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Damien Miller 氏によれば、暗号そのものは恐らく安全であろう、とのことです。http://permalink.gmane.org/gmane.os.openbsd.tech/22559 [gmane.org]
何かを仕込むとすればネットワーク関連のコードで、鍵データがパディングに混入するようにしたり、秘密データに隣接する部分を読むとき「うっかりはみ出す」ようにしたり、mbuf を「うっかり再利用する」ようにしたり、タイミング攻撃によるサイドチャネル (2000年当時はあまり知られていなかった) を用意したりといった可能性が思いつく、と書いています。
そのうちの幾つかは対策が取られていますが、すべて疑念を晴らすには地道なコード監査以外ないようです。
フレームの元だけどこのバックドアも含めてソースが配布されていたのだろうからオープンソースならコード監査が出来るから安全なんて神話だよね。
公開されているから安全というのは短絡的だと思う。でも、オープンソースだからこそ、ライセンス面などで安全性の検証可能性のハードルが低いとはいえる。
ソースの公開によって確保できるのはコードの検証可能性であり、この検証可能性によって安全な利用への道が”担保”されるだけで、保証はない。しかし、今回の指摘によって誰しもが当該コードを検証することは”可能”である。(クローズドソースなら契約上、検証さえできない場合がある。)少なくとも、検証を必要とする人間・組織がコードを直接検証できることはオープンソースの強みだろう。
もちろん検証する能力や資源は別の問題としてあるが、これはクローズドソースでも当てはまる。
>オープンソースだからこそ、ライセンス面などで安全性の検証可能性のハードルが低いとはいえる。
検証自体のハードルは低いかもしれない。でも、その検証の結果、まずいとなった場合、それに対応できるか?というのが、結構、面倒だと思うよ。
細かなパッチ程度で対応できたとしても、それが正式にコンパイルされ配布されるためのテストを受けて、さらにいくつもの配布先で対応するわけだろ?
>少なくとも、検証を必要とする人間・組織がコードを直接検証できることはオープンソースの強みだろう。
そういった検証を自分の責任でやらなあかんのかよ、しんどいこった...というユーザの方が多いと思うね。プロプライアリティなシステムは、その面で楽だよな..という風に考えられている様に思う。
どっちにせよ、バックドアだろうが、問題の数とそれを潰す工数が少ない方が好まれるとは思うけどね。
プロプライアリティなシステムは、その面で楽だよな..
これは、プロプラならベンダーが責任もって検証してくれそう(OSSだとコミュニティが責任持ってくれなさそう)という事なのか、ベンダーの責任に出来る(OSSだとコミュニティじゃなく選択したほうの責任にされる)という事なのか。それとも検証以前に、どこの誰ともわからん奴のコードが入り込まない(関わる社員の素性は明らかで監督もされている)が、OSSだとどこの誰とも素性のわからん、責任も持たず監督もされてない奴が入り込め、得体の知れなコードがコミットされるのを防げない、という話なのか。OSSだと
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
バックドアの余地は (スコア:5, 参考になる)
Damien Miller 氏によれば、暗号そのものは恐らく安全であろう、とのことです。
http://permalink.gmane.org/gmane.os.openbsd.tech/22559 [gmane.org]
何かを仕込むとすればネットワーク関連のコードで、
鍵データがパディングに混入するようにしたり、
秘密データに隣接する部分を読むとき「うっかりはみ出す」ようにしたり、
mbuf を「うっかり再利用する」ようにしたり、
タイミング攻撃によるサイドチャネル (2000年当時はあまり知られていなかった) を用意したり
といった可能性が思いつく、と書いています。
そのうちの幾つかは対策が取られていますが、
すべて疑念を晴らすには地道なコード監査以外ないようです。
Re: (スコア:0)
フレームの元だけどこのバックドアも含めてソースが配布されていたのだろうからオープンソースならコード監査が出来るから安全なんて神話だよね。
Re: (スコア:2, すばらしい洞察)
公開されているから安全というのは短絡的だと思う。でも、オープンソースだからこそ、ライセンス面などで安全性の検証可能性のハードルが低いとはいえる。
ソースの公開によって確保できるのはコードの検証可能性であり、この検証可能性によって安全な利用への道が”担保”されるだけで、保証はない。しかし、今回の指摘によって誰しもが当該コードを検証することは”可能”である。(クローズドソースなら契約上、検証さえできない場合がある。)少なくとも、検証を必要とする人間・組織がコードを直接検証できることはオープンソースの強みだろう。
もちろん検証する能力や資源は別の問題としてあるが、これはクローズドソースでも当てはまる。
Re: (スコア:2, すばらしい洞察)
>オープンソースだからこそ、ライセンス面などで安全性の検証可能性のハードルが低いとはいえる。
検証自体のハードルは低いかもしれない。
でも、その検証の結果、まずいとなった場合、
それに対応できるか?というのが、結構、面倒だと思うよ。
細かなパッチ程度で対応できたとしても、それが正式にコンパイル
され配布されるためのテストを受けて、さらにいくつもの配布先で
対応するわけだろ?
>少なくとも、検証を必要とする人間・組織がコードを直接検証できることはオープンソースの強みだろう。
そういった検証を自分の責任でやらなあかんのかよ、
しんどいこった...というユーザの方が多いと思うね。
プロプライアリティなシステムは、その面で楽だよな..
という風に考えられている様に思う。
どっちにせよ、バックドアだろうが、問題の数とそれを
潰す工数が少ない方が好まれるとは思うけどね。
Re: (スコア:0)
これは、プロプラならベンダーが責任もって検証してくれそう(OSSだとコミュニティが責任持ってくれなさそう)という事なのか、ベンダーの責任に出来る(OSSだとコミュニティじゃなく選択したほうの責任にされる)という事なのか。
それとも検証以前に、どこの誰ともわからん奴のコードが入り込まない(関わる社員の素性は明らかで監督もされている)が、OSSだとどこの誰とも素性のわからん、責任も持たず監督もされてない奴が入り込め、得体の知れなコードがコミットされるのを防げない、という話なのか。
OSSだと
Re:バックドアの余地は (スコア:0)
検証なんて、そもそも、結果を期待してはいけません。基本的にテストセット作って、新バージョンが、旧バージョンと同等の動作をするかどうかしか確認していないことが、ほとんどです。当然、テストセットで網羅できていないケースは、数多くあり、制度を期待しては、いけません。バージョンアップに伴うバイナリーモジュールの検査なんて、そんなものです。
OSSの場合、でかいパッチが嫌われるのは、内容を把握しきれないことや、把握するための労力が大きいためです。コミュニティ内で、神のごとく信頼されている人物が、モジュールごと入れ替えるような大規模パッチを投稿してマージされた場合、悪意でバックドアを巧妙に仕込んだとしたら、検出することはかなり難しいと思います。これまでにも、多数のパッチを提供して、いつの間にか、議論の余地がある新機能を追加されていたなんてことも、よく聞く話です。