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広告ブロック FAQ [github.com]
4. Nano Adblocker(+ Nano Defender)の方がよいと聞きました。
2020年10月17日追記:Nanoプロジェクト(Chrome版)はトルコの開発者に売却され [github.com]、危険な機能が追加されたためストアから削除されました [github.com]。ChromeでNanoをご利用の方は速やかにアンインストールしてください。Firefox版は別の方がメンテナンスしているため大丈夫です。
目的と使い方によります。もし、アンチ広告ブロックを念頭に置いておられるのなら、uBlock Originで十分です。現在、Nanoに報告されるすべてのアンチ広告ブロックはuBlock filtersかuBlock filters - Annoyancesにて対処されています。ただ、Nanoではコンテンツを妨害しないソフトアンチブロック(例:Outlook.com無料版で右側に出る「お願い」)もデフォルトで対処するのに対し、uBlock Originの場合はuBlock filters - Annoyancesの購読が必要になります。Nanoの最大の利点は強力だがリスクもあるスクリプトレットで一部の迷惑要素に対処できる点ですが4、Nano filters - Annoyancesはほぼ海外向けです。日本語サイトを中心に見る人は、自分でルールを書くのでなければNanoを使うメリットはほぼありません。むしろ最新機能への追随が遅れることがあり5、使うフィルタによってはデメリットさえあります。ただ、NanoにはQuick reporterという問題報告ツールがあり、これは別の意味で大きなメリットといえます。ところで、アンチ広告ブロックは目立つため、初心者の方にはなにか特別な対処を要するものに思えてしまうのかもしれません。しかしこれは評判が悪かったため、近年増えてきているのはブロッカーを検知してそれを迂回する広告を再挿入するパターンです(これもあまり成功していないようです。広告を見たくない人に無理やり見せるのだから当然ですが)。
4: スクリプトレットにはもともとリスクがありますが、uBlock Originではあらかじめハードコードされたスクリプトのみを使うようにしてリスクを抑えています。この点はNanoも同じです。では何が違うかというと、uBlock Originの組込みスクリプトは最悪でもページの外見や機能を壊すくらいしかできないのに対し、Nanoのスクリプトにはたとえばクリックをシミュレーションするものがあり、これを使ったフィルタの存在を知っている攻撃者が対象サイトを乗っ取れば、マルウェアのリンクを自動クリックさせることもできます。ショッピングサイトなどであればもっと直接的な悪用もできるでしょう。このため、uBlock Originではこれらのスクリプトが広告やアンチ広告ブロックへの対処にどうしても必要となるまでは採用しないと決めています。
5: DandelionSprout氏によると、domainオプションのワイルドカードサポートへの対応遅れが問題となったようです。
5. スパイウェア化した、Nano Defenderの代わりはありますか?
4.で述べたように、適切なフィルタを使用していればそもそもいらないと思います。uBlock Originに戻したことでアンチ広告ブロックが出るようになったという人は十中八九、フィルタ選択を間違えていると疑われます。まず、uBlock filtersが有効なことを確認し、それからほかのフィルタについても過剰購読などないか見直してみてください。また、アンチ広告ブロックのテストページはuBlock filtersの対象外です。雪フィルタでも対象外としていましたが、初心者の混乱を避けるため対応してみました(未対応のテストページをご存じの方は教えてください)。テストページでブロッカーが検知されるからと言って、アンチ広告ブロック対策がされていないと早合点しないでください。それでもアンチ広告ブロックに遭遇してしまった場合6、フィルタ作者に報告してください [reddit.com]。予防的な対処がしたいのであれば、一番簡単で効果的なのは「汎用的な要素隠蔽フィルターを無視する」にチェックを入れることです。ただし広告枠やテキスト広告、一部ポップアップが隠し切れなくなるなど副作用もあります。どうしても標準のリストと日本用フィルタ以外にフィルタを追加したいのであれば、せいぜいAdGuard Baseくらいでしょう。まれにuBlock filters未対応のアンチ広告ブロックに対応している場合もあります。ただし、それなりに不具合もありまし、逆にアンチブロックを起動してしまうこともあります。Fxxk Fxxkadblock(あえて伏字)は無駄が多く、作りもちょっと雑なためおすすめしませんし、uBlock filtersとBaseがあれば不要です。Fanboy's problematic-sitesは11.で述べたFanboy's Enhanced Tracking Listのサブフィルタで、11.と同様の理由でおすすめしませんし、効果もほとんどありません。なお、雪フィルタにおいても個別対応だけでなくアンチブロックを惹起しやすいルールを積極的に外すなどの対策をとっていますが、現状は個人管理ですので限界があります。
6: 日本用フィルタでのみ惹起されるアンチ広告ブロックもあります。この場合uBlock filtersは対応しませんので、ご利用のフィルタ作者に報告してください。また、AdGuard日本語フィルタで対処されているアンチ広告ブロックは、原則としてuBlock filtersでは対処しません。
6. uBlock OriginもNanoのように売却されないか心配です。
確かなことは何も言えませんが、個人的な意見としては、Raymond Hill(uBlock Originの開発者、gorhill)は開発を中止することはあっても売却したり、その他ユーザーを危険にさらすことはないんじゃないかと思います。彼自身が今回の騒動で述べているように、現在の広告ブロック拡張機能は強大な権限を持っており、開発者を信用できなければ使うべきではありません。私はuBlock Originの前々身であるHttp Switchboardの誕生にも立ち会っている最初期ユーザーの一人で、そのころから何度か言葉を交わしていますが、ことセキュリティやプライバシーには厳格な人です。ほかの悪質な拡張機能を見回ったり [bleepingcomputer.com]、パラメータの書換え機能などをセキュリティ上の問題で却下したり [github.com](同機能を採用したAdblock Plusは後に脆弱性として指摘 [impress.co.jp]されることに)、例には事欠きません。また、お金に影響されるのを避けるため寄付すら拒否 [github.com]しており、儲け話の誘いがあればさらし者にしています [twitter.com]。実は一度、負担に耐え切れずuBlock Originの前身であるuBlockを新開発者に譲渡したことがあるのですが7、この時の失敗は氏にとって苦い経験だったようで、今でもときどきRedditなどで言及しています。
7: 日本語ではこちらの記事 [reddit.com]が詳しいです。ただし、uBlock Originの開発継続はもともとuBlockを委譲したときから決まっていました。
引き継ぎの難しさですかねえ。
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである
広告ブロックフィルター日本人貢献者による解説 (スコア:0)
広告ブロック FAQ [github.com]
4. Nano Adblocker(+ Nano Defender)の方がよいと聞きました。
2020年10月17日追記:Nanoプロジェクト(Chrome版)はトルコの開発者に売却され [github.com]、危険な機能が追加されたためストアから削除されました [github.com]。ChromeでNanoをご利用の方は速やかにアンインストールしてください。Firefox版は別の方がメンテナンスしているため大丈夫です。
目的と使い方によります。もし、アンチ広告ブロックを念頭に置いておられるのなら、uBlock Originで十分です。現在、Nanoに報告されるすべてのアンチ広告ブロックはuBlock filtersかuBlock filters - Annoyancesにて対処されています。ただ、Nanoではコンテンツを妨害しないソフトアンチブロック(例:Outlook.com無料版で右側に出る「お願い」)もデフォルトで対処するのに対し、uBlock Originの場合はuBlock filters - Annoyancesの購読が必要になります。Nanoの最大の利点は強力だがリスクもあるスクリプトレットで一部の迷惑要素に対処できる点ですが4、Nano filters - Annoyancesはほぼ海外向けです。日本語サイトを中心に見る人は、自分でルールを書くのでなければNanoを使うメリットはほぼありません。むしろ最新機能への追随が遅れることがあり5、使うフィルタによってはデメリットさえあります。ただ、NanoにはQuick reporterという問題報告ツールがあり、これは別の意味で大きなメリットといえます。ところで、アンチ広告ブロックは目立つため、初心者の方にはなにか特別な対処を要するものに思えてしまうのかもしれません。しかしこれは評判が悪かったため、近年増えてきているのはブロッカーを検知してそれを迂回する広告を再挿入するパターンです(これもあまり成功していないようです。広告を見たくない人に無理やり見せるのだから当然ですが)。
4: スクリプトレットにはもともとリスクがありますが、uBlock Originではあらかじめハードコードされたスクリプトのみを使うようにしてリスクを抑えています。この点はNanoも同じです。では何が違うかというと、uBlock Originの組込みスクリプトは最悪でもページの外見や機能を壊すくらいしかできないのに対し、Nanoのスクリプトにはたとえばクリックをシミュレーションするものがあり、これを使ったフィルタの存在を知っている攻撃者が対象サイトを乗っ取れば、マルウェアのリンクを自動クリックさせることもできます。ショッピングサイトなどであればもっと直接的な悪用もできるでしょう。このため、uBlock Originではこれらのスクリプトが広告やアンチ広告ブロックへの対処にどうしても必要となるまでは採用しないと決めています。
5: DandelionSprout氏によると、domainオプションのワイルドカードサポートへの対応遅れが問題となったようです。
5. スパイウェア化した、Nano Defenderの代わりはありますか?
4.で述べたように、適切なフィルタを使用していればそもそもいらないと思います。uBlock Originに戻したことでアンチ広告ブロックが出るようになったという人は十中八九、フィルタ選択を間違えていると疑われます。まず、uBlock filtersが有効なことを確認し、それからほかのフィルタについても過剰購読などないか見直してみてください。また、アンチ広告ブロックのテストページはuBlock filtersの対象外です。雪フィルタでも対象外としていましたが、初心者の混乱を避けるため対応してみました(未対応のテストページをご存じの方は教えてください)。テストページでブロッカーが検知されるからと言って、アンチ広告ブロック対策がされていないと早合点しないでください。それでもアンチ広告ブロックに遭遇してしまった場合6、フィルタ作者に報告してください [reddit.com]。予防的な対処がしたいのであれば、一番簡単で効果的なのは「汎用的な要素隠蔽フィルターを無視する」にチェックを入れることです。ただし広告枠やテキスト広告、一部ポップアップが隠し切れなくなるなど副作用もあります。どうしても標準のリストと日本用フィルタ以外にフィルタを追加したいのであれば、せいぜいAdGuard Baseくらいでしょう。まれにuBlock filters未対応のアンチ広告ブロックに対応している場合もあります。ただし、それなりに不具合もありまし、逆にアンチブロックを起動してしまうこともあります。Fxxk Fxxkadblock(あえて伏字)は無駄が多く、作りもちょっと雑なためおすすめしませんし、uBlock filtersとBaseがあれば不要です。Fanboy's problematic-sitesは11.で述べたFanboy's Enhanced Tracking Listのサブフィルタで、11.と同様の理由でおすすめしませんし、効果もほとんどありません。なお、雪フィルタにおいても個別対応だけでなくアンチブロックを惹起しやすいルールを積極的に外すなどの対策をとっていますが、現状は個人管理ですので限界があります。
6: 日本用フィルタでのみ惹起されるアンチ広告ブロックもあります。この場合uBlock filtersは対応しませんので、ご利用のフィルタ作者に報告してください。また、AdGuard日本語フィルタで対処されているアンチ広告ブロックは、原則としてuBlock filtersでは対処しません。
6. uBlock OriginもNanoのように売却されないか心配です。
確かなことは何も言えませんが、個人的な意見としては、Raymond Hill(uBlock Originの開発者、gorhill)は開発を中止することはあっても売却したり、その他ユーザーを危険にさらすことはないんじゃないかと思います。彼自身が今回の騒動で述べているように、現在の広告ブロック拡張機能は強大な権限を持っており、開発者を信用できなければ使うべきではありません。私はuBlock Originの前々身であるHttp Switchboardの誕生にも立ち会っている最初期ユーザーの一人で、そのころから何度か言葉を交わしていますが、ことセキュリティやプライバシーには厳格な人です。ほかの悪質な拡張機能を見回ったり [bleepingcomputer.com]、パラメータの書換え機能などをセキュリティ上の問題で却下したり [github.com](同機能を採用したAdblock Plusは後に脆弱性として指摘 [impress.co.jp]されることに)、例には事欠きません。また、お金に影響されるのを避けるため寄付すら拒否 [github.com]しており、儲け話の誘いがあればさらし者にしています [twitter.com]。実は一度、負担に耐え切れずuBlock Originの前身であるuBlockを新開発者に譲渡したことがあるのですが7、この時の失敗は氏にとって苦い経験だったようで、今でもときどきRedditなどで言及しています。
7: 日本語ではこちらの記事 [reddit.com]が詳しいです。ただし、uBlock Originの開発継続はもともとuBlockを委譲したときから決まっていました。
Re: (スコア:0)
引き継ぎの難しさですかねえ。