベスト50)」に、「ゾゾスーツ(ZOZOSUIT)」が選出された。[
fashionsnap ]
RocketNews24でK.ナガハシ氏は
長袖綿Tシャツやジーンズのズボンを褒めている。ようでやや微妙。
engadgetで本田雅一氏は上下の背広とYシャツについて採寸に辛口の評価を与えています。ドレスシャツの第一ボタンが嵌らないなど「おそらくは"仕立て直し"になるでしょう。その際、作られたスーツが廃棄されるとしたら、大量の廃棄スーツが出る可能性がありそうです」と廃棄などリベラル活動家のスイッチを押すような記載をしている。
松下久美子氏はZOZOに社名変更をしてから初となる決算説明会(10月31日開催)での前澤友作社長の発言(ZOZOSUITの廃止理由や、PB「ZOZO」のビジネススーツの不良品の発生や発送の遅れ)を報じている。社長自らが失敗だったというゾゾスーツをTIMEのCady Lang氏はなぜ発明品ベスト50として掲載したのだろうか?
そもそもオーダーというのが風説の流布ではないかという指摘もある。
マサ佐藤氏は「この半期でのPBの売上原価率を45%だと設定すると、PBの売上原価は約3億円になります。表のPBの売上原価は9.6億円ですから、約6.5億円の売上原価分のZOZOスーツを配布したことになります。
決算会見の前澤社長の
”ZOZOスーツ300万枚削減で30億円の経費削減”
という発言から、ZOZOスーツの原価高を1,000円と推理すれば、約65万枚のZOZOスーツを半期で配布したことになります。
しかし、7月3日時点で配布実績が約55万枚ですから、9月末時点ではもっと増加している筈で、更なる売上原価が発生している筈です。ただ、このこともZOZOスーツの原価がもっと低ければ、論理的には成り立ちます。
ということは、2019年期に入っての在庫原価増加はZOZOスーツの在庫。という可能性は拭いきれません。
★まとめ。PBのジーンズ・Tシャツは既製品では?
これまで、2回に渡って決算書からみる分析をMD的な視点で試みてきました。その結論は?
”この商品の在庫金額増加は、ZOZOUSED等の在庫金額増加を加味しても、PB(ジーンズ・Tシャツ等)のオーダーではない既製品の在庫と捉える方が自然ではないか。”
という結論に達します。」と分析している(前編・後編)
「いまは中国や東南アジアの工場さんに一部アウトソーシングという形で生産をお願い」といっている一方で「大量生産ラインではなく、実験ラインで、場所は正確には申し上げられないのですけれども、千葉本社の近くにひっそり設けまして。」とZOZOが内製を後から始めたという聞き取りを先ほどの松下氏がしている。
でもオンワード樫山が手がけるパターンオーダーは大連から2週間ほどで届き実際に機能し売り上げを立てていると、南光浩氏は書いており、「しかも工場は中国や東南アジアである。船便で送れば送料は安いが時間はかかる。2~3日では絶対に届かない。航空便で送れば短時間で届くが送料はバカ高い。とてもじゃないがジーンズ3800円、Tシャツ1200円の販売価格では賄えない。」と、ZOZOのオーダーという主張に裏付けはないとしている。「ZOZOのPBはあらかじめ大量に作った物をどこかに備蓄してそこから発送…フルオーダーどころか、パターンオーダーですらなく、サイズピッチの細かい既製品だということである。」
一方で通信販売ではサイズが不明で返品が多くなるという課題を抱えている。身体計測が正確な方がレギンスやスキニージーンズ・ボディコンでは有利だが、デザインがダボダボのビックシルエットや腰パンでは、正確な計測が無用な事もある。
本田氏はZOZOに計測値の入れ直しをさせられたというが、アプリの計測は釣りで実際の値を入力させるように誘導するヒューマンハッキングとするならそれはそれで発明なのかもしれない
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