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OTPメモリは、One Time Programmable なメモリ。 1回だけしか書けません。MTPメモリは、Multiple Time Programmable なメモリ。複数回書けます。両者は別物なので、区別しましょう。
OTPは1回しか書き込み保証しないのではなく、1回書いたら書き換えられないことも重要です。配線をヒューズのように切って書き込むとか、電圧かけて絶縁破壊するとか、そういう不可逆な書き込みします。
そして、最近の高性能プロセッサなら100%、マイコンでもほとんどの場合OTPは搭載してます。数百円超えるプロセッサで搭載しないものはほぼないと思う。ユーザに書き込みを開放するかどうかは製品次第ですが、マイコンでは結構開放してるものもあります。
どこに使ってるかというと、ひとつは製造ばらつきの補正です。内蔵レギュレータの電圧、オシレータの周波数、電流調整等の、アナログ回路の補正によく使われます。
他にも製品バリエーションの管理にも使います。CPUとかとかメモリは、製造欠陥があってもいいように予備を搭載したり、コア数が少ない下位製品として売ったりしますが、この際の有効ブロックの管理にOTPを使ってます。ついでに製造週とかIDなんかも書いたりしてます。昔は外部ピンと外付け抵抗で管理してた製品もあり、抵抗をごにょごにょすると上位製品に化けるなんてのもありましたが、今はOTPで書き込んでるので簡単には変更できないです。
コア復活はやったなぁ
>抵抗をごにょごにょすると上位製品に化けるなんてのもありましたが
そういえばその昔、Athlonの表面に導電性ペンで線を引いてつなぐと上位CPU化するというのがあったようなそういうのも今はCPU内に書き込んであるわけか……。
導電性ペン=鉛筆でOK
の手軽さが流行った理由でもあったね
詳しそうなので教えてほしいのですがパソコンの主記憶に使われるDRAMも余分な容量を搭載しておいて不良なエリアを代替するようになっているのでしょうか?
今は代替ブロックの切り替えも全部、OTP使った電気的な書き込ですよ。レーザーでのヒューズは実装面積大きいし、書き込み時間もかかるので、アナログ的なトリミング以外では使われてないです。
こういう教科書に載ってない系(?)の情報は、勉強になるのでありがたい。
OTPはよく使いますが、MTPという言葉は見かけたことがないです。書き換え可能なTrim用のメモリだと単純にFlashやEEPROMとかよく言ってしまっています。
昔、OTPと言われてFinal Testで電圧かけてPoly Si or Metal Fuseを焼き切るタイプかなと思いきや、実際は消去可能なFlashだった、という経験もありました。。。
CPUのような細いProcessで機械的に切るFuseメモリーOTP載せてると想像できないので、Logicで消去と書き込みをできないようにしているのかなと思いました。
微細プロセスでもOTPは使えますよ。というか微細化でより破壊しやすくなるので、かなり高密度なOTPがあります。MBオーダーの物も使えるので、かつてのマスクROMみたいな使い方もできます。
微細プロセスだと、むしろフラッシュの方が特殊な工程必要で敬遠されます。28nm以降は普通のプロセスだとフラッシュのIPは無いです。
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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond
OTPとMTP (スコア:5, 興味深い)
OTPメモリは、One Time Programmable なメモリ。 1回だけしか書けません。
MTPメモリは、Multiple Time Programmable なメモリ。複数回書けます。
両者は別物なので、区別しましょう。
OTPは1回しか書き込み保証しないのではなく、1回書いたら書き換えられないことも重要です。
配線をヒューズのように切って書き込むとか、電圧かけて絶縁破壊するとか、そういう不可逆な書き込みします。
そして、最近の高性能プロセッサなら100%、マイコンでもほとんどの場合OTPは搭載してます。
数百円超えるプロセッサで搭載しないものはほぼないと思う。
ユーザに書き込みを開放するかどうかは製品次第ですが、マイコンでは結構開放してるものもあります。
どこに使ってるかというと、ひとつは製造ばらつきの補正です。
内蔵レギュレータの電圧、オシレータの周波数、電流調整等の、アナログ回路の補正によく使われます。
他にも製品バリエーションの管理にも使います。
CPUとかとかメモリは、製造欠陥があってもいいように予備を搭載したり、コア数が少ない下位製品として売ったりしますが、この際の有効ブロックの管理にOTPを使ってます。ついでに製造週とかIDなんかも書いたりしてます。
昔は外部ピンと外付け抵抗で管理してた製品もあり、抵抗をごにょごにょすると上位製品に化けるなんてのもありましたが、今はOTPで書き込んでるので簡単には変更できないです。
Re: (スコア:0)
コア復活はやったなぁ
Re: (スコア:0)
>抵抗をごにょごにょすると上位製品に化けるなんてのもありましたが
そういえばその昔、Athlonの表面に導電性ペンで線を引いてつなぐと上位CPU化するというのがあったような
そういうのも今はCPU内に書き込んであるわけか……。
Re: (スコア:0)
導電性ペン=鉛筆でOK
の手軽さが流行った理由でもあったね
メモリの代替 (スコア:0)
詳しそうなので教えてほしいのですが
パソコンの主記憶に使われるDRAMも
余分な容量を搭載しておいて
不良なエリアを代替するようになっているのでしょうか?
Re:メモリの代替 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
今は代替ブロックの切り替えも全部、OTP使った電気的な書き込ですよ。
レーザーでのヒューズは実装面積大きいし、書き込み時間もかかるので、アナログ的なトリミング以外では使われてないです。
Re: (スコア:0)
こういう教科書に載ってない系(?)の情報は、勉強になるのでありがたい。
Re: (スコア:0)
OTPはよく使いますが、MTPという言葉は見かけたことがないです。
書き換え可能なTrim用のメモリだと単純にFlashやEEPROMとかよく言ってしまっています。
昔、OTPと言われてFinal Testで電圧かけてPoly Si or Metal Fuseを焼き切るタイプかなと思いきや、
実際は消去可能なFlashだった、という経験もありました。。。
CPUのような細いProcessで機械的に切るFuseメモリーOTP載せてると想像できないので、Logicで消去と書き込みをできないようにしているのかなと思いました。
Re: (スコア:0)
微細プロセスでもOTPは使えますよ。
というか微細化でより破壊しやすくなるので、かなり高密度なOTPがあります。
MBオーダーの物も使えるので、かつてのマスクROMみたいな使い方もできます。
微細プロセスだと、むしろフラッシュの方が特殊な工程必要で敬遠されます。
28nm以降は普通のプロセスだとフラッシュのIPは無いです。