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平井弥之助氏、女川原発を津波から守った1人の男性から学べること」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward

    「決められた基準」を超えて、「企業の社会的責任」「企業倫理」を追求しつづけた平井氏の姿勢

    リスクを評価した結果安全側に倒した方が得になるって判断したんでしょ。その判断は素晴らしいと思うが倫理とか社会的責任の問題じゃないよ。

    • by epgrec (43527) on 2012年04月04日 11時56分 (#2129426)

      得になったというのは結果論ですね。

      発電所は国の基準を満たし、保安院の検査をパスすれば
      稼働できるので、それを超える設備を要求し通すというのは個人の努力によるところが
      大きいと思いますね。数百年に1度の大災害というような長期的スパンで物事を考え
      判断する個人や企業は滅多にいません。

      ただ、

      >「企業の社会的責任」「企業倫理」を追求しつづけた平井氏の姿勢

      という個人の美談に頼るシステム、企業の社会的責任、企業倫理といった曖昧な
      概念に頼るシステムは危険でしょうね。
      私企業というのは与えられたルールの中で利益を最大化するように行動する機械で、
      それに倫理や社会的責任を求めるのは、まあナンセンスだろうなと。

      企業倫理や企業の社会的責任というのは美辞麗句のお題目として唱えられてますが
      企業は自らの利益にプラスになるときのみ企業倫理や企業の社会的責任を果たそうとする
      と思っておいたほうがいいです。
      もちろん、倫理や社会的責任を重く見る経営者もいるでしょうが、個人の資質に期待するのは、
      とくに公益を担い、原発のような危険を伴う設備の運転を担っている電力会社のような企業に
      それを期待するのは、危険ということです。

      なので、法律や規制といった形で

      >結果安全側に倒した方が得になる

      ように持っていくしかないでしょう。今回のことを教訓にそういうシステムを作り上げないと
      また同じことが繰り返されると思いますね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2012年04月04日 13時13分 (#2129524)

        >発電所は国の基準を満たし、保安院の検査をパスすれば稼働できるので、

        原発関連で特に問題になるのは、その国の基準自体を検査受ける側がお手盛りで都合のいい様にしてしまうところですね。
        3.11以前もそうでしたが、3.11後も大飯原発の活断層の扱いに代表されるストレステストの内容等、この点は温存されたままのように感じられます。
        さらにそのお手盛りの基準さえ、大飯原発で揺れの耐性が400ガルと公表されていたのが、ひっそりと消され、再掲載された時には説明なしに600ガルに数値が差し替えられてたりするように、危ないとなれば数値の方を変えたり…。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        > 私企業というのは与えられたルールの中で利益を最大化するように行動する機械で、
        > それに倫理や社会的責任を求めるのは、まあナンセンスだろうなと。

        三方よしって知ってる?

        • 平たく言うと「損して元取れ」ですか。その背後にあるのは、まさに

          >企業は自らの利益にプラスになるときのみ企業倫理や企業の社会的責任を果たそうとする

          ですよ。顧客の利益と自らの利益(将来の利益を含む)が一致しているときに限り
          「三方良し」のような倫理が機能するということでもあるんですよね。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          三方よしって知ってる?

          それが蔑ろにされている世の中じゃぁ(法や規制で縛るって事になっても)仕方ないよね、っていう意見でしょ。
          世の中には(しかもグローバル化で果てしなく広くなっちゃった世界には)、色々な人や考え方があるって事ですよ。
          かつての近江商人の心意気が素晴らしいものであったという事は事実ですし認めもしますが(いや寧ろ個人的には大好きな考え方ですが)、今の世の中は、それをコストとして商品価格に乗せることが常識という世界ではないようですから。悲しいことですよね。

          • 近江商人が活躍した時代でも、利害関係は一筋縄ではいかないものだったと思います。
            それをひっくるめて「世間よし」に込めた見識はなかなかだと思いますし、
            実際、周囲を蔑ろにする商人も少なくなかったでしょうから、理念として
            今まで伝わっているのだと思います。

            AIJなどを見るにつけても、法律や規制で縛るというにも限界があるでしょう。
            システムとして完全なものは望むべくもなし、やはり規制と啓蒙の双方に
            バランスよく頼る社会を目指すべきだと思います。その意味で、安易に規制に頼ろうとする
            考えにも危惧をもちますね。

            親コメント
            • #212949 [security.srad.jp]のACです。

              システムとして完全なものは望むべくもなし、やはり規制と啓蒙の双方に

              嫌みでも何でもなく、それが理想ですよね。
              全くもって同感です。

              ホントなら、法律やら規制やらがなくてもスムーズに廻ってくれれば何にも言うことなし、なんですけど。
              でも、人間って生き物は、そういうレベルには行き着いていないし、おそらく本質的にそういう生き物ではないのでしょう。
              だからこそ理念を掲げたり啓蒙したり、それでも間に合わなくて法律を作って執行し、規制を作って制限を掛けざるをえない。

              # これを、様々な考えがある中で利害や感情の対立を解消する「立派な知

      • by Anonymous Coward

        >個人の美談に頼るシステム、

        プロジェクトX等の比較的良心的だとされるドキュメンタリーでも頻出してげんなりです。

        無理やりそういう話にしているのか、本当にそうなのかは知りませんが。開発のゴー
        サインが出ずに、勝手にクビを覚悟で研究開発していた…みたいな話は、むしろ、
        その会社に対する悪印象しか残りません。

        「そんな事もあろうかと…」というのはカッコイイけどシステムとしてはダメですよね。

        • by Anonymous Coward

          > 「そんな事もあろうかと…」というのはカッコイイけどシステムとしてはダメですよね。
          全く持って同意。
          会社の先輩がそうやってコツコツ準備していたものを全否定され、自分も協力してコツコツやっていましたが
          全部投げ出しました。

皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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