GoDaddyのSSL証明書発行の際のドメイン所有者確認システムにバグ、証明書8,850件が失効 16
失効 部門より
ホスティングサービスやドメイン名取得代行、認証局などを手がける米GoDaddyは10日、SSL証明書発行の際のドメイン所有者確認システムのバグが判明したため、バグを修正し、発行済み証明書8,850件を失効させたことを明らかにした(GoDaddy Blog - The Garbageの記事、徳丸浩の日記の記事、 ITmediaエンタープライズの記事)。
徳丸浩氏の日記が詳しいが、GoDaddyではSSL証明証発行申請者にランダムなコードを発行し、申請者がこのコードを含むファイルを対象ドメインのサーバーの指定位置に配置したことを確認することで、申請者をドメイン所有者として認証する仕組みを採用している。
しかし、修正前のシステムではWebサーバーのレスポンスコードを確認せず、コードをそのままファイル名にするよう指定していたため、サーバーの設定によってはファイルが設置されていないにもかかわらず、認証成功の扱いになることがある。たとえば、404エラーとともに「The requested URL /<コード>.html was not found on this server. 」というレスポンスが返された場合、レスポンスにコードが含まれるため、ファイルが設置されたものと認識してしまう。これにより、ファイルを設置しなくても証明書を入手することが可能だったという。
問題が発生しはじめたのは2016年7月29日とのことで、この期間に発行された証明書を失効させる手続きが取られたそうだ。
なお、この期間中に発行された証明書のうち、申請者を正しく認証しないまま発行された証明書は2%程度とのことだ。