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信頼できる電子投票はどうすれば実現できる?」記事へのコメント

  • by mithra (8990) on 2003年11月25日 3時00分 (#440035) 日記
    一言で言えば、電子・在宅投票を実現するのは、極めて困難だろう、と思います。

    シュナイアー「暗号技術大全」 [sbpnet.jp]に、電子投票プロトコルの要件が列挙されています(一部省略して引用):


    1.有権者しか投票できない
    2.みんな2回以上は投票できない
    3.ほかのだれかがだれに投票したかは、誰にもわからない
    4.だれも他人の票を複製できない
    5.だれも見つからずに他人の票を書き換えられない
    6.すべての投票者は、自分の票が最終的な評決で考慮されたことを確認できる


    個人的には4.辺りは要件としては一番希薄な存在だと思うのですが、実はこれが一番難しいそうです。1,2,5は解決できるプロトコルがあるようです。個人的には、3が一番難しいんじゃないかと思います(後ろで上司が投票している姿を確認する、という問題)。何かしらの専用機器で解決する問題かな、という気は何となくしますが、具体的な物品を考えたことはありません(でした)。

    ちなみに、以前、この問題に興味があった時に調べたんですが、現役(?)の政治家たちが、インターネット選挙について問われたアンケートの結果 [archive.org]がWebページとしてありました。(現在はもう存在しないみたい)
    • by sakamoto (8009) on 2003年11月25日 13時48分 (#440222) 日記
      岡本龍明「図解 暗号と情報セキュリティ」日経BP(1998)とか読んでもらえば、 示された条件程度は『暗号理論の安全性を信じる上で』解決されている ことがわかると思います。 他人に票を偽造されないようにするには電子署名を使えばいいです。 「ほかのだれかがだれに投票したかは、誰にもわからない」も、 『暗号理論の安全性を信じる上では』、○署名付の投票用紙に 集計人しか解読できないように投票内容を暗号化し、 ○投票内容を取り出す人と、集計する人を分け、 ○公開される情報は暗号化してしまえば良さそうです。

      問題は、指摘されているように、投票所以外で投票できるようにしてしまうと、 他人の干渉を受けるということでしょう。

      『暗号理論の安全性を信じる』とは……

      公開鍵の復号鍵が偶然見つかってしまう可能性は皆無ではありません また、現状の『公開鍵が安全』とは、単に『効率良く解読できるプログラムが 作れてない』という意味です。 『効率良く解読できない』ことは保証されてません。 一方、効率さえ考えなければ、しらみ潰し法を使えば必ず解読できます。

      --
      -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
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      • 「ほかのだれかがだれに投票したかは、誰にもわからない」も、『暗号理論の安全性を信じる上では』、○署名付の投票用紙に集計人しか解読できないように投票内容を暗号化し、 ○投票内容を取り出す人と、集計する人を分け、 ○公開される情報は暗号化してしまえば良さそうです。
        投票内容を取り出す人と集計する人が結託していないことはどうやって保証するんでしょうか?
        親コメント

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