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一般市民による国家機密漏洩をどう防ぐ? 110

ストーリー by hylom
国家と国民どっちが大事? 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

英国の元警視総監が「一般市民による国家機密漏洩を防ぐより厳しい法律が必要」と訴えたという(The Guardian本家/.)。

英国では国家秘密法(Official Secrets Act)によって公務員に政府機密情報の秘匿を義務づけている。この法律はあくまで公務員を対象としているが、元警視総監であるイアン・ブレア卿はこれを私人にまで広げるべきだという。

ブレア卿は米軍の外交公電70万件分のデータをWikiLeaksに渡した米兵ブラッドリー・マニング氏の件や最近のエドワード・スノーデン氏の件を例に挙げ、現状では意図的なテロ幇助行為ではない、一個人による「テロの実行を容易にしてしまう行動」が新たな脅威として浮上していると指摘する。

ちなみに日本でも国の機密漏洩に関する処罰の厳罰化を図る秘密保全法案が秋の臨時国会にて提出されるそうだが(朝日新聞記事)、これも公務員を対象としている。国家には機密情報が存在し、それを守るために権力が使われるべきであるとして、個人がこれを公開しようとした場合に関する法律を見直すべきとブレア卿は指摘するが、法律による厳罰化が国家機密漏洩の抑止力となり得るだろうか?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • さすがアメリカ (スコア:4, すばらしい洞察)

    by miyacchi (5639) on 2013年08月28日 16時09分 (#2449564)
    兵士やCIA調査官って公務員じゃないんだ
    • by Anonymous Coward

      ですよね。私人ってのは何を指していってるのか。
      ちなみに「元公務員」はどうかと思って調べましたが、
      日本ですら「退職した公務員でも職務上の秘密を漏らしてはならない」とあるので、元でも公務員法に縛られます。

      • by Anonymous Coward

        たとえば自衛隊と三菱重工がなんらかの新兵器を開発したとして、当然それの内容を知っている三菱重工の従業員は公務員ではありませんよね?
        守秘義務契約は結ぶかもしれませんがそれは民事だし。

        • by Anonymous Coward on 2013年08月28日 17時50分 (#2449642)

          その場合は、守秘義務違反と、プロジェクト自体がご破算になったり以後の受注ができなくなったりしたら損害賠償もありうるかもしれませんね。
          民事ではありますが。逆に言えば、それ以上の額を外国の工作員に積まれたら情報流した方が利益になってしまいますな。
          どこまで法律で縛るのか、公機関との情報共有権限を持つ民間人すべてまでなのか。

          親コメント
          • by nim (10479) on 2013年08月28日 22時46分 (#2449828)

            本筋から言えば、外部に漏れて困るような新兵器の開発業務は公務員(自衛官とか防衛庁職員)が担うべきでしょう。
            三菱重工から事業を買い取って、担当者を公務員として雇用すればいいですね。

            国が抱えるのが嫌で民間委託するわけだから、当然のリスクとして受け入れるべきだと思います。

            親コメント
    • by Anonymous Coward

      ブレア卿から見たらそうだって事じゃ無いの?

      他国の機密情報を漏洩する一般人だとどうなの?
      例えば敵国の情報なら英雄?

      国家に害意を持って危害を加えるなら、敵(テロリスト)と見るべきか。
      はたまた、国内の多数派を利する事ならば、結果として英雄市民とでも呼ぶべきか。

      もう超法規的問題である事に変わりないので、都度多数決で決めたらどうだろう。

      # これから、人間の記憶を抹消する研究が盛んになるに違い無い

    • by Anonymous Coward

      一般市民による漏えいした情報拡散をどう防ぐかという話だと思ったんだけど。

      漏えいした機密情報を一般市民が拡散しても罪には問われないでしょう?

  • by QwertyZZZ (8195) on 2013年08月28日 16時27分 (#2449576) 日記

    って、理解していないのは実は日本人だけでは無かった、と?

    一般人が正しく国家機密か検証可能にする為に、国家機密の詳細を公表するサイトでも作らないと難しいよね。

    • そもそもマニング氏もスノーデン氏も純然たる意味での「一般市民」じゃないですしね。マニング氏は現役の連邦陸軍の軍人、スノーデン氏は退職したとはいえCIA・NSAという国家機密を取り扱う部門の元職員。在職中に知りえたことを云々という規定はだいたいどこにでもありそうなものですが。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        > スノーデン氏は退職したとはいえCIA・NSAという国家機密を取り扱う部門の元職員

        スノーデンはCIAやNSAに在籍していたときは何もせずにいて、コンサルティング会社のブーズ・アレン・ハミルトン社で働いていた時に
        NSAやCIAの情報にアクセスできたので、ごっそり機密情報を持ち出したけど?

    • by Anonymous Coward

      インターネットとかに流出した情報とかを一般人がさらに公開するとかよくありそうなので。
      別に対象がもともと機密を知っている人間に限定すれば大丈夫。
      って事にはならないと思いますが。

      メディアなんかも危険ですよね。
      謎の経路で入手して公開とかしそうで。

      一般人対策ってそういう意味が強いと思う。

      ただ、まぁ、市民からは忌避感があるのは当然ですけど。

      • >インターネットとかに流出した情報とかを一般人がさらに公開するとかよくありそうなので。
        それこそ今さらな対策だよ。
        被害が増加するので食い止めるとするのであればまだ判る。
        けど、機密だからって事で既に漏れた者に対しての対応じゃ、本当に知られたくない者達に対して、
        機密の信憑性に対する検証の機会をわざわざ与える物に過ぎないでしょうに。

        それとも、信憑性や重要性に迷彩を掛ける為に、本来機密でも重要でもない無い情報を
        漏えいした(しない)人間を処罰・・・って出来る訳も無い。

        挙句、裁判でさらに盛上げたりするのかとなると、こりゃもう、何とか納めようとすればするほどドツボで無いかと。

        多分何もコメントしないのが一番の対策だと思うんだ。

        親コメント
      • 別のスレでも出てきていますが、自衛隊と共同で軍備開発している企業の従業員とか、官庁の委託を受けて極秘の調査などを行う業者とか、重要な公共のビル(例えば首相官邸)などの設備の設計を請け負った業者とか、国家機密に触れる一般人は、結構いる。

        もちろん業務として守秘義務はかせられるけど、あくまで民事。

        親コメント
        • それはもう、外部委託している事自体が、「その程度の機密条件しか要求していない」って事ですよ。
          何のために政府機関なんて物が山ほどあるのか、それを考えた方が良いかと。

          どうしても民間人を使いたいなら、出向させて公務員身分でさせれば良いだけじゃないですか。
          わざわざ超法規を求める必要性は、微塵も有りませんよ。

          親コメント
    • by Anonymous Coward

      同感。
      一般市民が得た時点で国家機密じゃないですよね。
      だから統制する意味なし。

      もしくは国家機密を得た一般市民は殺してしまうかしかない。
      映画なんかだと殺したりするけど、それを合法的にやれるようにっていう提言なんでしょうか。

      • by Anonymous Coward

        >一般市民が得た時点で国家機密じゃないですよね。

        んなことねーよ。
        やり直し。

    • by Anonymous Coward

      広く一般に機密を伝えること:報道
      一部個人組織に機密を伝えること:機密漏洩
      検討中の秘密保全法案の機密保護対象となる情報は防衛や外交など安全保障に関する4分野で「特定秘密」と指定されたものだそうだから、各種試験問題等は各公務員法扱いの様だ。

  • ってことで公務員だけじゃないの?

    • by Anonymous Coward

      法案が成立したら、まずイアン・ブレア卿から逮捕だな

  • えっ?そういう問題じゃないって?

  • 禁固35年判決受けブラッドリー・マニング兵が性転換宣言「今日から女。チェルシーと呼んで」
    http://www.gizmodo.jp/2013/08/35_3.html [gizmodo.jp]

  • by Anonymous Coward on 2013年08月28日 16時42分 (#2449583)

    公務員にしちゃう。

    • by Anonymous Coward

      いいね、全体主義に社会主義はよく似合う。

      • Re:国民全員 (スコア:5, 参考になる)

        by sitosi (38952) on 2013年08月28日 17時58分 (#2449652)
        ちょっとオフトピだけど、意外と皆、知らないので...。

        日本では社会主義国の勤労者は全て国家公務員だと信じられていますが、公務員は、日本と同じで、警察官とか、官僚とか、消防士とか、教員とか、ごくわずかで、ほとんどは、日本と同じ民間人でした。

        日本では、社会主義国の企業は「国営」企業だと信じられていますが、これもまた間違い。「国営」ではなく「国有」でした。(一部純然たる私企業もありましたけれど。)国は企業の所有権を有しているだけで、経営権は社長が握っていました。経営形態としては、今のNTT や、日本たばこ産業、東京電力、JR、JAL のようなもんです。(あれ? JR と JAL は国の持ち分下がったのかな? いずれにせよ、“民営化”直後の JR と JAL は国が株式のほとんどを所有していました。)日本的な定義で言えば、社会主義国の企業のほとんどは(国が所有権を有する)“民営企業”だったのですね。

        ちなみに、企業法では、「企業活動の目的は営利である」と明確に定義され、かつ企業の売り上げも、日本で信じられているように自動的に国庫に納められるのではなく、企業の利益に対して法人所得税が掛けられ、利潤を投資に回すと減税され、賃金に回すと、賃金税が課税され、企業の投資意欲を促進し、かつ中央銀行(これも株式の大半を大蔵大臣が所有する形の株式会社でした)は公定歩合で企業活動に間接的な影響力を行使していたのでした。(...って、要するにほとんど日本と同じだったわけです...。)

        1980年代、覚えてらっしゃる方もいらっしゃるでしょうか? ABBA が爆発的にヒットしていた頃、日本ではハンガリーのニュートン・ファミリーというロックグループが大ヒットしていました。「ドン・キホーテ」とか「サンタマリア」、「スマイル・アゲイン」等の曲がヒットしたのですが、日本のマスコミは「彼らは国家公務員だ」とか「昼間は工場で働いている」とか勝手に創作話を作り上げていましたが、実際は日本のミュージシャンと同様に、彼らは自由業の音楽家で、公務員でもなければ、工場に勤めているわけでもありませんでした。普通に売り上げから所得税を支払い、レコードが売れれば印税が入り、売れなくなれば、食えなくなる...としごく当たり前の業態でした。

        (そう言えば、東ヨーロッパ諸国は実は日本と同じ議院内閣制だったということも、意外と皆、知らない...。)
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        • by jbh03215 (41983) on 2013年08月28日 18時30分 (#2449675)

          ではなぜ、日本と同じやり方を取った旧ソ連は失敗したんでしょうか?
          日本と同じやり方をしたのであれば、性交してもいいはずなんですが…
          日本もそのやり方で経済成長を遂げましたし

          親コメント
          • by sitosi (38952) on 2013年08月28日 19時13分 (#2449699)

            ではなぜ、日本と同じやり方を取った旧ソ連は失敗したんでしょうか?

            ソ連が日本と同じやりかたを取ったとは書いていません。だいたい、何がうまく行ったか、うまく行かなかったといった経済学の話をしているのではなく、単に制度の説明をしただけです。

            日本と同じやり方をしたのであれば、性交してもいいはずなんですが…

            性交しちゃうんですか (^^;)?

            日本もそのやり方で経済成長を遂げましたし

            実際、ハンガリーなどは社会主義国の中でも物資が溢れる消費社会を実現していましたよね? 農業生産協同組合の小麦の生産性は1970年代当時、米国と世界一を争っていましたし。

            1980年代になって、中国から大量に経済学者たちがハンガリーの経済の仕組みを学びにハンガリーに留学し、それが今の中国の市場社会主義になっているわけです。(オリジナルのハンガリーのものとは似ても似つかないものになってしまっていますが。)

            ソ連東欧圏が崩壊した原因の話になると、ここではオフトピ過ぎますので、入りませんが。

            親コメント
  • by gesaku (7381) on 2013年08月28日 16時57分 (#2449599)

    そのうち国債発行額さえ国家機密として公表されなくなったりして。

    #そして真実を語るものは誰もいなくなったgesaku

  • by Anonymous Coward on 2013年08月28日 16時48分 (#2449591)

    政府機関の情報を公開するなと言う事にも等しいので。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月28日 16時54分 (#2449594)

    エゲレス人も皮肉がきついぜ。

    ロシアにある「赤の広場」で、男が「スターリンは馬鹿だ」と叫びながら走り回っていた。
    当然男は逮捕され、裁判の結果懲役25年が言い渡された。

    刑期のうち5年は侮辱罪、残りの20年は国家機密漏洩罪であった。

    #文脈上、この「男」は一般人であると思われる。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月28日 17時27分 (#2449624)

    「機密漏洩を防ごう」と言えば一般市民は「検閲か。これだからお役所は」と喚く
    「まあグダグダでいいか」と言えば「危機感が足りない。スパイ天国か。これだからお役所は」と喚く

    • by Anonymous Coward

      そのあとに続く言葉は「国はもっと**すべきだ」

    • by Anonymous Coward

      あなたも私もAnonymous Cowardですがあなたは私ではないですよ。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月28日 17時35分 (#2449633)

    私人(?)が入手できるような情報なら、どの国だって入手できるだろう。
    てことは誰に知られちゃ困るんだ?って気が。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月28日 17時52分 (#2449645)

    前例があるんだからさ。 [wikipedia.org]

    それでなくても、アニメや映画の悪役みたいな輩が沢山いるような感じなのに、末端の担当者の機密保持だけを強化してもねと思うのですが・・・

  • by Anonymous Coward on 2013年08月28日 17時53分 (#2449646)

    元国家元首相当の一般人が現在進行形で近隣国家に漏らしまくっている国があるのですがどうすればよいです?

  • by Anonymous Coward on 2013年08月28日 17時55分 (#2449647)

    国家機密が漏洩した際に、それを知り得た一般市民が拡散するのを規制しようという話ですよ?

  • by Anonymous Coward on 2013年08月28日 18時19分 (#2449668)

    ここに居る人は、逸般人なのだからなにも心配する必要はない。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月28日 18時44分 (#2449680)

    きっとタブロイド紙が「我社の宇宙人担当記者が逮捕・拘束された」みたいなネタにするな

  • by Anonymous Coward on 2013年08月28日 18時53分 (#2449685)

    言い訳として「対テロ」と付ければ何をしても良い訳じゃない。
    超法規的行動って言えば聞こえは良いが、法治国家ならそりゃストレートに犯罪な訳で。
    対テロ行動であってもそれは法の内で無ければならないのは必須であり、公務員であれば大抵の国では犯罪を見ればそれを告発する義務も持つのだし。

    そういう話の時にマニング氏やスノーデン氏を例示して「だから一般人にも規制なり罰則が必用」って、その二人は罰則が有っても抑え切れなかった例だし
    また国家の内部に超法規的行動と言う名の犯罪を行っている事の隠蔽を目的としてと言っているに等しい。

    なんとなく言いたいことは判らんでも無いが、考えなさすぎて箸にも棒にも掛からないよ。

    あと、ここ数年の漏洩騒ぎで『一度漏れたら無駄』というのは常識として持った方が良いんじゃないかな。
    彼は警察官的な立場でしか見ていないから、その内でしか考えていないのだろうけど。

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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