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ワーム

釣り餌として知られるブドウムシはポリエチレンを食べて分解できる 18

ストーリー by hylom
新たな処分方法 部門より
headless曰く、

釣り餌の「ブドウムシ」として知られるハチノスツヅリガの幼虫が、ポリエチレン(PE)を生分解できることが判明したそうだ(論文GuardianConsumerist)。

ハチノスツヅリガの幼虫は蜜蝋を食べて育つため、養蜂の害虫としても知られている。今回の研究は、趣味の養蜂家でもある研究者のFederica Bertocchini氏が、捕獲した幼虫をPE製の袋に入れて部屋に放置したことから始まったという。Bertocchini氏が部屋に戻ると、幼虫は袋から逃げ出しており、袋には多数の穴が開いていたそうだ。スーパーマーケットなどで提供されるPE製の買い物袋と100匹の幼虫を一緒にしておくと、12時間でPEが92mg減少したとのこと。

幼虫が単純に袋をかじっただけという可能性を排除するため、幼虫をすりつぶした溶液をPEフィルムに塗り付けてみたところ、14時間で13%のPEが減少したという。フィルムをフーリエ変換型赤外分光法(FTIR)で分析した結果、溶液を塗り付けたフィルムではPEに加え、エチレングリコールやカルボニル結合の存在を示すスペクトルが得られた。エチレングリコールのシグニチャは、幼虫がかじったPEの穴付近でも確認され、離れた位置では確認されなかったそうだ。また、原子間力顕微鏡(AFM)でフィルムを確認すると、表面の粗さは140%以上増加していたとのこと。

PEは菌類による生分解が知られているが、これには数週間~数か月を要する。PE製品は広く使われており、環境への影響を減らすための新たな分解方法の開発が求められている。ハチノスツヅリガの幼虫自体がPEを生分解できるのか、腸内細菌の酵素の働きによるものかについてはさらなる調査が必要となるが、このように短時間での生分解が可能なことは、バイオテクノロジーでの応用も期待されるとのことだ。

  • by Anonymous Coward on 2017年04月29日 0時22分 (#3202665)

    関連ストーリーhttps://science.srad.jp/story/08/06/14/172210/とあわせて読むと

    今回のことでPEの生物分解が

     自然分解->菌類->ブドウ虫 で 1000年->3ヶ月->14時間と、6~7桁短縮されてきたわけで、

    1.工業的に意味が見出せるかも知れない時間まで短縮(14時間)
    2.ケミカルリサイクルが可能なところまで分解(エチレングリコールやカルボニル結合)
    3.応用・実用化研究が容易(普通に養殖技術が確立済みの虫の酵素)

        ついでに

    4.PEはポリマー2016年世界のポリマー生産量の24%、(PPとあわせると47% http://www.vec.gr.jp/lib/lib2_4.html [vec.gr.jp])
    5.現状のケミカル・マテリアルリサイクル率は20~30%程度と低く、分別しても50%は燃やす。
    (燃料につかうのもリサイクルではあるが、何だか)
    (http://www.pwmi.jp/plastics-recycle20091119/waste_plastics/index.html)

    大半を燃やす理由はリサイクル・プラは、例え分別しても品位のバラツキが大きく工業原料としては不適格なものが多いから。
    その点、虫、のままじゃダメだな、酵素分解 にまでもっていけば、分別プラなら高品位原料としやすそう。

    技術が発展し、ついでにPPも分解でるようになることを期待。

    ここに返信
  • by st1100 (45287) on 2017年04月29日 17時37分 (#3202970)

    小学生当時に読んだ釣り入門では、ブドウスカシバの幼虫と言っていたが?
    ググったら分かった [jataff.jp]、30年くらい前には、ハチノスツヅリガが市場に出回ってたんですね。

    ここに返信
  • プラスチックを食べるけど、別の形のプラスチックを排泄するからゴミ処理のようなことを期待してはいけない、と何処かに書いてあったような気がする。斜め読みだったかははっきり覚えてませんが
    ここに返信
    • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 17時03分 (#3202387)

      少なくとも細胞に取り込まれたり、消化管から吸収されるレベルまで分解されたプラスチックは、すでにプラスチックと言わずに単なる有機物でしかないんじゃないか。

      • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 17時14分 (#3202395)

        イメージとしては「絡み合った糸」を「ほどけた糸」にしても他の生物は糸が分解できないから…みたいなもんなんでしょうけど、本文中の

        >エチレングリコールやカルボニル結合の存在を示すスペクトルが得られた

        ってトコがまさにその他で利用できるくらいズタズタにしちまいやがった証拠、ってことですよね。

    • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 18時37分 (#3202460)

      プラスチック食べる虫を発見、ごみ処理には疑問 [nikkeibp.co.jp]の記事ですね。

      虫に食わすよりリサイクルした方が有用性が高いとのことです。

      • by Anonymous Coward

         巣の中に寄生していたハチノスツヅリガ(Galleria mellonella)の幼虫を取り出し、古いビニール袋に入れた。1時間後に袋を見てみると、幼虫が触れていた部分に小さな穴がいくつか開いていることに気づいた。昆虫学はベルトチーニ氏の専門ではないが、何が起きたのかはすぐに察しがついた。(参考記事:「1日5億本、「ストローいりません」が米国で拡大中」)

        なおリンク先の記事に本文の内容を補足するようなことは一切書かれていない。生分解性という単語だけでランダムにピックアップしたとおぼしきゴミリンク。

    • by Anonymous Coward
      排泄されたプラスチックで工業製品を作り、それを食べる何かを発見し・・・ 以下ループ
  • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 21時05分 (#3202543)

    ポリエチ袋を食い破って出てくる虫は結構あるので「また破りやがった」
    と思うだけで調べようとは思わない人が多いんじゃないでしょうか。
    今回は「蜜蝋を食う虫だし、もしかしたら…」と閃いたんでしょうか。

    ここに返信
    • Re:調べたのがえらい (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2017年04月29日 0時15分 (#3202663)

      「袋に穴あけて逃げた。こいつ袋食うのか?」 ←わかる

      「100匹入れたらかなり減った。食ってるな」 ←わかる

      「すりつぶした汁を塗っても減る。消化しとる」←すごいな

      「FTIRで分析したら生分解っぽい反応しとる。
      エチレングリコールは虫食い部分にも出てた。
      AFMで見たら表面の粗さは140%以上増加していた」←うんわかった、養蜂を続けたまえ

      • by Anonymous Coward

        PEを溶かす酵素を出してるんじゃないの?

  • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 16時22分 (#3202355)

    だったりするんだが、フィルムじゃないと食べないのかな?

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 18時15分 (#3202444)

    不燃ごみ処理業。
    PE以外も混じっててにっちもさっちも。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      でもPEはドロデロになるから
      PEとの分別はただ漉し取るなりすればいいだけじゃね?

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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