パスワードを忘れた? アカウント作成
13883747 story
ワーム

寄生虫が体重増加を抑制するメカニズム 19

ストーリー by hylom
寄生虫がエネルギーを消費するのではないのか 部門より
pongchang曰く、

群馬大などの研究グループが、寄生虫での体重増加抑制効果についての論文を発表した(群馬大学の発表、Infection and Immunity誌のInfection and Immunity誌掲載論文 上毛新聞)。

研究では、あらかじめ太らせたマウスに寄生虫を感染させて観察したという。その結果、寄生虫の感染によって体重の増加が抑えられ、脂肪量も低下し、血中の中性脂肪や遊離脂肪酸が優位に低下することが分かったという。

寄生虫の感染によって血中のノルエピネフリン濃度が対照の2倍に増え、交感神経系の活動が活発になっていた。また脂肪の分解を促すミトコンドリア脱共役蛋白質(uncoupling protein;UCP1)の発現が脂肪組織で増加していた。腸内細菌叢をみると、エシュリキア(大腸菌)属とバシラス属(枯草菌などの仲間)が増加していたとのこと。

腸内細菌は腸管内容の脂肪濃度でも異なるが(pdf)寄生虫が脂肪を横取りするなり代謝して酢酸などに変えた結果として腸内細菌叢が変わったのか? 免疫応答なのか? その辺は論文は触れていない。

寄生虫症でノルエピネフリンが上がるのが本当なら高血圧など併発症も懸念される。一方でヒトのやせ薬としてのβ3受容体アゴニストは不成功に終わっている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by pongchang (31613) on 2019年04月11日 15時31分 (#3597187) 日記

    レゼルピンで交感神経由来のノルエピネフリンの影響を除いても、わずかに寄生虫を感染させたマウスではノルエピネフリンが観察された。(fig4)

    糞便中の虫卵数は変わらないが、抗生剤投与で糞便中のノルエピネフリンが減った。腸内細菌叢がノルエピネフリンを供給して糞便や血清中のノルエピネフリンを維持し、脂肪組織での脂肪分解を保っていた(fig5)

    そうならやっぱり寄生虫より細菌サマサマなのか?最近はデブ菌とかヤセ菌とかキンキンうるさいターゲット広告がWEBで草を生やしているが(マテ

typodupeerror

アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

読み込み中...