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無料メールサービスへ不正侵入した朝日・共同新聞記者、不起訴処分に 143

ストーリー by hylom
まあ想定内ですが 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

PC遠隔操作事件の取材の一環として、犯行声明に使われたメールが送信されたメールサーバーに不正侵入した朝日新聞と共同新聞記者が不正アクセス禁止法違反容疑で書類送検されていた事件で、東京地検は23日、起訴猶予処分とした(MSN産経ニュース)。

不正アクセスした事実は認定されたが、報道目的だったという事案の性質・内容と、反省の度合いなどを考慮して不起訴処分になったという。報道目的なら不正アクセスしてもOK、というお墨付きが出なかった点についてはまあ評価できるが、今後同様の事件があった際は、きっちりと処分してほしいところである。

# ところで不起訴処分とはいえ不法行為認定はされたんですが、問題の2社は社内での処分とかしないんでしょうかね……

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  • by Anonymous Coward on 2013年08月23日 22時30分 (#2447013)

    例の事件では容疑者でしかないのに実名がマスコミに晒されているのに、
    明らかに不法行為を行った2社の記者は実名公表無しなのですかね?

    • by Anonymous Coward on 2013年08月24日 0時40分 (#2447088)

      福知山火炎放射爆発ベビーカステラ屋さんも、異様にプライバシーが守られているんですよね。

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    • Re:アンバランス (スコア:4, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2013年08月23日 22時43分 (#2447031)

      必ずしも作業を行った記者そのものの実名を公表する必要はないと思う。
      多分無いだろうと思うけど、作業者そのものは拒否したかったけど上司にやれと言われてやった、って可能性はあるからね。

      ただ、だからと言って何もする必要がないっていうんじゃなく。
      仕事としてやったことなら組織が責任取るべきだろう、ってことだと思う。この件について朝日・共同が何か社会的責任を負ったかというと限りなくNoなので、やはりそこは問題。

      #たとえば「上司に言われて嫌々産地偽装をやった社員の名前を公開すべきか」というと微妙でしょ?
      #一番悪いのは無理矢理やらせた上司だけど、刑法での処罰を真っ先に受けるのは実行犯の社員なんだからさ。

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      • by Anonymous Coward on 2013年08月24日 1時43分 (#2447103)

        多分無いだろうと思うけど、作業者そのものは拒否したかったけど上司にやれと言われてやった、って可能性はあるからね。

        いやいやいや。
        その命令を拒否したらクビになる等の不利益を被ることが前提なのだと思いますが、その悪習をこそ改めるべきなのだと思いますよ。

        もし業務命令などで違法/不法行為を命じられたとしたら、それは拒否しなければいけないと思うし、拒否できなければいけない。
        もちろん、それによって不利益を被ったりしてはいけないし、違法/不法行為を命じた側に問題があるとしなければいけないでしょう。
        そうであるにもかかわらず、拒否せずに違法/不法行為を行った場合には、やはり実行犯である本人に責任があると考えるべきだと私は思います。
        そして当然のことながら、その命令をした人あるいは会社「も」違法/不法行為の強要或いは教唆などの罪に問われるべきでしょう。

        # 以前いた会社の飲み会で飲酒運転を(半ば)強制されて、それを拒否したことがありました。
        # それによって不利益を被ったことはない(はず…)ですが、直属ではない上司にはずっとにらまれ続けました。
        # でも、そのときの自分の判断は間違っていなかったと今でも思っています。

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      • by Anonymous Coward on 2013年08月24日 12時15分 (#2447230)

        なんで犯罪者を擁護しているの?上司も連名で公表したらいいだけだね。

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        • 起訴猶予になった人を犯罪者呼ばわりなんて、人を容疑者の段階で犯罪者扱いするマスコミと同類かそれ以下ですね。

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    • by ogino (1668) on 2013年08月23日 22時48分 (#2447033) 日記

      言いたいことは分からないでも無いですが、第一に容疑者でしかないのに実名を晒すことの方が問題なので、その主張はおかしい。
      第二に「容疑者でしかない」というならば「無罪となった」人の名前を晒せというのはもっとおかしい。

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    • by nemui4 (20313) on 2013年08月24日 10時21分 (#2447183) 日記

      まるで愛国無罪だね。

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  • 検察審査会に期待 (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2013年08月23日 23時06分 (#2447043)

    > 報道目的だったという事案の性質・内容

    この事件で、新聞社は警察に指摘されるまで、不正アクセスの事実を黙っていた。一方、ACCS不正アクセス事件の河合氏はACCSに警告をしたうえ、改善がみられないので、発表会で取り上げ公表した。イベントでの発表は新聞報道に比べて、そこまで公益性が劣るものなのだろうか?河合氏は調査とその公開以外の目的で不正アクセスで得たデータを使用していないんだから、新聞社に「性質・内容」が劣っているということはないだろう。ましてや、報道目的とはいえ、新聞社のは業務上の行為なんだから、より悪質性は高い、と考えるのが普通じゃないの?

    > 反省の度合い

    意味がわからない。新聞社が反省してるようには全く見えない。

    犯行声明が本物か否かを確かめるために接続した。記者の行為は正当な取材の一環

    法に触れる可能性があったとしても、事件の真相に迫るための取材活動であったことは明らか。捜査当局に理解を得られた結果だと考える

    反省しているなら、少なくとも「もう二度とやりません」って言わないとダメだろう。「正当な取材の一環」や「事件の真相に迫るための取材活動」ってことは、つまり、新聞社は報道のためなら同じことをする、って宣言しているようなものでしょ?どこに反省があるの?

    立件すれば、ほぼ確実に有罪が取れると思うんだけど、自白まで取れて検察が見逃す理由がわからない。検察はこんな法律はない方がいいとでも思っているのだろうか?

    • by Anonymous Coward on 2013年08月24日 13時07分 (#2447262)

      > ACCSに警告をしたうえ、改善がみられないので、発表会で取り上げ公表した。

      脆弱性を報告する前に発表したようですよ。

      検察側は「サーバ管理者に脆弱性を知らせる前にプレゼンで手法を公開したのは、自らの技術を誇示するため。
      いたずらに摸倣犯を増やすだけで正当な問題指摘とはいえない」と反論していた。
      判決は検察側の主張を支持。
      元研究員が脆弱性を見つけてから3カ月間、管理者に報告せず放置したことや、「公表するとどうなるかすごく楽しみ」「前触れなく攻撃してみたい」などと発言したことに言及し、「真摯な指摘活動とはいえない」と指弾。
      「たとえセキュリティ対策を促すためとしても、管理者側に修正の機会を与えないまま発表して模倣犯の出現を促し、個人情報を漏えいした行為は正当視できない。
      「不正アクセス」の司法判断とは――ACCS裁判 [itmedia.co.jp]、ITmedia ニュース、2005年03月28日

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  • 推定無罪 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by ogino (1668) on 2013年08月23日 22時38分 (#2447021) 日記
    「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」 [wikipedia.org]わけだから不法行為と認定されたは言い過ぎだろう。起訴=有罪の思考パターンと似たようなものか。
    • by Anonymous Coward on 2013年08月23日 23時20分 (#2447053)

      「99.9%無罪だが、100%とまでは言えないので有罪」

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      • by Anonymous Coward on 2013年08月23日 23時38分 (#2447059)

        この裁判は国民にとって非常に恐ろしい判決をだしましたね
        100%を要求するなんてどだい無理な話なのに
        可能性の話を言い出したら100%否定なんてどこまで言っても無理
        だから裁判では「合理的に疑いのない証拠」を基に判断するはずなんですが
        「99%無罪」って「合理的に疑いのない証拠(無罪の証拠)」にならないんですかね~

        裁判官の質が悪すぎですよ
        国民側からもっと簡単に裁判官をやめさせられる仕組みが必要ですね
        裁判官だって間違いもする

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        • by Anonymous Coward on 2013年08月24日 2時39分 (#2447116)

          こういうドキュメンタリーがあったりするのですが、

          http://www.jicl.jp/now/cinema/backnumber/20090330.html [www.jicl.jp]
          映画『日独裁判官物語』

           映画では、日本の裁判官たちが、日々の仕事のハードさを嘆き、市民集会で発言すれば処分され、最高裁から睨まれると人事や給料で差別されることを語ります。一方で、ドイツの裁判官がスクーターで裁判所に通勤する様子、普通の市民と同じように地域の人々と交流し、自由に意見交換する様子などが映し出されています。日本の裁判官をめぐる問題点がドイツとの対比でよくわかります。

          http://www.lec-jp.com/h-bunka/item/v6/tokusyu2/03.html [lec-jp.com]
          裁判所は市民のためのサービス機関であり、利用しやすい場所に設置されるのが当然で、市民に開かれていなければならないとされています。ドイツは連邦制ですが、どこに行っても、それが徹底していました。駅に隣接した裁判所もありましたし、商店街のスーパーマーケットの上に裁判所もある。裁判所の食堂に、市民が自由に出入りしていたりするわけです。そういう環境ですから、市民としても、裁判所に行くことが特別な行為という意識がなくなってくるわけです。

          ドイツでは、裁判終了後に裁判官がフリートークの時間を持って、先の判決についてあれこれ政治的意見を述べる、と言うんですから。

          一方日本では、裁判とは「お上が御用でしょっ引いて白砂に引き出す」という、遠山の金さん浪花節の世界。そんなんでは、裁判員を辞退したくなる気持ちも分かるなと。。

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  • by hideyuki (4998) on 2013年08月23日 22時41分 (#2447024)

    不起訴処分っていうと被疑事実がない場合があるけど、
    今回の場合は起訴猶予(被疑事実はある)であることに注意。

    • by Anonymous Coward on 2013年08月24日 2時08分 (#2447106)

      んなもん、librahack事件でも「起訴猶予」だったんでしょ?

      建前はそうであっても、警察は何一つ証拠がなくて清廉潔白な場合には
      「起訴猶予」を使うので、これは事実上の無罪放免と同じはず。

      https://twitter.com/nobuogohara/status/10918387675 [twitter.com]
      「ありません。
      起訴猶予は検察官にとって便利な不起訴処分です。
      「嫌疑不十分的起訴猶予」などという言葉もありました。

      不当な逮捕・勾留の末起訴猶予になったことついて、国賠でも起こすしかないと思います。
      @amneris84検察に起訴猶予とされた人が、「嫌疑不十分にしてくれ」と異議申し立て」

      少なくとも遠隔操作ウイルスで、無実の罪で誤認逮捕された人々との扱いの差は歴然としている。

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  • う~ん? (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2013年08月24日 1時03分 (#2447095)

    記者は有罪でもいいけど、彼らの行為自体は支持するね。
    アカウントもパスワードも持ち主が公に晒してアクセスしてくださいつってんだろ。
    例えばどっかの権力者が不正行為(もしくは売国行為)働いてる証拠が、不正行為でしか入手できないってんなら、有罪覚悟で記者はやるべき。
    #まー、覚悟も社会的職業的義務感とかも、連中、そういう方向には希薄みたいだけどさ。
    #と言うか、お得意の「情報源秘匿」やってりゃ良かったものを・・・って、やりかたマズくてバレたんだっけ。自業自得だな。

    新聞記者の平等性とか倫理観の欠如が希薄になりがちなのは実際そうだから、それについて証拠を挙げて叩くのは別に反対しないけど、単純に取材の違法性を盾に叩くのは嫌だね。
    数年前に中国の漁船が領海侵犯した時の映像を海保職員が流したのだって、スノーデンがCIAの(まぁ暗黙の了解済みな事だけど)海外アタックを晒したのだって、本当は違法だ。でもそういう行為が無ければ、事実は明るみに出なかった。
    そういう行為まで叩くことになる。
    #大体違法ダウンロード禁止も、上記の理屈でどうかと思う。違法行為の証拠が晒されても、それを見ること自体が違法になってんだけど。

    • by Anonymous Coward on 2013年08月24日 2時22分 (#2447113)

      その理屈が通るなら、ACCSへの不正アクセスを有罪にすべきではなかった。当時のマスコミは、容疑の段階で文化庁長官から謝罪コメントを引き出したんだから。

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  • by Anonymous Coward on 2013年08月23日 22時36分 (#2447017)

    しているか?

  • 当たり前だ。どちらも正しい行為だと主張してる以上守る立場なんだから。
    口に出すほど馬鹿じゃないけど、捜査機関が誤認逮捕繰り返してる信用できない機関である以上報道がある程度独自行為をするのは社会的に正しいしそれに対する嫌がらせに屈せず毅然として記者を守るべき、と考えてると思う。

  • >不正アクセスした事実は認定されたが、報道目的だったという事案の性質・内容と、反省の度合いなどを考慮して不起訴処分になったという。報道目的なら不正アクセスしてもOK、というお墨付きが出なかった点についてはまあ評価できるが、今後同様の事件があった際は、きっちりと処分してほしいところである。

    とんでもない!

    > 報道目的なら不正アクセスしてもOK、というお墨付きが出なかった点

    というのは間違いです。起訴猶予の理由として以下があるわけです。

    > 報道目的だったという事案の性質・内容

    また、

    > 反省の度合いなどを考慮して

    どんな反省をしたんでしょうね?
    謝罪記事でも出したのですか?
    むしろ、正当な取材活動だと居直っていたと思いますが。

    取材行為だと記者を擁護していた新聞業界を、裁判所は肯定したととるべきであり、
    むしろ、事件が再発する方向に燃料投下したと理解すべきじゃないでしょうか?

    つまり、今後、後に続く記者が出てくることでしょう。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月24日 22時21分 (#2447485)

    新聞社の企業活動は法の上にあるんでしょうか...

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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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