旅客機の操縦室、外部からの侵入には強いが内部からの脅威には弱い 129
ストーリー by headless
要塞 部門より
要塞 部門より
現代の旅客機の操縦室は侵入者に対する最後の防衛線となっている一方、内部からの脅威に対して航空会社がとれる対策は少ないそうだ(The New York Timesの記事、
本家/.)。
2001年の同時多発テロ事件以降、航空機の重要な安全対策の一つとして操縦室は要塞化している。しかし、先日発生したジャーマンウイングス9525便墜落事故では、副操縦士がこれを逆手にとって機長を操縦室から締め出し、故意に旅客機を墜落させた。米国では旅客機の操縦室へのアクセスは厳しく制限されており、乗客は操縦室のドア付近に集まることは認められない。操縦室のドアが開いているときはその手前のトイレを利用することもできず、通常は乗務員が通路をふさぐ。時には機内食用のカートを使用して通路をふさぐこともあるという。米連邦航空局(FAA)では操縦士のいずれか1人が客室に出る場合、乗務員が操縦席に座ることを義務付けている。欧州では操縦室で操縦士が1人になることを禁じていないが、米国と同様の規定を設けることについて議論しているとのこと。
操縦士による自殺行為は多発しているわけではないものの、1982年の日本航空350便墜落事故など過去にも何度か発生している。2013年に発生したモザンビーク航空470便墜落事故ではジャーマンウイングスの事故と同様に、機長がトイレに行った副操縦士を締め出して墜落させている。乗客を巻き添えにして自殺しようとする精神状態は、自分一人で自殺する場合の精神状態とは大きく異なると専門家は指摘する。これは学校で銃を乱射して多くの人を殺害した後に自殺するのとあまり変わらないという。ジャーマンウイングスの事故は、ストレスの多い環境で集中と規律が要求される操縦士の精神的な問題に対し、十分な検査が行われていない可能性を示すものでもあるとのことだ。
2001年の同時多発テロ事件以降、航空機の重要な安全対策の一つとして操縦室は要塞化している。しかし、先日発生したジャーマンウイングス9525便墜落事故では、副操縦士がこれを逆手にとって機長を操縦室から締め出し、故意に旅客機を墜落させた。米国では旅客機の操縦室へのアクセスは厳しく制限されており、乗客は操縦室のドア付近に集まることは認められない。操縦室のドアが開いているときはその手前のトイレを利用することもできず、通常は乗務員が通路をふさぐ。時には機内食用のカートを使用して通路をふさぐこともあるという。米連邦航空局(FAA)では操縦士のいずれか1人が客室に出る場合、乗務員が操縦席に座ることを義務付けている。欧州では操縦室で操縦士が1人になることを禁じていないが、米国と同様の規定を設けることについて議論しているとのこと。
操縦士による自殺行為は多発しているわけではないものの、1982年の日本航空350便墜落事故など過去にも何度か発生している。2013年に発生したモザンビーク航空470便墜落事故ではジャーマンウイングスの事故と同様に、機長がトイレに行った副操縦士を締め出して墜落させている。乗客を巻き添えにして自殺しようとする精神状態は、自分一人で自殺する場合の精神状態とは大きく異なると専門家は指摘する。これは学校で銃を乱射して多くの人を殺害した後に自殺するのとあまり変わらないという。ジャーマンウイングスの事故は、ストレスの多い環境で集中と規律が要求される操縦士の精神的な問題に対し、十分な検査が行われていない可能性を示すものでもあるとのことだ。
3人目 (スコア:5, 興味深い)
羽田沖の事故でも副操縦士が
ということだった様ですし。
航空機の信頼性向上と電子化による操縦系統の進化、ついでにおそらくは人件費の削減ということで航空機関士は役目を終えたのでしょう。
しかしジャーマンウイングスの様な事故が注目されるようになると、今後は何らかの形で復権する可能性もあるのでは。
Re: (スコア:0)
普段は乗客を監視して、ときどき食事や飲み物を配給するのですね。
Re: (スコア:0)
まず前提として、人間である限り、ぶっ続けで仕事をするのは不可能。
2~3時間までなら兎も角、国際線のフライトなら10時間を越えることもあるわけで。
そうでなくともお手洗いに行く、とかは必須だし。
なので冗長化として「操縦士と副操縦士が居る」状態が必要なら、本当はパイロットを3人以上乗せないと駄目だよね。
Re:3人目 (スコア:4, 興味深い)
リリーフパイロットというのがいて、巡航中は代わることが認められています。冗長化として機長と操縦士が必要ならという前提では常に操縦資格者が必要ですが、現在は巡航中なら非冗長でも認められています。航空機関士も冗長系がないですし。
Re: (スコア:0)
だからといって
>操縦士のいずれか1人が客室に出る場合、乗務員が操縦席に座ることを義務付けている。
スチュワーデスが何の役に立つ?
むしろ操縦席でいちゃいちゃみたいな不祥事おこすだけでは。(そういうニュースもなかったっけ?)
Re: (スコア:0)
今はキャビンアテンダントって言うんですよ
パイロットは男性でキャビンアテンダントは女性というのも思い込みですよ
Re:3人目 (スコア:2)
Re: (スコア:0)
っても、接客担当は女性がほとんどなのは世界の常識
(イスラム系の会社だと違うんだろうか?)
Re: (スコア:0)
ほとんどって事はないと思うな。
欧州系の航空会社の場合、ほぼ確実に男性キャビンアテンダントも乗ってるぐらい。
Re:3人目 (スコア:1)
ちなみに、知り合いのアジア系航空会社の男性CAによると、結構ゲイが多いらしいです。
#高々一名の印象なので、それだけではなんとも言えませんが。
あと、イスラム系といえば、エミレーツは女性のCAがいるはず。
アッー (スコア:0)
スチュワードにしましょう。
Re: (スコア:0)
実際にアクシデント時にパイロットに変わり管制塔との交信もしてますし、緊急時には十分役に立つと思いますよ。
トイレ戻ってくる間のいちゃいちゃなんて大したことできません。些末なことにとらわれ過ぎでは?
Re: (スコア:0)
ニュースで日本航空も同じ対応しているらしい。
中でいちゃつく連中が自殺願望あるとも思えないし、真に危険なことはしないでしょ。
コックピット内にもう一人居れば、おかしな行動を始めた副機長をぶん殴ったり、ロックを解除することもできる。
CAは居ないよりはずっとマシ。
それを見越してテロリストがCAにテロ実行犯を紛れ込ませる時代か来るかも知れないが。
Re: (スコア:0)
屈強な空手五段、柔道五段みたいな客室筋肉要員の配備を急がせよう。
Re: (スコア:0, おもしろおかしい)
急病の客の手当もできて緊急時に飛行機の操縦もできて五カ国語くらいしゃべれるといいな
Re:3人目 (スコア:2)
あと、コックじゃないと。
Re: (スコア:0)
筋肉要員も三人必要だ
Re: (スコア:0)
フライトレコーダーがあるし、いちゃつくのも限度があるんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
コックかもしれないからな。
Re: (スコア:0)
コックなら、閉め出されてもコックピットに侵入して、飛行機を奪還しそう
Re:3人目 (スコア:1)
Re:3人目 (スコア:1)
航空機関士がいる機種もあるのでは?
Re:余談 (スコア:1)
>超時空洋裁
川久保玲を想起させる。
テロ行為防止装置 (スコア:2)
人がテロを起こした時、人としてどうするかの議論よりも、人は間違いを犯すという前提のもと安全装置を拡充するほうが将来的には簡単では?
(今日明日の話では人を増やすとかが早いですが)
山の斜面に向かって進行したら事故になるのは当たり前なのですから、昨今自動車搭載が流行っている自動ブレーキ装置と同じく、そのような航路を人が選んでもできないようにする。
また、機械が高度認識を誤っている場合などは人が強制介入できるようにパイロット/コパイロット同時のコマンド入力が必要なようにするとかで機械の間違いを防ぐこともできるかと。
そういう対策って一切されていないものなのでしょうか?
Re:テロ行為防止装置 (スコア:1)
少なくとも現在においては、
高度計などの数値が狂っていて、機長と管制とが話して危機を回避したという事例があります。
機械を信頼することも難しい。
自動ブレーキなどは、速度を遅くする分には事故回避できることはあっても事故を呼びこむことはない(後続車が安全距離を保ってればなど前提はあるが)。
飛行機はエンジン止めたら落ちちゃうものだから。
解決法は見つけられるのか (スコア:1)
ロックしてしまえばそう簡単に外側から開けて入れない…
人件費的に考えてパイロットは機長と副操縦士の二人体制が世間の流れ
そうなると出来ることとしたらパイロットの健康だけではなく精神状態もきちんとチェックするとか
自動操縦は2人揃っている状態でないとすぐには切れないようにするとか
仮に自動操縦を切っていたとしても危険高度まで機体が下がったら自動操縦に復帰するような仕組みとか
うーん…それで上手く行くのかとツッコミが来るようなことしか思い浮かばない、難しいことですね…
Re: (スコア:0)
管制からリモートでロック解除できるようにすればいいんじゃない?
前提として、機長・副操縦士らのとの直接コンタクトを取れるようにしておく。
Re:解決法は見つけられるのか (スコア:1)
テロリストが機長らの通信手段を奪ってその振りをしたら?
という問題がありますね。本人確認はどうしましょう。
秘密の質問?
-- う~ん、バッドノウハウ?
Re: (スコア:0)
管制を乗っ取ったテロリストが…ってことにならないか
Re:解決法は見つけられるのか (スコア:3, すばらしい洞察)
そこまでされたらテロというよりクーデター起きてんじゃね
Re:解決法は見つけられるのか (スコア:1)
場所によるけど、管制乗っ取ったら「着陸させない」「複数機に同時に着陸を指示して事故らせる」「複数の航空機に衝突するような航路を指示する(TCASあるから簡単にはぶつからないけど)」等できるので、そこまで心配しだすとキリがない。
「事件は会議室で起きているんじゃない」 (スコア:1)
>地上からの遠隔操縦を基本にして
失速時に遠隔操縦が可能ならまだしも、空の上で起きていることは機長・副機長が事態の収拾にあたるのが基本。遠隔操縦の誤動作で墜落したらそれこそどうするのだ。
解決策は、飛行機に乗らないだよ(笑)
# 深夜バスの運転手が居眠り運転したって同じことがいえるのに、なんてアホなストーリーなんだよ。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:「事件は会議室で起きているんじゃない」 (スコア:2)
重箱の隅ですが。地上からの操縦補助があったらいいですよね。
離発着まで無人で行うドローンは珍しくないですし、
これは意外と珍しいはず。プレデターとかグローバルホークとかは手動で、手間がかからないタイプだと投網に突っ込んでくるようなやつが多いです。
X-47Bの売りとして自律着艦の実用化がありました。
古くなった有人機を改造した無人標的機なんてのも飛んでるご時世ですから
技術的な問題ではないんでしょうな。
こいつの方が早くて、UAVによくついてるQの分類記号はラジコンや飛びっぱなしの標的に使われてたものですね。視界が狭いので操縦は難しい
とか。個人的には、立体視ができないことが問題じゃないかと思います。熟練がいるので、まあ技術の問題と言えなくもないかなと。
Re: (スコア:0)
操縦席を出るときは必ず二人で。そして無人の操縦席に誰も入れず・・・な密室殺人
Re: (スコア:0)
パイロットが一人のときは、ドアの外からパスコードで自動操縦にロックできるというのはどうだろう?
現状パスコードでもドアロックは解除できるが開くのは10分後とのことなので認証機能は備えてあるんだろうし、
ドアを開けるリスク(テロリストが押し入る)に比べても、一人だけでの手動操縦より自動操縦を優先するほうがリスクは格段に低いと考えられるので、時間を置く必要もなく即時に操縦をロックしても安全なのではないだろうか。
パイロットが一人しかいないと自動操縦にロックしたままにできるということは、パイロットを脅しても無意味な状態を作ることも可能なわけで、少しはハイジャック抑止にもなるんじゃないでしょうか。
Re: (スコア:0)
>人件費
時給900円でアルバイトガードマンを常駐させれば良いんだ!
3人体制 (スコア:1)
なぜか日本では3人体制(客室乗務員に代わりに入室待機する)にするのに消極的のようですが、何故でしょうか?
http://www.sankei.com/affairs/news/150327/afr1503270034-n1.html [sankei.com]
#機長より客室乗務員の方がもっと信頼できないできない?
Re:3人体制 (スコア:1)
エンジニアによる不祥事に対するリスクヘッジは高待遇にするしかないのでは?
http://wirelesswire.jp/london_wave/201407240724.html [wirelesswire.jp]
という考え方があります。
んで、一般にパイロットなどは高待遇で雇われているわけですが、CAなどはそれに劣ります。
そういう意味で、CAは信頼出来ないという考えはあると思われます。
Re:3人体制 (スコア:1)
Re:3人体制 (スコア:1)
国交省の担当者は「客室乗務員が訓練を十分受けないと余計に混乱を招きかねない」と指摘
何の説明もなしに「中で座ってるだけでいいよ」ってわけにはいかんわな。
何らかの訓練が必要。事前に想定しマニュアルも必要。それにはコストがかかる。
あと、パイロット側のプライドも多少あるだろう。
#「こいつ営業だけど訓練したからサーバ監視業務の交代要因に使え」って言われても「えーっ?」って思うだろ?
Re:3人体制 (スコア:1)
戦闘機の操縦席に一般人や非現役パイロットを座らせたら悪戯して(?)射出座席で吹っ飛んだ、それどころか悲惨な例として格納庫の天井に叩きつけられて死亡したなんて事例が現にあるんだから、民間旅客機だって素人を操縦席に座らせるのは怖い
そういえば、旅客機でもパイロットの子供が操縦桿をいじって墜落という事例があったな
競争のルール (スコア:2)
>強制で負担を増やせば、「競争」に勝てない。
政府が「三人体制を義務化」とすれば、その政府の影響力のある範囲内では三人乗せても不利にはならない。
安全みたいにコスト競争で無視されがちな価値を守るためのルールを定めるのが政府の役割では無いかしら。
Re:競争のルール (スコア:1)
IATA で決めればいいんでないの?
あと、各国がこの規制をまもっていない航空会社の乗り入れを禁止すればOK.
要塞 (スコア:1)
要塞の中にトイレがないのが悪い、って単純な問題ではないと思うけど、要塞化するなら本来完結した空間にする必要があるんでしょうね
トイレと仮眠室と飲み食いできる空間を別途確保するとなると採算性に影響出そうですが。
悪意の侵入という点では乗務員が交代で入るのは悪化の方向だと思います。昔そんな事件もありましたよね?
Re: (スコア:0)
それでも3人体制にするよりは安く付きそうなので、そのうちに操縦席の要塞側にトイレが搭載されそうですね。
今回のようなケースにはそれである程度対応できた。
結局 (スコア:0)
最後は人間に頼るという体勢であるかぎり、
人間がアレしたらどうしようもない。
3人体制にするとかが難しいなら、
人間に頼らないセキュリティ、例えば機内設備を管制などからのリモートコントロールを最優先にする、テロを迎撃できるほどのロボット警備、といったことまで考えなきゃいけないのでは。
機械は信用出来ない、3人にするよりコストがかかるよ!
じゃあ結局、カネがかかるから、たまに事故が起こるのは我慢してね、というしかあるまい。
Re:結局 (スコア:1)
>ナビがドライバーに小言をいうようなのを延々と数時間続けてた、とか。
「カーナビがナビがドライバーに小言をいうようなのを延々と数時間続けてた、とか。」と空目した。
Re:結局 (スコア:1)
そ、そのカーナビ(CV:田中理恵)、どこで買えますか!?
Re:結局 (スコア:2)
命かかってる分操縦士の方が本来信頼できるからねぇ。
自動操縦を解除できないように設定できるとしたら、それこそ大惨事を招きかねない。リモートからのクラックでね。
今回のような事故は、機長外出時でもコックピットには常に2人置くようにして、衝動的な暴走を抑制するくらいしか方法はないでしょうね。
内部の人間に計画的にやられた場合は防ぎようがないと思う。
Re:コンバインOK? (スコア:1)
二人の友情が必須条件のバロムクロス方式の方が良いと思います。