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法廷

アラン・チューリングの死後恩赦が認められる 55

ストーリー by headless
恩赦 部門より
同性愛行為で有罪判決を受け、1954年に青酸中毒で死去したアラン・チューリングに対し、英国のエリザベス女王による死後恩赦が公式に認められたそうだ(The Independentの記事The Telegraphの記事Engadget日本版の記事本家/.)。

チューリングに対する死後恩赦は21,000名分の署名を集めて請願されたが、2012年に却下されている(/.J記事)。しかし、その後も請願運動は続けられ、署名は37,000名以上に増えていたとのこと。恩赦が認められるのは通常、冤罪かつ家族など利害関係のある者から請求された場合に限られているとのことで、どちらの条件も満たさないチューリングの死後恩赦が認められたことは極めて異例のようだ。1945年以降、このような恩赦は3件認められているが、いずれも冤罪または冤罪の可能性が高い事件だったとのことだ。恩赦の書類に署名したクリス・グレイリング司法相は、同性愛行為による有罪判決は現在では差別的で不公正とされるものでここに撤回されるとし、女王による恩赦は非常に優れた人物であったことを示すものなどと述べたという。
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  • by Anonymous Coward on 2013年12月28日 16時34分 (#2519681)

    この恩赦を行わせるべきではない。

    この恩赦が行われると「ホモセクシャルは罪だがアラン・チューリングは天才だったから特別扱いしてやるよ」という意味になってしまう。
    恩赦するのなら「当時は性的嗜好によって人を罰するという間違いが横行していた。全ての同性愛が原因で有罪になった人の罪を恩赦する」という形にするべき。

    • by mazinx (43571) on 2013年12月28日 16時40分 (#2519689)
      理想を追求する気持ちは分かるのですが…

      恩赦の書類に署名したクリス・グレイリング司法相は、同性愛行為による有罪判決は現在では差別的で不公正とされるものでここに撤回されるとし、

      ということらしいですし、ひとまず恩赦が認められただけでも一歩前進と捉えませんか。
      現実的に全員を恩赦とするのは難しいのではないかと思います。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        チューリングを筆頭に有罪になった同性愛者の名前を書いたテープを女王陛下に喰わせればいいわけですね?

    • その考え方はある意味正しくある意味正しくないと思います。

      なせなら、チューリングが同性愛で処罰されたのは「天才(著名)」だったからであり、チューリングが凡人であればそもそ処罰されなかったと考えられるからです。

      天才であるが故に罪に問われたのであれば、天才であるがゆえに特別恩赦がみとめられてもよいのでは?
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        もし、おっしゃるように、同性愛で処罰されたのは天才だけなのなら、同性愛で処罰された人全員を、天才であるがゆえに恩赦するべきですよね。

      • by Anonymous Coward

        > チューリングが同性愛で処罰されたのは「天才(著名)」だったから

        これは明らかにウソでしょ。自宅の盗難事件の共犯者が愛人(男性)だったため、警察に同性愛が露見したから、でしょ。ドイツの陰謀で泥棒が送り込まれてきたなら「天才ゆえ」と言えるかもしれないけどさ。

    • by Anonymous Coward on 2013年12月28日 18時59分 (#2519751)

      私もそう思います。

      むしろ、「恩赦」は、「罪であるという認定には変わりはないが、特別な事情で許す」ということですから、
      「恩赦」にすらすべきではなく、「同性愛を犯罪としたのは誤った政策でした」と言うべき。
      ただ、「当時の人類の知的レベルからして仕方がなかったので、間違って罰したことに対する補償は勘弁してね」ということになるでしょうが。

      親コメント
      • むしろ、「恩赦」は、「罪であるという認定には変わりはないが、特別な事情で許す」ということですから、

        これは本来の意味としてはそうですが、現実問題として、有罪確定後に冤罪が判明して恩赦になる、という恩赦の使われ方があることには注目するべきだと思います。一方で、そういう恩赦の使い方は本来の意味とは違って冤罪をごまかすことになるから駄目、という考え方もありますが。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      そもそもアラン・チューリングが逮捕されたのは同性愛者だからじゃない、戦中にエニグマ解読に関わったから、
      チューリングが同性愛者なんてのはとうの昔に公然の秘密だった、
      なんで戦後のあの時期に逮捕されたかっつうと。機密保持のために政府に常時監視される様になって、折り合いが悪くなったから、
      同性愛云々は逮捕する為の名目でしかない。

      • by Anonymous Coward

        そういう目的なら投獄して死ぬまで出さなかったと思うが、実際には去勢しただけじゃなかったっけ?

    • by Anonymous Coward

      「意味になってしまう」ではなく、そういう意味なんだと思う。

    • by Anonymous Coward

      人類全員が同性愛者になると、人類は子孫を残せなくなり、滅びる。同性愛は本質的に罪なんじゃないかと思うんですけどね~

      • by Anonymous Coward

        子孫を残さないのは本質的に罪だと誰が決めたんですか?

      • by Anonymous Coward

        そんときゃー滅びればいいじゃん。
        # ありもしない仮定を持ち出すのよくないと思うの。

        • >ありもしない仮定
          それもあるでしょうが、男性同性愛パートナーが子供をなすことは困難であっても女性同性愛パートナーはどちらも子供を生める身体であれば精子を入手して夫婦間の愛とは無関係に子をなして子孫を残すことが現状でもできます。間違った中間結論からさらに話が飛翔していることの方がわたしからは不備に思えます。というか仮定よりも結論が最初に用意されていて落としどころにしてあったような論に見えます。
          体外受精など思いもよらなかった昔々のテクノロジーから進歩していないのであれば同性愛は禁忌と教える必然性もあったでしょうけどね。
          もっと未来になるとヒトオスのY染色体が生殖になんの役割も果たさなくなるほど退化してしまうといわれているようですが、その時代になったら子作りで何がどうなっているのかはちょっと興味あります。

          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2013年12月29日 9時44分 (#2519951)

    アラン・チューリングは第2次世界大戦で多くのイギリス人やアメリカ人の命を守り、強制収容所に収容されたユダヤ人、フランス人等を解放するのにとても貢献しました。
    しかし、そんな彼を戦後、反同性愛者たちは石もて追いやりました。

    恩を仇で返す、

    反同性愛者たちの行いは正にこのことわざがぴったり当てはまるものです。

    • by Anonymous Coward

      初めてエニグマを解読したのはポーランドの学者ですし、
      その後もチューリングが独力で解析していたのではなく、Uボートを拿捕したりして資料を入手していたと聞きます。
      チューリング他の人より優秀だったのは確かでしょうが、彼とて組織の歯車として仕事をしていたに過ぎず、
      そこまで英雄視するのはどうかと思います。

      • by Anonymous Coward

        ポーランドのくだりはサイモン・シンの「暗号解読」にも載っており、私も存じ上げています。
        上記のコメントは、特段アラン・チューリングを英雄視している訳ではありません。
        彼に対する反同性愛者たちの仕打ちを指摘し、それによって反同性愛と言う偏見の有害性、反倫理性を明確化しただけです。

  • by Anonymous Coward on 2013年12月29日 14時12分 (#2520027)

    朗報を彼に伝えに行ってやれよ~

    • by Anonymous Coward

      それでは将軍様、伝えますから彼をお墓から出して下さい。

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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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