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2022年8月27日のセキュリティ記事一覧(全2件)
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情報漏洩

Plex、ユーザー全員にパスワード変更を要請 9

ストーリー by headless
全員 部門より
ストリーミングメディアプラットフォームの Plex がユーザー全員にパスワード変更を要請している (Plex フォーラムでのアナウンスHackRead の記事Ars Technica の記事The Register の記事)。

Plex によれば 22 日にデータベースの一つで怪しい活動が見つかって調査したところ、3,000 万人以上の Plex ユーザーの半数を超える電子メールアドレスとユーザー名、暗号化されたパスワードを含むデータに特定の第三者がアクセス可能な状態にあったことが判明したという。実際の影響範囲は限定的とみられ、アクセスされた可能性のあるパスワードはすべてハッシュ化してベストプラクティスに従っていたものの、念のため全員にパスワード変更を要請するとのこと。この第三者が用いた Plex のシステムにアクセス可能な問題は既に対策済みであり、さらにセキュリティを強化すべく追加の調査を進めているとのことだ。
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通信

ネットワークカードのLEDやスマートフォンのジャイロスコープを通じてエアギャップ環境からデータを盗み出す手法 36

ストーリー by headless
送信 部門より
イスラエル・ベングリオン大学の Mordechai Guri 氏はエアギャップ環境からデータを盗み出さまざまな手法考案しているが、このたび新たな 2 つの手法を相次いで発表した (論文 [1][2]The Register の記事HackRead の記事)。

論文 [1] はエアギャップ環境のコンピューターでマルウェアが盗み出したデータを非可聴帯域の音声に乗せて再生し、マルウェアを感染させたスマートフォンのジャイロスコープを通じてデータを読み取らせる「GAIROSCOPE」という手法に関するものだ。非可聴帯域の音声の乗せたデータをスマートフォンのマイクを通じて読み取らせる方法は既に研究されているが、Android OS でも iOS でもマイク使用は厳しく制限されており、マルウェアを感染させてもマイクにはアクセスできない可能性がある。一方、ジャイロスコープは安全なセンサーとみなされており、常に問題なく使用できる。

論文では 18 kHz 以上の MEMS ジャイロスコープ共鳴周波数を用い、最大 8 ビット / 秒でデータを送信可能なことを示している。対策としては音声に反応しないようジャイロスコープをカバーする方法や、ガス型や光学式といった音声に反応しない非機械式ジャイロスコープを使用する方法が挙げられている。ただし、ジャイロスコープの種類でスマートフォンを選ぶことは難しく、根本的にはエアギャップ環境のコンピューター側でオーディオ出力を無効化するしかないだろう。

論文 [2] はマルウェアが盗み出したデータをエンコードしてネットワークカード (NIC) の LED を点滅させ、カメラで読み取ってデコードする「ETHERLED」という手法に関するものだ。この手法ではエアギャップ環境のコンピューターだけでなく、同じネットワークに接続されたプリンターやネットワークカメラ、サーバーなどネットワークインジケーター LED を搭載する機器を通じてデータを送信できる。

到達距離は LED の点滅を読み取るカメラの性能次第となり、100 m を超える距離で読み取ることも可能だという。転送速度は最高 100 ビット / 秒に達し、モールス符号で送信する場合は短点の点灯時間が 0.3 秒なら 4 WPM、0.03 秒なら 40 WPM となる。対策としては見える範囲でのカメラの使用制限や LED を覆う・取り外す、NIC のファームウェア改造による LED 点滅速度の一定化などが挙げられている。
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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