ワイヤレス医療機器のハッキングを防ぐには事前審査が必要?
タレコミ by taraiok
taraiok 曰く、
現在ワシントンでは、ワイヤレス医療機器の脆弱性を利用したハッキングが注目を集めている。糖尿病対策に使用されるインスリン・ポンプのハッキングを行うデモストレーションなどにより、それが非常に簡単であることが証明されたからだ(Healthcare、informationweek.com、WIRED、本家/.)。
実際には、医療機器に対するサイバー攻撃で大きな実例被害は発生していない。しかし、議会はこの件を重く見てワイヤレス対応の医療機器が販売される前に、連邦機関は食品医薬品局(FDA)などによるセキュリティ査定制度などを行うよう政府に求めた。
また、アメリカ合衆国退役軍人省(VA)は、2009年1月~2011年春の間にマルウェアに感染している医療機器が173製品あったと報告している。戦場で負傷した退役軍人を抱えているVAはこの問題を非常に重視、約5万台のデバイスを隔離する仮想LANを構築した。さらに、PurdueおよびPrinceton大学の研究者とともに、外部干渉からワイヤレス医療機器を保護するためのファイアウォール「MedMon」を構築したと発表している(upi.com)。