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暗号

パソコンの電位の揺らぎからRSA秘密鍵などが解析される 27

ストーリー by hylom
脆弱性は解析されたんじゃなかったっけ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

イスラエルのテルアビブ大学の研究者が、ネットやウィルス経由ではなく、物理的な方法でハッキングを行う手法を開発したそうだ。その手法とは、USBやイーサネット、HDMIなどのケーブルから伝わる微妙な電位の揺らぎからデータを読み取るというもの(GIZMODO論文、元ネタのArs Technica記事)。

実験では、対象とするノートPCでGnuPGによる暗号化や復号を行っている作業中にPCの電極部分の電位の揺らぎを読み取り、それを解析することで作業に使用されたRSA暗号およびElGamal暗号を抜き取ることに成功したとのこと。

記事ではこのような手法を応用していけば、義手型のハッキング装置を開発してコンピュータを触るだけで乗っ取られるということもありそうだとしている。

なお、この手法を開発したのは以前パソコンの電源鳴きから4096ビットのRSA秘密鍵を解析した研究チーム。電源鳴きよりは今回の手法のほうが応用しやすそうではある。

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  • by Anonymous Coward on 2014年09月18日 20時42分 (#2679131)

    1999年に世界一高速(推定)にRSA演算できた暗号LSIは、電流や電位を解析しても秘密鍵を読みとれない。
    http://www.icanal.co.jp/ESD.html [icanal.co.jp]
    計算していない間も電流をながしているからだ。これは意図してそうなったわけではない。設計者が消費電流のことまで考慮する余裕がなかっただけだった。
    設計者が7セグメントLEDとかの簡単な制御回路を勉強する前に、暗号プロセッサを開発することになったからだ。これは大抜擢されたわけではない、いじめで無理難題を押し付けられた。RSA演算用暗号プロセッサは、ほぼ1人で設計している。簡単なプロセッサを作ったら、たまたま、IBMのメインフレームの仕様をフルスペック実装できて世界中の銀行に売れた。世界一のRSA演算用暗号プロセッサを1人で設計したあと、会社のVHDLの講習会で7セグメントLEDなどの制御回路を勉強した。演算器については数カ月、給料をいただいて仕事として勉強させてはもらったが。
    ちなみ秘密鍵の値によって計算量が変わってくるが、秘密鍵の値によらず同じ時間で計算できるアーキテクチャであることも、秘密鍵を読みとれなくしている理由になっている。

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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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