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交通

緊急着陸したパイロット、「シフトが終わった」ため離陸を拒否したことが話題に 79

ストーリー by nagazou
安全安心 部門より
1月16日、パキスタン国際航空のPK9754便が、荒天のため予定を変更してサウジアラビアの空港に緊急着陸したそうだ。その後再出発する手はずだったが、機長が離陸を拒否をしたという。理由は機長を務めていたパイロットが「勤務時間はすでに終わった」と主張したためだという。このことは一部欧米メデイアでも報じられて話題になったらしい(ニューズウィーク)。

ただニューズウィークの記事によれば、機長としては職場放棄を意図したものではなく、安全上の規定を重視したかったのだそうだ。この機は出発当時から遅延が生じており、サウジアラビアに緊急着陸した時点で機長の規定の就業時間を超えていたという。パキスタン民間航空局では、勤務時間を超過した者が乗務員として活動することを認めない規定となっており、機長としても注意力の低下による事故を未然に防ぐ意図があったとしている。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2022年02月07日 15時31分 (#4196278)

    https://news.yahoo.co.jp/articles/08817111f3aa72e6a0f665304bf8e6734576b89b [yahoo.co.jp]

    これを読む限りパキスタン国際航空には色々問題があるようで、その流れもあって乗客が怒り出したようですね。

    しかも

    >航空会社側が機長にフライトに従事するよう求め、機長がこれを拒否したかのような印象が生じていますが、これは完全に
    >誤りです。ダマームへのダイバートによって(規定の)勤務時間を超過したことから、このパイロットは操縦に当たらなかったのです

    というわけで、拒否と言うより規定通りに勤務終了しただけと。

  • パキスタン以外の国の航空会社ではどうなってるんでしょう?そのまま勤務を継続するのは当然なの?

    • というか、まっとうな航空会社なら急いで代わりのパイロットを用意するところ、それをしなかったのでニュースになってんのかな。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2022年02月07日 15時46分 (#4196289)

        緊急着陸なので、そもそも予定にない空港(就航していない空港の可能性すらある)なので、すぐに代わりのパイロットを手配するのは難しいのでしょう。
        というのと詳しくは記事の2ページ目を参照して欲しいのですが、
        ・民間パイロットの3割が偽のライセンス
        ・同じ機体が2度も空港にリターン、そして機長は行方不明に
        ・パイロットが雑談していて着陸失敗、ほぼ全員死亡
        などとパキスタン航空業界は直近色々とやらかしていて、そもそも不満がたまっていたところに今回の出来事でした。
        なので安全側に倒した正しい判断も、「何かまたトラブル起こしているのか」と乗客の不満が爆発したみたいですね。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2022年02月08日 0時34分 (#4196527)

          ・パイロットが雑談していて着陸失敗、ほぼ全員死亡

          むかし、パリのシャルル・ド・ゴール国際空港発の旅客機で自分が体験したことです。Boeing 737 でトイレに行こうとしたら偶然コックピットのドアが開いていました。(昔はコックピットのドアは開いているのが当たり前でしたが、その当時はもうコックピットは施錠しているのが義務でした。)詳細ははしょりますが機長と話し始めたら機長が「着陸、見たくね😎?」と言ったのでした。「え゙、いいの😅!?」と言ったら、「そこの壁際のオブザーバーシートを倒して座んなよ!」と言われました。いやぁ、素晴らしかった。エンジンは主翼の方に付いているので、コックピットは静粛です。離陸が遅れており、深夜です。前方は真っ暗。やがて前方に巨大な光の海が見えてきました。欧州十指に入る屈指の大都会に違いない。
           
          管制との交信が始まるのですが英語でないのに驚きました。機長と管制は母語でやりとりしています。自分は航空管制言語は国際的に英語に定められていると思い込んでいたのでビックリ。後日、あれは日本の特殊事情で、日本国は空の管制権を米軍に握られているので管制言語が英語なのだと知りました。実はどの国も自国のキャリアとは母語で管制のやりとりをするのだと知りました。つまりドイツの航空機はドイツ領内ではドイツの管制官とはドイツ語で、フランスの航空機はフランス領内ではフランスの管制官とはフランス語で交信しているのです。日本の航空機のみが日本の領空で日本の管制と(片仮名)英語(実は米語)で交信することが義務付けられていたのでした。
           
          機長と管制とのやり取りも愉快でした。着陸は最も緊張すると聞いていたのに、ええ、こんなんでいいのぉ!?
           
          管制「(○○川の中洲の)○○島の上を見てくれ!」
          機長「どうした?」
          管制「いや、今、タクシー無線を傍受してるんだけどさ、○○島の上空に UFO が出現していると騒いでるのさ。UFO、見える?」
          機長「いや、UFO なんてこちらからは見えないぞ」
          管制「そうか」
          機長「いや、UFO が見えないのはいいんだけど、滑走路も見えん! お前ら滑走路の着陸灯の電源切ってね?」
          管制「いや、ちゃんと点けてるよ!」
          機長「いや、マジで滑走路見えないぞ!」
          管制「そんなはずはない!」
          機長「滑走路見えない!」

          そうこうしている内に巨大な光の海が近付き、空港は目の前のはずだということは僕にもわかりました。何度も着陸してるし。 

          次の瞬間パパパパッと目の前に滑走路が現れました。真っ暗な深夜。美しい光の滑走路が目の前、真横に現れたのです。
           
          管制「悪りい、悪りい、誘導灯、電気は切ってなかったけど、光量落としてた!」
           
          滑走路は目の前真横だったので、てっきり着陸をやり直すものだと思っていましたが、機長は脇のジョイスティックのようなものをグイッと捻ると機体はギューンと 90度急旋回、滑走路を目の前に据えました。これには僕もビックリ。機体は(エンジンは後ろなので)静寂の中、静かに幻想的な着陸灯に彩られた滑走路に静かに着地していったのでした。

          でも、着陸って一番緊張するかと思っていたら、その間も機長と副操縦士はジョークを言い合って、ゲラゲラ笑いながら着陸操縦をしていました。う〜む。建前はともかく、現場はこんななのねと痛感した瞬間でした。

          ま、ここの読者らは信じてもらえないだろうけれど。

          親コメント
        • 機内アナウンスにおける機長の説明の仕方に問題があったのかもしれませんね。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          緊急着陸ですが、「離陸してすぐ緊急着陸で出発地と同じ国内(サウジアラビア内)」、「出発地の空港から緊急着陸地までの距離は400km」、「緊急着陸から次の離陸許可まで6時間」、「緊急着陸は復路で往路ですでに遅れていた」ってこと考えれば、

          離陸許可までの六時間の間に陸路でだれか送れたんじゃないの?って気はする。

          • by Anonymous Coward

            都合よく機長格が空いているのかとか、6時間の移動時間も勤務時間と考えるとどうかなぁ?

          • by Anonymous Coward

            飛行機なんて遅れるのが当たり前、何かあったら補償金などで解決する、みたいな考えがあるんじゃないですかね。
            なのでそこまで最大限努力しない、みたいな。

            なおすぐ誰かを送れたかというと
            ・急な代替パイロットを準備できるか
            ・次の離陸許可までの時間は不明
             なので、早々に許可が出れば就業時間内に収まった可能性もあり、いつ人員を送るかの判断は早い段階では無理だったはず
            ・天候が荒れていることから、陸路も通常より大変な可能性
            ・400kmは直線距離であり、陸路だとその1.5倍くらいありそう(だけど、仮に人を手配するなら近くからだろうから、これはあまり意味ないかな)
            もあり、やはり難しかったのではないかと思います。

    • by Anonymous Coward

      オランダだと「クルーの職務時間の超過に関するオランダの規則に触れて最悪の場合はライセンスを剥奪される可能性がある」だそうで。
      #747同士が衝突したテネリフェ空港での事故の要因の一つとしてあげられてた。

    • Re: (スコア:0, フレームのもと)

      by Anonymous Coward

      パキスタン以外の国の航空会社ではどうなってるんでしょう?

      国によるんじゃないですかね
      正しい機長を肯定する報道か
      社会人として有り得ない休息と報じて炎上か

      # 機体が炎上するよりはいいよね

      • by Anonymous Coward

        いや日本でも炎上でしょ。会社が。
        代替要員も用意してなくて勤務時間を超過して働かせて、飛行機が落ちたらどうすんの。

  • by Anonymous Coward on 2022年02月07日 15時23分 (#4196271)

    無理なスケジュールを組んで疲労から事故になるのは、飛行機に限ったことではなくてどんな操作者にも言える。
    残業バンザイの国で誤解されなきゃいいけど

    • by Anonymous Coward

      誤解されそう、というか、誤解された結果としてニュースになったように見える

      空港側が離陸拒否の理由をきちんと説明せず客に一時降機を求めた結果、
      元々いろんな事情が重なって航空会社が信頼を損ねていたため炎上してニュースになったけど、
      ちゃんと事情を聴いてみれば実は至極真っ当な理由だった、という話じゃないかな、これ

      • by Anonymous Coward

        ストーリーを全部読めば誤解することはほぼないと思うけど、タイトルが今回の流れの前半部分で止まっているのがなぁ

        #4196271 が「誤解されそう」と思うくらいには誤解を生んでる

        • by Anonymous Coward

          勤務時間だけ食いついてるコメントが多々あってやっぱりスラドだなって感じ

    • by Anonymous Coward

      「24時間戦えますか」とかCMやってた頃は、24時間戦えば24時間分の給料が貰えるものだと誤解しておりました。

      # まさか「やりがい」を報酬にバンザイ突撃させられる日が来るとは・・・

      • by Anonymous Coward on 2022年02月07日 16時13分 (#4196312)

        毎度毎度の指摘だけどリゲインの「24時間戦えますか」とは仕事を24時間するという話ではない。
        同じ栄養ドリンクで高田純次CMの「5時から男のグロンサン」なんて仕事を夕方5時に終わって飲み会や遊び(いわゆるアフター5)を充実させるという端的なフレーズが意図が分かりやすい。

        # 私もバブル終了後の24時間働く世代だけどね。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          「24時間戦えますか」を1番に持ってきたのは失策だよなー。
          有給休暇と年収アップを無視して悪用されてしまった。

          # アフター5?5時から仕事だぞお客様が電話してきたらどうするつもりだ?

        • by Anonymous Coward

          そんなん後付けの言い訳でしょ。要はこれ飲んで働けって歌なんだから。
          仕事じゃなくたって24時間戦うてのはどうかしてるよ。遊びだから実質カロリーゼロみたいなアイデアがそもそも病的。

          • by Anonymous Coward

            単なるCMのフレーズだろうに。
            バリバリ働くビジネスマンも遊びに全力のサラリーマンもみなさん商品買ってね、だ。
            戦時中の軍歌ではない。

            • 歌詞を読めば明白 [google.com]だけど、ビジネスマンが仕事を24時間がんばる、ってキャッチフレーズですよ。
              5時から男と違って、遊びは考慮してない。

              まあ、歌詞の想定は「世界中を飛び回る商社マン」だろうし、
              24時間働いているわけではなく、移動中は休んでると思う。

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            • by Anonymous Coward

              そのCMのフレーズが求人広告に使われたり社会現象と化したので単なるCMのフレーズの枠を超えてたけどな。
              当時はよかったんだよ。サビ残なんて犯罪に手を出すクソ企業もなかったから。

            • by Anonymous Coward

              湾岸戦争の開戦を機にこのキャッチコピーやめてるので戦時中じゃなかっただけでほぼサラリーマン軍歌ですよこれ

        • by Anonymous Coward

          リゲインの「24時間戦えますか」とは仕事を24時間するというのも込みの話ですよ。
          CMやってた頃はバブル真っ只中、24時間戦えば24時間分の給料が貰える時代だったのです。
          で、さすがにそれは今の時代にそぐわないってことでフレーズはそのままに意味だけ変えたんですよ。

      • 24時間分は流石にアレだけど、当時はやればやっただけ昇給・昇格が期待できる時代だったのだとは思う
        今は給料据え置きで仕事だけ増やされ、将来に希望が持てないから消費が伸びず、消費が伸びないから給料も上がらないみたいな死のスパイラルな気がする

        親コメント
      • 当時は働いた分だけもらえてたんですよ。 今は労働時間の制限が合って働かせられないのに、仕事は終わらないから、労働時間にせずに仕事だけさせられるようになってしまってる。
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        「戦えますか」を「働けますか」だと思っているやつは真正の社畜。

  • by Anonymous Coward on 2022年02月08日 1時12分 (#4196539)

    昔、某外資系の会社で外注仕事をしていたとき、
    そこの規定では1日にコーディングして良い量が決まっていると社員の人が教えてくれた。
    1日に品質を維持してコーディングできる量は限度があるという考え方によるものらしい。
    具体的な量は忘れちゃったけど結構少なかったと思う。

  • by Anonymous Coward on 2022年02月07日 15時25分 (#4196272)

    雇い主側から命じられたとしても規定の就業時間超過で離陸許可降りないんじゃない?
    空港の管制はそこまでチェックしてないからパイロットの自己責任ってことなんですかね?
    だとしたら笊すぎるがどうなんだろう

    • by Anonymous Coward

      空港の管制はあくまで空港およびその周辺の管制が目的なので、機長の就業時間なんかは管理対象外ですよ。
      それを管理すべきは航空会社なので、機長からの報告か管理側のチェックで対応すべき案件です。
      ただ就業時間をオーバーするとパイロットのライセンス剥奪になる国もあるので、そうならないよう機長が特に気にしているとは思いますが。

      • by Anonymous Coward

        空港の管制はあくまで空港およびその周辺の管制が目的なので、機長の就業時間なんかは管理対象外ですよ。

        そうなの?
        空港の安全確保のため
        機体整備と機長は万全か?
        って確認くらいはするんでない?
        たとえ右から左のチェックシートだとしても

        • by Anonymous Coward on 2022年02月07日 16時54分 (#4196336)

          いや、管制官ってどれだけの飛行機相手にしてると思うの? 1対1で管制するわけじゃなくてあれこれ飛んでる飛行機を複数管制してるのよ。
          いくら空港の安全確保とはいえ数多いる機長の状況なんて確認できないし、する暇もないですよ。
          機体整備だって整備会社が受け持つことで、不具合報告でもなければ正常かどうか一々チェックリストで確認しませんよ。
          というか、完全にそれ航空会社側がやるべきことでしょ。

          そして、チェックするということは事故がおきれば管制官にも責任が負わされることになるわけですが、そんな大量の仕事を責任持ってこなせるわけないでしょ。
          なんでもかんでもやらせたら、管制官が過労死しちゃう!

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        • by Anonymous Coward on 2022年02月07日 17時16分 (#4196353)

          ひょっとして「空港の管制」は航空会社がやってる、と思ってる?
          基本的に空港の管制と航空会社には直接のつながりはないよ。

          警察官が交差点で交通整理してるところに、超過勤務中のバス運転手が運転するバスが来た
          と考えれば、勤務管理はバス会社の責任ってわかるでしょ

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          チェックするという事は賠償責任を持つという事
          意図的にチェックを怠る事も賠償責任を持つという事
          項目や方法を勝手に変える事はチェック自体を怠るという事

          そういう風に善意で野放図に口を出せば褒められる組織は衰退するんだ
          チームでも会社でも国でもね

        • by Anonymous Coward

          >たとえ右から左のチェックシートだとしても
          酷い現場猫を見た

        • by Anonymous Coward

          万全でないなら、そもそも管制が関係する前でストップがかかっていないといけないので。
          機体に問題があるなら整備士が、機長に問題があるなら航空会社のマネージャなり医師がストップをかけます。
          離陸あるいは着陸するってことは、それをパスしたという前提があり、それを守らない航空会社があるとすれば国の機関から運航停止を命じられるでしょう。
          なお二重チェックした方がいいと思うかもしれませんが、それも既に現場でやっている話です(念のため)。

  • by Anonymous Coward on 2022年02月07日 15時38分 (#4196281)

    この判断は正しい。時間よりも安全規則だ。

  • by Anonymous Coward on 2022年02月07日 15時40分 (#4196284)
    これで継続勤務して事故があったら、機体の問題、テロの可能性、整備不良、が否定されたあとの、ボイスレコーダーの解析結果が出た番組後半で問題視されるヤツだ。
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