KDDIは2日に2022年度上期(2023年3月期上期)の業績を発表した。連結売上高は前期比4.4%増の2兆7408億円を記録。その一方で連結営業利益は、通信障害への対応などの影響によりて前期比2.5%減の5585億円となったという。ケータイ Watchの記事では発表後の高橋誠代表取締役社長らによる質疑応答がおこなわれている(
ケータイ Watch)。
質疑応答での主な話題はやはり通信障害に関するものだが、その中で7月の大規模障害が発生して以降、緊急時の連絡が取りやすいように幹部以上は完全にデュアルSIM化しているほか、スマートウォッチを2台つけて、24時間365日寝る間もずっとアラームが来るように設定したという。高橋氏はデュアルSIMにはauに加えてドコモのものを入れているとしている。
また緊急時のローミングの導入に関しては、代替性の確保は先の通信障害で本当に実感したとして、積極的に参加して実現を目指す立場だとしている。また先日話題となった呼び返しについても導入検討しているが、コア(ネットワーク)側の変更が必要であるため時間を要するとしている。また一つのキャリアのコアネットワークに障害が起きたときに、すべてのトラフィックが、救済事業者側に行くと、そちらのトラフィックが耐えられなくなる問題についても解決していく必要があると話している。